アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from 南アフリカ

南アフリカ通信

南アフリカ事業担当渡辺が、現地での活動の様子をお伝えします。

【家庭菜園研修】
家庭菜園研修~有機堆肥と液肥のつくり方~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2013年12月10日 更新

10月8、9日、私たちが活動する9村のうちボドウェ村とシャンガナニ・タウンシップ(※注)で21名を対象に有機堆肥と液肥のつくり方に関する研修を行いました。いずれも親がいないなど特別なケアが必要な子どもたちが集まるドロップ・イン・センターの敷地で行いました。

有機堆肥の作り方。これくらいの大きさで作ります。有機堆肥の作り方。これくらいの大きさで作ります。
まずは彼は、枯れ草を置いて・・・まずは彼は、枯れ草を置いて・・・
その上にまだ青い葉っぱを乗せて牛糞をかぶせます。その上にまだ青い葉っぱを乗せて牛糞をかぶせます。
これを二回繰り返して・・・これを二回繰り返して・・・

救急法研修~村の人たちの役に立ちたい!~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2013年12月10日 更新
人工呼吸の方法。まずは講師がお手本を見せます。人工呼吸の方法。まずは講師がお手本を見せます。

10月22~24日の3日間、在宅介護ボランティア41名を対象に救急法の研修を行いました。JVCの活動は在宅介護ボランティアの活動強化などを通じた「HIV/エイズ陽性者支援事業」となっています。ボランティアたちはHIV陽性者に対してはARVの服薬をサポートしたり、潜在的な感染者への予防啓発などを行っていますが、日常的にはHIV感染の有無の分け隔てなく村の中の患者さん宅を訪問してケアを提供しています。村の中で信頼を得るためには患者のケアに必要なさまざまな知識を得ておくことが必要ですが、ボランティアたちは医療的なバックグラウンドをもたない、村の、普通の「おかーちゃん」たちです。にもかかわらず緊急事態が起きたときには真夜中であれ村のチーフ(首長)に呼ばれてサポートをお願いされることもあります。このため、こうした状況にも対応できるように最低限の知識を得ておきたいとボランティアたちからリクエストがあがっており、私たちもそれは必要だろうということで今回の研修にいたりました。

ネルソン・マンデラ逝去

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2013年12月 6日 更新

12月5日現地時間の夕方、元大統領ネルソン・マンデラ氏が亡くなったと発表されました。

ここ数ヵ月は、生命維持装置を着用し自宅で療養。時折、ズマ大統領や元夫人のウィニー・マンデラさんなどから、マンデラ氏の容体が発表され、安定していると言われていたので、突然の死に驚く一方、長引く闘病生活を思うと、ようやく安らかに眠りにつかれたと、安堵の気持ちもあります。ご冥福をお祈りします。

死去のニュースを聞き、マンデラ氏自宅前に集まる人びと死去のニュースを聞き、マンデラ氏自宅前に集まる人びと

マンデラ氏のジョハネスバーグの自宅前は、死去の発表直後から多くの人が集い、夜中にも関わらず、数百人の一般人、報道陣が集まり、キャンドルを灯すもの、国家を歌うもの、踊り歌うもの、真夜中であるにも関わらず、白人、黒人問わず多くの人であふれていました。

現地の人に聞くと、父親を失ったようと語る人が多く、偉大な活動家、政治家のイメージではなく、その優しい笑顔がいつまでもみんなの記憶に残るのだろうと思うと、彼が南アフリカ人にとってアパルトヘイト運動下、そして終焉後も精神的支柱だったことがうかがわれます。

来年の総選挙、アパルトヘイト終焉20周年を目前にし、彼の死は今後様々な影響を与えることになると思います。今後彼の名前を使うのではなく、彼の目指した平和と自由の意味をどう問い続けていくことができるか、これからが南アフリカ試練のときなのかもしれません。

「メモリーボックス」づくりその2
~意外な過去?!~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2013年12月 5日 更新

研修のなかでメモリーボックスづくりの大切さについて身をもって語ってくれたボランティアたち。しかしそんなマジメな内容ばかりで終わらないのがユーモアセンス抜群の南アフリカの人たちで、研修はいつも笑いにあふれています。今回はこんなエピソードが共有されました。

「昔私たちのおばあちゃんの時代には銀行なんてものは使ってなくてお金は缶に入れて庭に埋めていたの。だけど誰もそのありかを聞いていなかったからおばあちゃん亡き今、そのお金がどこに行ったのかもう誰もわからないわ」 「うちもそう!おばあちゃんが絨毯の下に隠していたお金がねずみに食べられちゃったわ~」

これにはみんな大爆笑。そして中にはこんな人も。

子どもたちにまずは自分のことを伝えましょう。子どもたちにまずは自分のことを伝えましょう。

「メモリーボックス」づくりその1
~子どもたちへ~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2013年12月 5日 更新
Family Tree(家系図)の描き方を説明するトレーナー。結構むずかしそう?Family Tree(家系図)の描き方を説明するトレーナー。結構むずかしそう?

