アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子や東エルサレムでの活動、暮らしをお届けします。

エルサレム事務所の山村です。今の時期、ガザはとても暑く、タクシーで移動していても汗が全身から流れてきます。また、ミーティングや聞き取りをして宿舎に帰ると、あまりに辛い現実とかなりの暑さとのダブルパンチで、身も心もヘトヘトになります。(私が疲れている場合ではないのですが...。)

でも、それでもいつも素朴なガザの人たちのおもてなしの心にいつも救われています。自分たちは断食をしているのにコーヒーやお菓子をねぎらって出してくれたり、庭で育てた野菜をたくさんプレゼントしてくれたり、断食明けの食事会・イフタールに招いてくれたり...。

今回は、最近ガザで行ったインタビューの一つを紹介させていただきます。

佐藤慧さんと安田菜津紀さんパレスチナ滞在記

パレスチナ現地代表 山村 順子
2018年6月19日 更新

こんにちは。エルサレム事務所の山村です。すでに数ヶ月が過ぎてしまっていて大変恐縮ではあるのですが、フォト・ジャーナリストの佐藤慧さんと安田菜津紀さんが2018年2月に現地を訪れた際、JVCはエルサレムとベツレヘムで事業地アテンドをさせていただきました。どこへ行っても歓迎されるお二人に同行でき、こちらもたくさん勉強させていただきました。

ここではお二人が訪問されたときのエピソードを紹介させていただきます。ここでは書ききれないことも多いので、ぜひ20日の佐藤さんの講演会に皆様、足をお運びください・・・!

こんにちは、JVCパレスチナ事業です。

3月30日より、パレスチナのガザ地区では、イスラエルとの境界沿いでの抗議活動が毎週末行われています。これは、もう70年もの間、難民として故郷に帰れずにいるパレスチナ難民たちの帰還権を訴えるものであり、ひいてはガザの人々から生きる手段も希望も奪い尽くしているイスラエルによる封鎖に抗議するものです。

非武装の市民による抗議活動に対し、イスラエル当局は実弾も含めた武力で応じています。これにより、これまでに121人のパレスチナ人が殺されており、13,000人以上が負傷しています※注(1)。その中にはジャーナリストや医療従事者、子どもも含まれており、6月1日には私たちが10年以上も活動をともにしてきたパートナー団体「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」のボランティア救護スタッフが、銃弾を胸に受けて亡くなりました。黒煙が上がり、周囲で次々と人が撃たれていく抗議運動の現場の中で、まだ21歳の彼女が負傷者を救助するために、白い手袋をはめた手をまっすぐに挙げて駆けつけようとしたときのことでした。

傷ついた人々を救う医療従事者への攻撃は国際法違反であり、どのような理由によっても、断じて許されるものではありません。これまでにガザで起こった武力侵攻や戦争でも、イスラエル当局による医療従事者への攻撃は幾度となく繰り返され、事後の調査レポートでもその問題が指摘されてきました。

このような理不尽なことは、もう二度と繰り返されるべきではありません。JVCは彼女を追悼するとともに、3月から続く抗議活動におけるイスラエルの過剰な武力行使を非難します。また、この間の犠牲について、国際人権理事会による調査が滞り無く行われ、責任の所在が明らかにされた上で、その責任が果たされることを求めます。

またJVCは他NGOと協働し、日本政府へアクションを求める声明文を準備しています。結果については、追って報告させていただきます。

また、JVCは6/20世界難民の日にフォトジャーナリスト佐藤慧さんのパレスチナ取材報告トークイベントを開催します。多くの方にパレスチナについて知っていただけたらと思います。(取材は2018年2月のことです)
世界難民の日「遠くて近い、パレスチナ」

PMRSからは、彼女の死を悼む緊急声明が届いています。以下、訳文とともにご紹介します。

こんにちは。エルサレム事務所の山村です。すっかり太陽の日差しが強くなって汗ばむ気候のパレスチナです。今回は、少し遅くなってしまいましたが先月ガザでインタビューしたものをお届けしたいと思います。ガザのパートナー団体の事務所に行くと、たくさんのお母さんたちが子どもを抱えて事務所の中にある診療所を訪れています。お母さんたちの顔を見ると、悲壮感・絶望感が感じられ、こちらも胸が締め付けられ、掛ける言葉もない状況です。政治的な理由で貧困がどんどん深刻さを増す中、憤りを抱えながら懸命に生きるパートナー団体のとあるガザの女性の声を紹介します。日本の人たちへのメッセージもいただきました。

