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岩沼市災害ボランティアセンターの運営支援

岩沼での活動で深まった絆

パレスチナ事業担当 津高 政志
2011年9月16日 更新
写真左が津高。先行して駐在していたJVC宮田(右)から仕事を説明してもらう。写真左が津高。先行して駐在していたJVC宮田(右)から仕事を説明してもらう。

岩沼市災害ボランティアセンターからの要請により、JVCから運営支援に入る要員の3人目として、私は岩沼駐在を約2週間経験しました(6月19日から30日まで)。

3.11から3カ月以上経過した被災地の状況は、人命救助をしているような被災直後というわけでもなく、また家屋の建て直しが進むような復興段階に入るというには早すぎる、ちょうどそれらの狭間のような時期に差し掛かっていました。

災害ボランティアセンターを運営する主体である岩沼市社協は、ゴールデンウィークに詰めかけた大勢のボランティアに作業を割り当てるマッチング業務をこなせたことで自信をつけながらも、慢性的なニーズへの対応と、目に見えないニーズの掘り起こし、そして仮設住居への新しい取り組みのために奔走しているという状態でした。

ボランティアさんに使ってもらう資材をチェックボランティアさんに使ってもらう資材をチェック

私が行った主な業務は主にマッチング業務でしたが、一方で、センターに集まるボランティアたちがまだできることはないか地域の住民に聞いて回る「被災地域の全軒調査(約1000軒)」に参加することにもたくさんの時間をかけることになりました。

家の中や庭がどうなっているとか、客観的に見て被害がどの程度回復しているかは家を覗けばある程度はわかりますが、住人が今の回復状況をどう思っているかという彼らの主観は、表情や生の声からしかわかりません。「おかげさまでここまでになりました」というひと言にも、「うちは近所よりもましなほうだったので」「ボランティアの人たちががんばってくれたので」「自分の家族で何とかできましたので」という含みを理解しないことには、彼らが本当はどうしたかったのか、あるいはどうしたいのか、ということは見えてこないと実感しました。

何度もボランティアを派遣している地区は、住居空間は何とか綺麗にできている家がほとんどでしたが、家の裏にヘドロがたまっていて大量の虫が発生していたり、庭の泥かきにまだ手が必要な家もあったりしました。「一度ボランティアに来てもらったんだけど、申し訳なくって」という家もあり、埋もれているニーズを掘り返すという意味では効果があったと感じました。

また、仮設住宅への支援に回ることもありました。仮設に独居している女性宅で家具を組み立てる仕事のため、雨の中工具を持って赴いたことがありました。入って「生活はどうですか」との問いに真っ先に出てきたのは「狭い」のひと言。仮設独居は6畳。地域の聞き取り調査で回った家々が広大な敷地を持つ大きな家であったため、住居空間の落差が大きいことはわかります。食器棚が完成するも、女性はあまり表情を作りませんでした。仮設が存続するのは今のところ2年間とされていますが、その後どのように生活できるかまったくわからない状況の中、ここで生活していくのは非常に厳しいと感じました。

このような活動をする中で、絆が深まったのは災害ボランティアセンターで一緒に活動する職員・ボランティアの方々でした。皆さん本来自分がしていた仕事は様々ですが、被災地を何とかしたいという強い思いで活動している人たちばかりで、毎日充実した仕事をすることができました。

派遣から戻って2カ月近く経ったある日、その時に一緒に仕事をしたひとりからメールが届きました。

「岩沼のみんなはめちゃくちゃ寂しがってますよ」

あの日、あの時、皆が共に岩沼を立て直すために集った瞬間、さも不思議な力が生まれたかのように、この絆は続いていく気がします。

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