ドロップ・イン・センターのボランティアたちを対象に8月に行った「Pshycosocial Training(カウンセリング研修)」で研修講師団体のFAMSAより「子どもをケアするボランティアたちが知っていることはとっても大切だから」と提案された「メモリーボックス」づくり。10月16~18日、13名のボランティアが参加して、そのワークショップを行いました。

「メモリーボックス」とは、大人が主に子どもたちのために自分が死んだ後に必要な情報を入れておく箱のことです。例えば、自分の人生や家系のこと、親戚で子どもたちの世話をしてくれる人のこと、あるいは世話をしてくれる人に向けてもし子どもが病気を抱えて薬を飲んでいたりすればそうした情報も入れておきます。エイズで若い人が亡くなりがちな南アではとても大切なことで、特に貧困を抱えた家庭などでは、子どもたちが身寄りのないままにならないようにする役割も果たしてくれます。これをまずはボランティアたち自身が作ってみようという企画です。

口腔カンジタ症について歌うボランティアたち口腔カンジタ症について歌うボランティアたち

前回お伝えした「エイズ治療研修」、前回の報告だけ読むとさぞマジメに研修を受けているように思えます。確かにみんな非常に熱心に研修を受けていますが、講師はいかに飽きさせないように情報を伝えていくか工夫をこらしていて、楽しい時間も用意されています。今回は音楽好きな南ア人ならではの一幕がありました。「エイズになった」と診断される基準となる病気の種類とその症状を歌に乗せて覚えようというのです。グループワークが行われ、各グループともゴスペルのメロディやラップのリズムに乗せて作詞したものを披露しました。たとえば・・・

ラップ調で⇒「帯状疱疹、腰の周りに発疹できて、ぐるっと一周するけれど、つながって輪にはならない、なぜならば、帯状疱疹 神経に沿ってできるけど、神経は ぐるっと一周 つながってないから。水ぶくれ、できるけど、治療できる。病院にいこう、病院にいこう」

ゴスペル調で⇒「カンジタ肺炎、カンジタ肺炎、肺の感染症のひとつです~、菌によって感染します~、症状は、咳が出て~、咳のときには背中がとっても痛いです~、そしていつもとっても疲れているの~、歩くのも困難で~、薬は●●を飲みましょう~」

緊張をほぐすためにまずは外で体操してから研修を始めましょ~。緊張をほぐすためにまずは外で体操してから研修を始めましょ~。

去る9月9~20日、現地パートナー団体・LMCCのスタッフ、在宅介護ボランティア、子どものケアをするドロップ・イン・センターのボランティアに加えて、今回は初めて地域住民の方にも声をかけ、総勢60名を対象に、エイズ治療に関する研修を実施しました。

今回カバーされたトピックは、大人/子どものARV(エイズ治療薬)の服薬方法、母子感染予防、ARVの副作用や新しい薬の種類、HIV/エイズのステージ(症状によって4段階にわけられます)、体の構造と免疫機能など医学的な内容のほかに、栄養とHIV/エイズなど生活に関するトピック、ポジティブ・リビング(HIV感染と前向きな生き方・・といったところでしょうか)、ドラッグとHIV/エイズ、レイプとPEP(Post Exposure Prophylaxis:レイプをされた人の予防方法)など社会的な内容も含まれていました。

ボランティアたちにとっては昨年9月に続いて二度目の「フォローアップ研修」にあたります。このため研修内では、この一年間を通じて疑問に思ったことや困っていることが共有されました。

例えば、
「HIV感染した人とセックスした翌日にHIV検査を受けたら感染しているかどうかわかるのだったっけ?」
⇒No。一日では感染はわからず、あなたがすでに感染していないかぎりは「陽性反応」は出ません。
「初めて受けた検査でHIV/エイズのステージってわかるものなの?」
⇒Yes。症状や免疫力を表すCD4カウントの数値などの情報でわかります。
などなど様々な質問が出されました。