こんにちは、JVCエルサレム事務所の山村です。

2018年3月30日、パレスチナにおける「土地の日」からガザで始まり、西岸でも行われた難民の帰還を求める大規模抗議デモ「帰還の大行進」は、イスラエル建国による難民発生を記憶しパレスチナ側で「ナクバ(大惨事)の日」と呼ばれる5月15日まで続き、その後も小規模で続けられています。

5月14日の1日だけでも、デモへの参加者は4万人にのぼるとされています。イスラエル側による銃撃等で、この日の死者は60人を超え、封鎖の影響により病院で医薬品や設備が不足しているために負傷者は適切な処置が施されず、手足の切断を余儀なくされるケースも多く出ています。国際社会からの非難が集まっているのにもかかわらず、イスラエル側は武力による鎮圧の手を緩める気配はありません。

この人道的に見過ごすことのできない状況に対し、JVCと東エルサレムでの活動を共に続けてきた現地NGO「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」が即時報告をリリースしました。 5月14日付で届いたその報告内容をご紹介したいと思います。

非暴力デモに対するイスラエル当局の武器使用に関して:現地NGOからの声

パレスチナ事業担当 並木 麻衣
2018年5月 1日 更新

こんにちは、JVCパレスチナ事業担当の並木です。
2018年3月30日、パレスチナにおける「土地の日」から、特にガザで大規模なデモが続いています。イスラエル建国記念日まで毎週末に必ず行われ、難民の帰還を求めるこの抗議運動に対し、イスラエル軍はイスラエルとガザの境界線に近づいたデモ隊を実弾・ゴム弾・催涙弾で排除し、多くの死傷者が出ました。「報道関係者」のベストを着たパレスチナ人ジャーナリストまでも銃撃によって殺されています。

この状況に対し、私たちが東エルサレムでの活動を共に続けてきた現地のNGO「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」が、声明文を送ってくれました。4月8日付で届いたその声明の内容をご紹介したいと思います。

刺繍製品をつくる女性たちの日常

パレスチナ現地代表 山村 順子
2018年4月26日 更新

最近、私たちJVCが日本で販売している刺繍製品の納品点検を行うため、ベツレヘムに位置するアッザ(ベイトジブリン)難民キャンプの中にある刺繍グループの方の家を、久しぶりに訪れました。

その時の彼女たちとのやり取りの様子を少しだけ紹介します。

刺繍グループの集合写真刺繍グループの集合写真

今回は、皆さんにガザの女性が書いた文章「Even Money Won't Buy You a Good Life In Gaza(ガザではいくらお金があっても良い生活は送れない)」を紹介します。

「ガザではいくらお金があっても良い生活は送れない」

汚水が垂れ流しで、入るとただちに熱を出してしまうくらい、汚染された海。汚水が垂れ流しで、入るとただちに熱を出してしまうくらい、汚染された海。

もしあなたに沢山のお金があって、そしてこの世界でガザ地区以外の場所に住んでいたとしたら、何をしますか?

答えを予想してみます。世界中を旅しますか? 最新の車を買いますか? 素敵な家を建てますか? それとも真に愛する人と結婚しますか? 世界中の食事に困っている人々を助けますか? 高級でお洒落な服を着ますか? 世界最高峰の大学で勉強しますか? 最新技術を用いた機器を買いますか? 全ての夢が叶いそうですか?

一人のガザに住むパレスチナ人の若い女性として、私にはそのようなお金は必要ありません。お金持ちになりたくないからではありません。ガザに住んでいる限り、お金が沢山あっても何の意味もないからです!

