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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子やエルサレムでの暮らしをお届します。

【その他・未分類】
ガザが泣いています。

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年7月15日 更新

私がガザ地区に最後に入ったのは、今から約1ヶ月前でした。その時は1週間ほど、JVCが子どもたちの栄養状態を予防・改善するための事業を実施してきたガザ市内とジャバリヤ市内を回っていました。私は、2011年に駐在を開始してからこれまでに、十数回ガザ地区に行きましたが、貧困と停電と医薬品不足と空爆で苦しむ中でも、ガザの人々はみな、見ず知らずの外国人の私を皆笑顔で歓迎してくれました。

JVCが実施中の「子どもたちの栄養失調予防事業」で働くボランティア女性(右)と、貧血検査を怖がって泣く女の子。ガザ地区中部のジャバリヤ市にて。<br/>(2014年5月20日)今野撮影JVCが実施中の「子どもたちの栄養失調予防事業」で働くボランティア女性(右)と、貧血検査を怖がって泣く女の子。ガザ地区中部のジャバリヤ市にて。
(2014年5月20日)今野撮影

6月30日にユダヤ人入植者3名の遺体が発見され、それへの報復としてパレスチナ人少年が拷問の末に殺された7月2日の事件に端を発し、現在パレスチナ/イスラエルの情勢は急速に悪化しています。

東エルサレムでは、シャアファートと呼ばれる一部エリアなどが現在も封鎖され、投石するパレスチナ人とそれに実弾や催涙弾で応戦するイスラエル警察・軍の衝突が続いています。これにより少なくとも6人のパレスチナ人が死亡、200人以上が負傷したと報じられています。

ガザ市内で空爆された家屋<br/>7月8日、Ashraf Amra safaimagesガザ市内で空爆された家屋
7月8日、Ashraf Amra safaimages

一方ガザ地区では、ユダヤ人誘拐事件がハマースによるものとの見方から(その証拠はいまだ公表されていません)、ガザの実質的政府であるハマースの関連施設へのイスラエルによる空爆が増加し、ガザ地区内の武装グループからの反撃も開始されました。本日7月8日、イスラエル軍はガザ地区内のパレスチナ人民家への空爆も開始しました。

ガザ市内での空爆の様子<br/>7月7日、Alquds News Networkガザ市内での空爆の様子
7月7日、Alquds News Network

【その他・未分類】
いちNGO職員として思うこと

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年7月 4日 更新

パレスチナ・西岸地区でユダヤ人入植者が行方不明になった事件から今日まで、ガザ地区では3週間以上にわたり、毎晩のようにイスラエル軍による空爆が行われ、死傷者が多く出ています。私のこれまで会ってきた子どもたちの泣き叫ぶ声がすぐそこに聞こえるように感じながら、エルサレムで毎日を過ごしています。

そうした情勢の中、日本大使館から、「ガザに行くのはしばらく控えてほしい」という要請がありました。その要請は当然だと思いましたが、私はつい、「いざとなったら安倍さんが自衛隊を出して助けてくれるから大丈夫ですよ。日本政府はそういう決定をしたんですよね?」という嫌味が口から出そうになり、こらえました。

【その他・未分類】
イスラエル軍が西岸地区で大規模侵攻を開始

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年6月20日 更新

日本や欧米の主要メディアではイラク関連の報道の影に隠れていますが、今月12日、西岸地区全土にイスラエル軍が大規模な地上侵攻を開始し、ガザ地区でもここ数日間イスラエル軍による空爆が毎晩繰り返されています※注(1)。ガザ地区からは、小型ロケットがイスラエルに向かって発射されています。

ヘブロン市内を侵攻する<br/>イスラエル軍兵士</br>(6月18日 Quds News Network)ヘブロン市内を侵攻する
イスラエル軍兵士
(6月18日 Quds News Network)
イスラエル軍に拘束された<br/>パレスチナ人の青年<br/>(6月16日 Oren Ziv / ActiveStills)イスラエル軍に拘束された
パレスチナ人の青年
(6月16日 Oren Ziv / ActiveStills)
空爆を受けるガザ地区<br/>(6月19日 MaanImages/file)空爆を受けるガザ地区
(6月19日 MaanImages/file)

