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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子やエルサレムでの暮らしをお届します。
ガザ地区のJVC活動地にてアマル。2014年1月、広瀬撮影ガザ地区のJVC活動地にてアマル。2014年1月、広瀬撮影

7月18日、イスラエル軍は地上侵攻を開始しました。

侵攻開始から現在(日本時間18日午後9時)までにすでに、5歳の幼児を含む28人のパレスチナ人が殺されています(Maan News)。JVCガザ事業のパートナー団体で働くアマルに、安否を確認するため電話しました。彼女とその家族が、地上侵攻で最初の被害を受ける可能性の高いガザ地区北部ベイト・ハヌーンに住んでいるからです。

右から2番目がアマル、真ん中がJVCガザ事業担当金子。(2012年8月撮影)右から2番目がアマル、真ん中がJVCガザ事業担当金子。(2012年8月撮影)

7月14日、JVCがガザ地区で実施してきた、子どもたちの栄養失調予防事業で働くパレスチナ人の同僚アマルに、安否確認も含めて電話で状況を聞きました。彼女は、ガザ地区の中でも特にイスラエル軍からの攻撃が激しい、北部のベイト・ハヌーンという地域に住んでいます。以下が、彼女から聞いた内容です。

7月10日、ガザ地区のガザ市内に住む友人に確認したところ、空爆が家の周囲にも撃ち込まれている様子で、電気は昼3時から夜11時までしか通っておらず、夜11時から翌日3時までは停電しているとのことでした。

普段はガザ市近郊にある難民キャンプの薬局で働いており、私のガザ滞在中は通訳としてお世話になったこの友人は、次のように私に言いました。

「たくさんの家族が、子供たちが、女性たちが、男性たちが、殺されています。これは単なる犯罪行為です。今は危険だから来てはいけません。状況が落ち着いたらまた来てください。ガザの人々はあなたをいつも歓迎しています」

何かできることがないか尋ねると、友人は次のように答えました。

「私たちのためにドアを開けに来てください」

この「ドア」という言葉には、2つの意味が込められていたのだと思います。
ひとつは、封鎖下で何年も外に出ることができない中で外部世界への道を開いてほしいということ、もうひとつは、巨大な牢獄の中で爆弾が振ってくるガザの絶望的状況から解放されるための道を作ってほしいという意味です。

【※以降は7/18に記載】本日18日、イスラエル軍は地上侵攻を開始しました。すでに230人以上もの死者が出ているガザ地区内の被害が、一層深刻になることが予想されます。こうした緊張の中、この友人からのメッセージをもらい、ガザの「ドア」が開かれる日が早く来るように、少しずつできることをしていこうと決意を新たにしました。

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【その他・未分類】
ガザが泣いています。

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年7月15日 更新

私がガザ地区に最後に入ったのは、今から約1ヶ月前でした。その時は1週間ほど、JVCが子どもたちの栄養状態を予防・改善するための事業を実施してきたガザ市内とジャバリヤ市内を回っていました。私は、2011年に駐在を開始してからこれまでに、十数回ガザ地区に行きましたが、貧困と停電と医薬品不足と空爆で苦しむ中でも、ガザの人々はみな、見ず知らずの外国人の私を皆笑顔で歓迎してくれました。

JVCが実施中の「子どもたちの栄養失調予防事業」で働くボランティア女性(右)と、貧血検査を怖がって泣く女の子。ガザ地区中部のジャバリヤ市にて。<br/>(2014年5月20日)今野撮影JVCが実施中の「子どもたちの栄養失調予防事業」で働くボランティア女性(右)と、貧血検査を怖がって泣く女の子。ガザ地区中部のジャバリヤ市にて。
(2014年5月20日)今野撮影

6月30日にユダヤ人入植者3名の遺体が発見され、それへの報復としてパレスチナ人少年が拷問の末に殺された7月2日の事件に端を発し、現在パレスチナ/イスラエルの情勢は急速に悪化しています。

東エルサレムでは、シャアファートと呼ばれる一部エリアなどが現在も封鎖され、投石するパレスチナ人とそれに実弾や催涙弾で応戦するイスラエル警察・軍の衝突が続いています。これにより少なくとも6人のパレスチナ人が死亡、200人以上が負傷したと報じられています。

ガザ市内で空爆された家屋<br/>7月8日、Ashraf Amra safaimagesガザ市内で空爆された家屋
7月8日、Ashraf Amra safaimages

一方ガザ地区では、ユダヤ人誘拐事件がハマースによるものとの見方から(その証拠はいまだ公表されていません)、ガザの実質的政府であるハマースの関連施設へのイスラエルによる空爆が増加し、ガザ地区内の武装グループからの反撃も開始されました。本日7月8日、イスラエル軍はガザ地区内のパレスチナ人民家への空爆も開始しました。

ガザ市内での空爆の様子<br/>7月7日、Alquds News Networkガザ市内での空爆の様子
7月7日、Alquds News Network

【その他・未分類】
いちNGO職員として思うこと

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年7月 4日 更新

パレスチナ・西岸地区でユダヤ人入植者が行方不明になった事件から今日まで、ガザ地区では3週間以上にわたり、毎晩のようにイスラエル軍による空爆が行われ、死傷者が多く出ています。私のこれまで会ってきた子どもたちの泣き叫ぶ声がすぐそこに聞こえるように感じながら、エルサレムで毎日を過ごしています。

