アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

加工品グループの苦労

11期インターン 宮田 敬子
2009年11月20日 更新

毎週水曜日の朝6時。有機朝市が開催されるJJマーケットでは生産者と消費者の楽しそうな声が聞こえてきます。その有機市場のリーダーであるポーンティップさん(女性)は村の加工品グループのリーダーでもあります。

加工品グループのリーダー、ポーンティップさん加工品グループのリーダー、ポーンティップさん

有機市場で自信を持って売っている醤油(タイ風の薄い醤油)と大豆ソース(炒め物に使われるソース)がどの様に作られているのか話を聞きました。

加工品グループでは、2003年から醤油、大豆ソース作りを行っています。村の中での職業をつくるため、食べ物がどうやって作られているかを知る機会を作るため、食べ物を通して生活を見直すための目的で現在運営されています。メー・ジョー大学の先生から作り方を教えてもらい、加工品グループが始まりました。一ヶ月に2回のペースで生産しており、5人の加工品スタッフ、3人の運営委員で運営されています。

大豆は全て自分たちの村で生産したものです。醤油だと一回60キロの大豆が使用されます。生産品の加工、管理、販売を行うため、一日150バーツ(1バーツ=2.8円)で生産者は働いています。これは農作業の1日の日雇いに相当する値段です。去年は一年間で50000バーツの利益が出ました。施設の投資が大きいためローンを組んで返済しています。グループ自身の土地、また貯金もあるため、この先も続けてやっていける確信があるとポーンティップさんは言っています。

加工品作りが行われている施設加工品作りが行われている施設

しかしながら、問題もあります。品質が均一に保てないことや醤油の色がきれいにでないことです。その場合は学校に安く売って給食に使ってもらっています。

ポーンティップさんに加工品グループでの苦労を聞くと村人自身で運営しているので会計がとても大変であること、人件費、材料費、光熱費など赤字にならないようにいつもヒヤヒヤであることなど苦労を語ってくれました。活動自体は楽しいが、それ以上に大変なので今以上の参加者が集まらないことが問題だそうです。

醤油と大豆ソース醤油と大豆ソース

現在はISACとGREEN NET(有機農産物を扱うNGO)が主な加工品の卸先です。また、有機市場でも販売していますし、OTOP(タイの一村一品運動)の認証も取得しました。

現在では小中高大学生がこの加工場に学びに来るようになりました。この加工品場は単に生産を行う場ではなく、若い世代が食べ物に関心を持ってもらう場でもあります。

村人が自立して活動を行う上で苦労も多く、畑と田圃、加工品グループの活動、有機農業の活動を行うポーンティップさんは忙しさで目が回るほどだと言います。話を聞きにいった日も早朝に有機朝市で販売、午前は加工品場に他県の農民団体が訪問し、やっと一息ついたところでした。

「この加工グループがなかったらどれだけ楽なのかと思うときもありますが、私は村社会のため、自分たちの跡に続く世代のためにこれからも続けていこうと思っています」と語るポーンティップさんの目はキラキラ輝いていました。この活動がこの先もずっと続くように願っています。


第11期インターン・2年目(2009年度) の記事一覧:こちらもぜひお読みください

更新日タイトル
2009年7月28日 更新精米の一日
2009年7月28日 更新コバヤシ登場
2009年7月 7日 更新カオデーン農園、再び
2009年7月 7日 更新住み分けと成長力
2009年6月26日 更新田植えの始まり
2009年6月 2日 更新いよいよ米作り
2009年5月27日 更新生命力
2009年5月22日 更新新たなるスタート
2009年12月21日 更新命を育てることの難しさ
2009年11月26日 更新生きていることの平等さ
団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net