紛争に翻弄された、
とあるタクシードライバーの夢

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年6月 3日 更新

ガザで2年来の付き合いになる、50歳代のタクシードライバーがいる。彼は、イスラエルに出稼ぎに行けた時代に買った20年来のおんぼろ自動車だけを頼りに、70平方メートルのアパートで家族7人を養って、子どもたちを大学に通わせている。真面目で朴訥とした信仰深い、嘘をつかない男である。彼が私に、これまで繰り返し言ってきたことがある。

「私はイスラエルもユダヤ人も嫌いではない。ヘブライ語も話せるし、一緒に平和に暮らせると思っている。私は大学に行きたくて、でも家族が学費を払えなかったから、学費を稼ぐために高校を卒業してすぐに、アシュケロン(イスラエル領内の都市)に働きに出た。当時は、イスラエル人がガザ中心部の市場に毎週金曜日にたくさん来ていた。魚を出すレストランにもイスラエル人が溢れていた。私もイスラエル人の下で働いていて、彼らにはとてもよくしてもらった。家に招待されたこともあったし、私が自分の家に招待することもあった。テルアビブに職場を移ってからは、ガザに帰るのが大変だったから、上司が自分の家に泊めてくれていた。」

私が、なぜそんな平和だったのにインティファーダ(占領終結と解放を訴えたパレスチナ人の民衆蜂起)が起きたのかと尋ねると彼は次のように答えた。

歳を取ると時が過ぎるのが早くなる...という誰もが言いそうなセリフが自分にも実感できる日々です。先日3月15日~4月15日まで年度末事業業務と報告のために一時帰国しましたが、再び現地に戻ってきて既に一月近く経ってしまいました。今日は遅ればせながら帰国中にお世話になった方々への御礼とご報告をしたいと思います。

今回は2013年度ガザ事業のメインドナーである国際ボランティア貯金の年度末報告書の作成のために帰国しましたが、その傍らで、同じくガザ事業を支えて下さっている多くの団体、個人の方々へのご挨拶と、ガザの事をより多くの方に知っていただくことを目的に、6回の講演会・報告会を実施しました。3月21日-23日には数年ぶりに関西に出かけ、長年JVCパレスチナ事業をご支援いただいている日本聖公会・大阪教区の大阪聖ヨハネ教会をはじめ、パレスチナ支援を熱心に展開している、パレスチナの平和を考える会大阪YWCA、また新しくパレスチナに興味を持って下さった南海ルーテル教会のご協力にて3回の講演会を開催させていただきました。合計100人以上の方にご来場いただき、ネット上の動画公開サービスUstreamでは講演会の公開もしていただきました。現地赴任中は日本にいるパレスチナ関係者とお話しする事がなかなか難しいですが、今回は長年パレスチナ問題に関わっている方々と熱心な議論、情報交換を行う事が出来て、私自身多くのインプットがありました。不勉強な自分を反省しつつも、関西で活発に動いているパレスチナ支援ネットワークへの関わりを再構築する機会となり、大変有意義な訪問になりました。

イベントの様子イベントの様子

早いもので、2013年度のガザ栄養失調予防事業も最終月を迎えています。

2012年度の事業地であるガザ市3地区からジャバリヤ市のビルナージャに事業地を移動し、同形態の事業とはいえ、この間新しい支援対象者と対面し、「どうしたらもっと栄養や子どもの健康について地域の人々の意識が高まるのだろうと?」と、パートナーNGO、Ard El Insanのスタッフと試行錯誤の日々でした。また2013年度中旬頃には一部地域では理解を得られず嫌がらせを受けることもありましたが、今ではJVCやパートナーNGOのArd El Insan(AEI)の名前も地域に浸透し、人々からは「次はいつ来るの!?」と期待交じりの声掛けをされるようになりました。

【ガザ・栄養改善支援】
180万の折られた翼

パレスチナ現地代表 今野 泰三
2014年2月 3日 更新

ガザの人々は、完全封鎖という集団懲罰の苦しみの中にいます。この懲罰からは、子どもであろうと、お年寄りであろうと、空爆で足や腕を失った青年であろうと、子どもの将来のためにただ普通に働きたいと願う父親であろうと、夫を空爆で亡くした深い悲しみの中に生きながら小さな希望を求めて抗う女性であろうと、誰一人として逃れることはできません。