そうした情勢の中、日本大使館から、「ガザに行くのはしばらく控えてほしい」という要請がありました。その要請は当然だと思いましたが、私はつい、「いざとなったら安倍さんが自衛隊を出して助けてくれるから大丈夫ですよ。日本政府はそういう決定をしたんですよね?」という嫌味が口から出そうになり、こらえました。

【その他・未分類】
イスラエル軍が西岸地区で大規模侵攻を開始

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年6月20日 更新

日本や欧米の主要メディアではイラク関連の報道の影に隠れていますが、今月12日、西岸地区全土にイスラエル軍が大規模な地上侵攻を開始し、ガザ地区でもここ数日間イスラエル軍による空爆が毎晩繰り返されています※注(1)。ガザ地区からは、小型ロケットがイスラエルに向かって発射されています。

ヘブロン市内を侵攻する<br/>イスラエル軍兵士</br>(6月18日 Quds News Network)ヘブロン市内を侵攻する
イスラエル軍兵士
(6月18日 Quds News Network)
イスラエル軍に拘束された<br/>パレスチナ人の青年<br/>(6月16日 Oren Ziv / ActiveStills)イスラエル軍に拘束された
パレスチナ人の青年
(6月16日 Oren Ziv / ActiveStills)
空爆を受けるガザ地区<br/>(6月19日 MaanImages/file)空爆を受けるガザ地区
(6月19日 MaanImages/file)

紛争に翻弄された、
とあるタクシードライバーの夢

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年6月 3日 更新

ガザで2年来の付き合いになる、50歳代のタクシードライバーがいる。彼は、イスラエルに出稼ぎに行けた時代に買った20年来のおんぼろ自動車だけを頼りに、70平方メートルのアパートで家族7人を養って、子どもたちを大学に通わせている。真面目で朴訥とした信仰深い、嘘をつかない男である。彼が私に、これまで繰り返し言ってきたことがある。

「私はイスラエルもユダヤ人も嫌いではない。ヘブライ語も話せるし、一緒に平和に暮らせると思っている。私は大学に行きたくて、でも家族が学費を払えなかったから、学費を稼ぐために高校を卒業してすぐに、アシュケロン(イスラエル領内の都市)に働きに出た。当時は、イスラエル人がガザ中心部の市場に毎週金曜日にたくさん来ていた。魚を出すレストランにもイスラエル人が溢れていた。私もイスラエル人の下で働いていて、彼らにはとてもよくしてもらった。家に招待されたこともあったし、私が自分の家に招待することもあった。テルアビブに職場を移ってからは、ガザに帰るのが大変だったから、上司が自分の家に泊めてくれていた。」

私が、なぜそんな平和だったのにインティファーダ(占領終結と解放を訴えたパレスチナ人の民衆蜂起)が起きたのかと尋ねると彼は次のように答えた。

歳を取ると時が過ぎるのが早くなる...という誰もが言いそうなセリフが自分にも実感できる日々です。先日3月15日~4月15日まで年度末事業業務と報告のために一時帰国しましたが、再び現地に戻ってきて既に一月近く経ってしまいました。今日は遅ればせながら帰国中にお世話になった方々への御礼とご報告をしたいと思います。

今回は2013年度ガザ事業のメインドナーである国際ボランティア貯金の年度末報告書の作成のために帰国しましたが、その傍らで、同じくガザ事業を支えて下さっている多くの団体、個人の方々へのご挨拶と、ガザの事をより多くの方に知っていただくことを目的に、6回の講演会・報告会を実施しました。3月21日-23日には数年ぶりに関西に出かけ、長年JVCパレスチナ事業をご支援いただいている日本聖公会・大阪教区の大阪聖ヨハネ教会をはじめ、パレスチナ支援を熱心に展開している、パレスチナの平和を考える会大阪YWCA、また新しくパレスチナに興味を持って下さった南海ルーテル教会のご協力にて3回の講演会を開催させていただきました。合計100人以上の方にご来場いただき、ネット上の動画公開サービスUstreamでは講演会の公開もしていただきました。現地赴任中は日本にいるパレスチナ関係者とお話しする事がなかなか難しいですが、今回は長年パレスチナ問題に関わっている方々と熱心な議論、情報交換を行う事が出来て、私自身多くのインプットがありました。不勉強な自分を反省しつつも、関西で活発に動いているパレスチナ支援ネットワークへの関わりを再構築する機会となり、大変有意義な訪問になりました。

イベントの様子イベントの様子

早いもので、2013年度のガザ栄養失調予防事業も最終月を迎えています。

2012年度の事業地であるガザ市3地区からジャバリヤ市のビルナージャに事業地を移動し、同形態の事業とはいえ、この間新しい支援対象者と対面し、「どうしたらもっと栄養や子どもの健康について地域の人々の意識が高まるのだろうと?」と、パートナーNGO、Ard El Insanのスタッフと試行錯誤の日々でした。また2013年度中旬頃には一部地域では理解を得られず嫌がらせを受けることもありましたが、今ではJVCやパートナーNGOのArd El Insan(AEI)の名前も地域に浸透し、人々からは「次はいつ来るの!?」と期待交じりの声掛けをされるようになりました。

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