アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from 南アフリカ

南アフリカ通信

南アフリカ駐在スタッフが、現地での活動の様子をお伝えします。

消えていく、エイズ治療の知識

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2015年5月13日 更新

少し前になりますが、3月16~20日にかけてHIV/エイズ治療研修が、訪問介護を行なうチルンザナニHBCを対象に行なわれました。訪問介護ボランティア22名に加え、同地域で障害児支援を実施するNGO、年長者が一人で暮らす家庭を支援団体、HIV陽性者サポートグループのメンバーなども参加。地域の健康を支えるボランティアたちが共に、HIVの予防、ケアについて学びました。

TLT研修で使われてきたマニュアルTLT研修で使われてきたマニュアル

このエイズ治療研修は、英語で「HIV Treatment Literacy Training (TLT)」とよばれています。ARV(抗レトロウィルス薬)が全国的に普及はじめた2000年代に、HIVが体に与える影響をきちんと理解し、ARV薬を適切に服薬できるよう、そして教育レベルの高くない農村や貧困地域の人びとにその知識を広めるために、HIV/エイズに取り組むNGOが中心となり創り上げていきたツールの一つです。実際に訪問介護ボランティアのケアの質の向上や、HIV陽性者自身が自らの病気を理解しHIVとうまく付き合っていけるようになることに、大きく寄与してきました。

【連載・震災から4年目を迎えて】
南アフリカの3.11

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2015年3月14日 更新
311

今週は、子どもケアセンターで活動するボランティアを対象としたコミュニケーション研修を月〜金曜日で実施しています。

研修の中日にあたった、3月11日。こんな遠く離れた村の人たちの記憶にも、4年前にテレビで目の当たりにした日本での大災害の様子が鮮明に残っているそうです。まだ被災した地域は復興の途上にあることなどを話すと、研修の最後にみんなでお祈りをささげようということになりました。

みんなで手をつないで輪になり、歌を歌い、祈りをささげました。中には目に涙を浮かべる人の姿も。共にこの日を思い出してくれたことへ感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもイベントデー

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新
ダムのほとりにあるキャンプ場が会場です。ダムのほとりにあるキャンプ場が会場です。

11月30日の土曜日、LMCCが3村で運営するドロップ・イン・センター(親のいない子どもなど特別なケアが必要な子どもたちが放課後などに集まる場所)の子どもたちを連れて、子どもイベントデーを開催しました。場所は村から車で1時間ほどのところにあるダムのほとりのキャンプ場です。前回もお伝えしたとおり、南アフリカではエイズで親を亡くす子どもが増え続けていますが、JVCの活動地にもそうした子どもたちが少なからずいます。それ以外にも片親が病気だったり、失業していたり...という家庭環境にある子どもたちに、クリスマスプレゼントも兼ねて、一日中楽しい時間を過ごしてほしいというのがねらいです。普段顔を合わせることのない他村の子どもたちがどうしているのか、お互いに話をして交流する場にもなります。また普段センターでボランティアから習ったり、子どもたちどうしで学び合っている伝統的なダンスやモダンなダンス、あるいは詩やエイズや他の社会問題について啓発のためのお芝居などを披露してする場でもあります。今回は総勢150人ほどの子どもたちが参加しました。

イベントの傍らで肉を焼くことに専念するJVC会計担当モーゼス、家庭菜園トレーナーのアベルとフィリップ(若い男子がいると便利・・)。イベントの傍らで肉を焼くことに専念するJVC会計担当モーゼス、家庭菜園トレーナーのアベルとフィリップ(若い男子がいると便利・・)。

世界エイズデー

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新
モトランテ副大統領のスピーチモトランテ副大統領のスピーチ

12月1日は世界エイズデーです。UNAIDS(国連エイズ合同計画)の最新のデータでは、現在南アフリカには610万人の陽性者がいるとされ、この数は一カ国の陽性者数としては世界最多です。15~49歳の年齢層においては感染率18%で、大人の5人に一人が感染しています。また若い層が感染するため親をなくす子どもが増え続けていて、JVCが活動を始めた2005年当初は110万人や130万人という数字が出されていましたが、現在は250万人にのぼるという統計が出ています。

こうした状況を受けて、南アフリカでは毎年12月1日には大統領や保健大臣らから同国のスピーチが行われ、ここで全国的なキャンペーンや対策など翌年のエイズ政策について語られます。

今年もちょうど当日週末で宿にいたこともあり、TVをつけてスピーチを聴きました。今年はモトランテ副大統領とモツァレディ保健大臣によるものでした。その内容を以下、少しだけ抜粋します。

ファッションショー ~ドゥドゥの場合~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新

今回もファッションの話です。11月某日の仕事が終わった後、在宅介護ボランティアのグラディスさんと現地スタッフのドゥドゥが買い物に行くというのでついていきました。ドゥドゥの弟が12月半ばに結婚式を行うので、そのために民族衣装をあつらえるというのです。南アフリカの黒人の間ではもともと9の民族がいて、彼女はズールー人なのですが、今回の結婚式では現在の活動地で暮らすシャンガン人の民族衣装が着たいということで、いつもオシャレなグラディスさんにお願いしたようです。

店内の写真撮影がなんとなくはばかられたのでお見せできないのが残念ですが、お店には普段見る民族衣装のもととなる布やビーズなどがわんさかあって非常にカラフルで美しく、見ていて大変楽しくなります。グラディスさんはドゥドゥの好みを聞いて、赤のストライプの布や黄色のシフォンや縁取りのためのリボンなどをさっさと買っていきます。「赤」と「黄」の布...?日本人の感覚からすると滅多に取り合わせない色合いです。いったいどんな風になるのでしょう。楽しみです。

ファッションショー with LMCC

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新

普段は生活しやすいような格好をしている南アフリカの農村の人たち。「ハレの日」にはここぞとばかりに着飾ります。11月下旬に開催した修了式や子どもイベントも同様で、皆誇りをもって民族衣装を身にまとっていました。中には民族衣装をモダンにしたものや現代的な洋服に身を包んだ人もいます。その姿の美しかったこと!!