栄養とエイズについてのワークショップ。ARVの服薬には食事が欠かせませんし、健康管理にも食べることは必要です。栄養とエイズについてのワークショップ。ARVの服薬には食事が欠かせませんし、健康管理にも食べることは必要です。

中には
「ARVを飲むと男性の胸が女性みたいに大きくなるってほんと?」
などという質問もありました。これは「Yes」で、南アフリカのHIV陽性者が現在服薬するARVの中にD4Tという薬が含まれますが、この薬の副作用として男性の胸が大きくなると報告されています。このため、現在TAC(Treatment Action Campaign)というHIV/エイズに関する課題に取り組む南ア最大のNGOが南アにおけるこの薬の使用を廃止していくよう政府に要求していますが、一方で、すでにD4Tを服薬して治療がうまくいっている陽性者も多くいるため、政府としてはすぐに廃止するのは難しいとしいています。実際、私たちが活動している村でもこの薬を飲んでいる陽性者の方がたがいらっしゃいます。

はじめてもらった!

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2013年9月 9日 更新

パートナー団体LMCCの運営するドロップ・インセンターで、地域の子どもたちのケアにあたるボランティアを対象に実施した「Pcychosocial Training(カウンセリング研修)」の修了証授与式を、8月29日に実施しました。

FAMSAの事務所にて、研修修了証の授与FAMSAの事務所にて、研修修了証の授与
ちょっとぎこちない!?笑顔で、修了証と記念品を受けとるちょっとぎこちない!?笑顔で、修了証と記念品を受けとる

当初は、授与式を事業地の一つボドウェ村で実施する予定でしたが、研修を提供してくれた団体FAMASAから一本の電話が。

「今までいろんな研修をしてきたけど、こんなに一生懸命とりくんだグループははじめてだったの。何かスペシャルなことが、できないかしら?」 と。
2日間電話であ~だ、こ~だと相談した結果、FAMSAが事務所を置くザニーン(Tzaneen、JVC事業地から車で2時間ほど)に出向くことに。そして、そこまで行くのならと、FAMSAの紹介で近隣で菜園活動や地域の子どものための活動をしている団体を紹介してもらい、交流の機会も企画することになりました。

経験交流。地域に野菜を提供する団体の菜園を訪問経験交流。地域に野菜を提供する団体の菜園を訪問
経験交流のお礼に、LMCCの育てる薬草を提供。一つ一つ効能を説明します経験交流のお礼に、LMCCの育てる薬草を提供。一つ一つ効能を説明します

研修トレーナーとの夕食

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2013年9月 9日 更新

JVC南アフリカ事務所では、外部から研修講師などを呼ぶと、一度は事務所で夕食をともにする機会をもつのが恒例になっています。研修は一回だけではなく、そのあとのフォローアップも含め、講師のみなさんとは長いお付き合いになることも。仕事からちょっと離れてお互いを知り合ったり、情報交換をする場として、そしてお互いの食文化を知る場として、毎回好評を得ています。

今日の研修を振り返りながら、話しに花が咲きます今日の研修を振り返りながら、話しに花が咲きます

この日は、カウンセリング研修を担当してくれたFAMSA(Families South Africa)のトレーナー3人が、事務所に遊びに来てくれました。「お箸を使ってみたい」「牛肉が食べられない」など事前のリクエストを聞いていたこの日のメニューは、ピーナツソースの棒棒鶏風サラダ、豚大根、チキンケバブ、なすとひよこ豆のカレー、ごはん。南アフリカでもポピュラーなカレーと、ちょっとした日本食も取り入れて、おもてなし。大根とサラダに使ったレタスは、パートナー団体LMCCの有機菜園で育ったものです。

困難に立ち向かう強さをもつ子どもたちを育むために

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2013年8月12日 更新
3月の研修から何を実践してきたかを、研修の冒頭に発表3月の研修から何を実践してきたかを、研修の冒頭に発表

3月に実施された「Psychosocial Training(カウンセリング研修)」の第一回目に続いて、二回目の研修を、7月22~26日の5日間で実施しました。

今回の研修は、とくに「子どもの保護(Child Protection)」に焦点をあてます。研修に参加したドロップイン・センターのボランティアの中には、長い人で5年以上活動をしている人もいます。それでも、子どもの権利や、虐待が疑われる子どもにどのように対応したらいいのかなど、今まできちんと学んだことはありませんでした。そのせいか、研修はじめの期待を共有するセッションから、みんなの関心の高さがうかがわれます。

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