私は、2013年11月20日から23日まで、地上・海・空の3方向を、イスラエル軍の戦闘機、軍用ヘリ、戦車、戦艦、監視塔、監視カメラによって完全に管理された、封鎖下のガザ地区に入りました。そこで見たものは、あまりに酷く、180万人の人間性を無差別に奪い去る犯罪行為が、なぜ地中海の真っただ中で続けられているのか、理解できませんでした。イスラエルの「安全保障」のためという理由だけで、これほどの犯罪が許されるのでしょうか。

事業地訪問中に出会った子どもたち。ガザ地区ジャバリヤにて。事業地訪問中に出会った子どもたち。ガザ地区ジャバリヤにて。
雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)雑談をするアマルと筆者(2013年11月21日、撮影現地代表今野)

(その1からの続きです。)

ただ、ガザと言うだけで、全ての人が毎日悲嘆にくれているばかりでもありません。空爆に怯えながらもそれを乗り越えようと明るく前向きに過ごしている人も無数にいて、JVCの現地パートナーNGO「AEI:人間の大地」で働くスタッフたちも例外ではありません。例えばAEIの保健指導員のハイファは2009年の大規模空爆で大好きだった父親を失いました。深い悲しみに打ちひしがれたと以前話してくれましたが、それにもかかわらず「イスラエルの飛行機が飛んでくると、(爆弾を)当てられるものなら当ててみろって笑い飛ばすの」。「あいつら何もできやしないんだから」。と満面の笑みで私に言います。またもう一人のスタッフアマルは「この前家の近くであやうく戦車の砲撃の弾に当たるところだったわー。アッハッハ」と、決して笑い事ではないのに私に楽しそうに言っていました。まるで雨に降られずに済んだことを喜んでいるようです。去年の空爆2日後に現地入りしたとき、AEIスタッフも一様に恐怖を感じて疲れ切っているように見えましたが、今ではこの回復ぶりです。

こんな深刻な事をどうしてそうやって笑い飛ばせるのか?いつものことながら聞いている私がハラハラします。去年の空爆中、彼女たちのことが心配でたまらず、エルサレムにいてもあまり眠れませんでした。そんな思いは二度としたくないと、私自身心から思っています。しかし、私が神妙な顔をしていると、逆にみんなが私の事を心配してくれます。「大丈夫、由佳は私たちが守るから!」。「いや、そうじゃなくて...」と言いかけますが、彼女たちは至って大真面目に私にそれを言うものだから、それでまた私は微妙な顔をせざるを得ません。

ガザ地区では昨年11月21日の停戦から一年が過ぎて、子どもも学校に通えるようになり、当時の恐怖から解放された雰囲気が町中に漂うようになりました。八百屋や市場には物が並び、壊されたビルも再利用のコンクリートで修復・再建されて、ガザの中心地は活気あふれるアラブの町並みに見えます。しかし中心地を離れて社会の様子を少しのぞいてみると、それほど物事が単純でない・・とすぐに分かります。

「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)「車両燃料を求めてガソリンスタンド前に並ぶ車の列、ベイトハヌーン近郊」(2013年10月筆者撮影)

例えば、今年6月に起きたエジプトのムルシ政権の崩壊によって、ガザへのエジプト側からの物資供給が著しく減っています。以前ガザ‐エジプト(シナイ半島)間国境に1000以上あると言われていたトンネルの稼働率は6月前の2割に落ち込み、エジプトとの国境に設置されたラファ検問所を通じた人の出入りも、6月前の1割以下になっています(Gaza NGO Safety Office-GANSO: 9月、10月レポート)。特に燃料の不足が深刻で、家庭調理用のガスや車両用、ジェネレーター用の燃料が不足しています。停電は一日12時間に及び、薪で料理をする人が増えています。ろうそくによる火災で子どもが亡くなり、汚水処理用ポンプや地下水をくみ上げるポンプも動かせず、汚水が海に垂れ流され、発電機が無い家庭では、水も汲むことができません。

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