というわけで、写真を加工して全部載せてみることにしました(テレビ東京の「出没!アド街ック天国」の合間に入るかわいくてオシャレな町の女の子たちが登場する場面の音楽、Patty Austionの"Kiss"を思い浮かべながら・・・)。

ファッションショー with LMCC。Patty Austinの「Kiss」の曲とともに・・・。ファッションショー with LMCC。Patty Austinの「Kiss」の曲とともに・・・。

修了式

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新

11月26日、一年間の研修の修了式を行いました。当初は各活動別に行うように計画されていたのですが、現地スタッフとLMCCスタッフやボランティアと相談して、HBC、ドロップインセンター、高齢者対応ボランティアの全活動合同で行うことになりました。活動間の対応に差がつくと望ましくないことと、全ての活動が協働してこそLMCCとして意味のある活動が出来るということを認識する場として修了式はふさわしいだろうということが主な理由です。

こうしたイベントがある際、普段は人が集まれる屋内スペースの関係で、ボドウェ村というところで行われることが多いのですが、今回は振り返りワークショップの中でマガンゲニ村のボランティアさんたちが「うちでホストしてみたいわ」と言ってくれ、当日の準備を行ってくれました。式はこのマゲンゲニ村のチーフ(首長)の家系の方も参加してくださり、彼のスピーチから始まりました。

「皆さんの日々の働きは本当に感謝しています。今回皆さんはその活動の質を向上させるために研修に参加をして学ぶ機会を得ました。今日は修了式ですがこれで終わりではなく、これからが始まりです。修了証に甘んじることなく、どうか学んだ知識を生かして今後も自分たちのコミュニティの人びとのために貢献していかれることを期待しています!」

このお方、この後すぐに会場の外に出られて朝っぱらからビールを飲んでよっぱらい始めましたが、なかなかいいことをおっしゃいます。彼のスピーチに感極まっているボランティアさんたちも何名かいました。

今回の救急法の研修で学んだもののなかで記憶力のない自分でも「覚えていてられるなぁ、わかりやすいなぁ」と思ったことがいくつかあります。日本のものとは違うかもしれないのでそのまま応用できないのかもしれませんが、こんな感じです。

  • 救急法の3つの原則(Principle)は3P!
    - Preserve life - open airways and stop bleeding
    (生命の確保:気道を広げて、流血を止める)
    - Prevent condition getting worse(症状の悪化を防ぐ)
    - Promote recovery(回復を促す)
  • 3Pを満たすのために必要な4つのポイント。緊急時の対応の基本はSABC!!
    (このSABCというのが南アフリカのテレビ局の名前で覚えやすい!)
    S: safety(安全性の確保)
    A: airways→open clear and maintain(気道→広げて確保、維持する)
    B: breathing→look, listen and feel(呼吸→見て、聞いて、感じて確かめる)
    C: circulation (check pulse) / compression (learned how to compress - 2 ventilation and 30 times compression)
    (血行、血液循環(脈拍をチェック)もしくは心臓マッサージ・人口呼吸(2回人口呼吸をして30回の心臓マッサージ)
真ん中あたりに「SABC」ってあるのわかりますか?真ん中あたりに「SABC」ってあるのわかりますか?

在宅介護活動の振り返りの続きです。振り返りでは家庭訪問に続いてワークショップを行いました。ワークショップでは、それぞれの家庭訪問で見えてきたことの共有・話し合い、エイズ治療研修と救急法研修で学んだ内容の振り返り、日常生活や活動のなかで実際に使った情報や知識を共有しました。

人口呼吸の前にはまず気道を確保して・・・人口呼吸の前にはまず気道を確保して・・・

研修内容の振り返りは、「学んだ内容をとにかく思い出して書き出す」ことと救急法については「デモンストレーション(実践)」を通して行いました。学んだことをまずは覚えているのかどうかを見たかったためです。その結果、エイズ治療と救急法の両研修に関して「自分だったら二度の研修でまさかここまで覚えていられないわ」という量の情報がどんどん出されてきて、ボランティアさんたちの記憶力のすごさに舌を巻きました(自分が評価される立場でなくてよかった...)。

実際に使った情報や知識については、二度目のフォローアップ研修からまだ一ヶ月しか経っていないということもあり全員が使ったわけではないようでしたが、それでも多くのボランティアが事例をあげてくれました。

JVCは現在活動をしているリンポポ州ベンベ郡マカド地区において、昨年9月から本格的に活動を開始しました。それから一年が経ったということで、11月18日から村で訪問・在宅介護を行うボランティアさんたちと活動の振り返りを行いました。JVCはボランティア育成として、エイズ治療や救急法に関する研修を提供していますがその成果や現状における課題を抽出し、今後の教訓を得ることが目的です。このため振り返りは、

午前:ボランティアさんたちの患者宅の訪問介護に同行
午後:一緒に年間を振り返るためのワークショップ

という形で行いました。

在宅介護ボランティアさんたちはいつも炎天下のなかを延々と歩きます。頭が下がります。在宅介護ボランティアさんたちはいつも炎天下のなかを延々と歩きます。頭が下がります。

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