なぜ大人になっても少年ぽさが抜けない?パレスチナ人男性たち

パレスチナ現地代表 山村 順子
2017年11月 7日 更新

「パレスチナの男性は基本的に日本人でいうと中2くらいの感覚だよ!」
こういったことを現地にいる日本人女性の間で話すことがあります。その理由はと言うと、20代半ば頃になってもとにかくエネルギッシュでやんちゃな印象があるからです。例えば、パレスチナでは車に若者たちが何人も乗って騒ぎ、外国人である私たちに「ニーハーオ!」(中国人だと思い込んでいる)などとヤジをとばしてくる光景をしばしば見ます。また、JVCの旧事務所の裏は広い駐車場でしたが、毎晩若者たちがドリフトをしに来ており、大音量で車のブレーキの音が鳴り響き渡っていました。20時頃になると「あー今日も始まったよ」といった感じでした。来てばかりの頃は、道を歩いていると都度大声で話しかけてくる彼らのエネルギーにたまりかね、「もう、うるさい!!」と言ってしまうこともありました。コミュニケーションの垣根の低い中東文化もあるとは思いますが、それにしても一体どうしてパレスチナ人たちは何歳になっても少年ぽさが消えないのだろう、と日頃からとても疑問に思っていました。それはパレスチナ人の男性の友達ができても変わりませんでした。日々考えているうちに、そのヒントは彼らの子ども時代にあることに気づきました。

こんにちは。エルサレム駐在員の山村です。

エルサレムに来てから1ヶ月ちょっとの時、地元の歯医者に通うという何とも貴重な経験をしたことについてのお話、第二弾です。

翌日、恐る恐る昨日もらった名刺の番号に電話をし、歯医者の予約をしたい旨を伝えると、流暢な英語で「今日は~時までやっているよ。その時間までならいつでも対応するから、来られる時に来なさい。」と、落ち着いた声の男性が話してくれました。「これは期待できる!」と藁にもすがる思いで仕事終わりに歯医者へ向かいました。

歯医者の前に置いてある看板歯医者の前に置いてある看板

その歯医者はいつも通勤で通っている大きな通りから少し中に入ったビルにあり、大きく看板も出ておらず、何とも地味な場所にありました。影にある雑居ビルの中に入ると、一室に歯医者らしき看板が・・・!ブザーを鳴らすと扉が開き、小さな待合室が現れました。確かに皆待っているのはパレスチナ人で、外国人の私が急に入って来たことに驚いたのか、受付の女性も含めて驚きの表情で迎えられました。日本のようにオルゴールの音などはない、なんともさっぱりした待合室で少し待つと、名前が呼ばれて診療室へ通されました。小さな、しかし清潔で新しそうな診察室の中に診療台は一つだけ。そしていかにも頼れそうで実力のありそうな風貌の先生が現れました。「私はあなたにかけましたよ・・・!」と心の中で思い、あたりを見渡すと、壁にはたくさんの国際会議へ出た証書がかけてありました。その中にはエジプトのカイロ大学歯学部の卒業証書もあり、「きっと大丈夫に違いない・・・!」と、安心して治療を待ちました。

先生は軽く歯を見て、「うーん。歯の神経が死んでいるかも知れない。今からレントゲンを撮ってきて」と、言われました。ショックを受けつつレントゲン技師がいる下の階の一室へ出向くと、ドアも締めずにレントゲン撮影がおもむろに始まり、その場で撮影代の20シェケルを支払い、レントゲンの結果はその場で一つ上の階にいる先生にデータで送信されました。先程の診療室に戻ると、先生がスマホでレントゲンの結果を見て(なんてハイテク・・・!)、一言。「君の前歯の神経は残念ながら死んでいる。ここ、黒い部分、見えるだろう?あまり時間がない。根管治療というものをやることになるけどいい?神経をとらずに保存するにはこの方法しかないんだ。君にはもう選択肢がない。」

衝撃の宣告です。急に歯が死んでいるなんて、しかも選択肢が私にはないなんて・・・。先生が「今やる?今度にする?まあ今日の分は10分で終わるよ。」というので、その場で治療を受けることを即決しました。麻酔の注射も打ち、高い技術がいる施術で、それなりに出血もしたのですが、先生は同じ部屋にいる同僚と話をしながら、また時々家族と電話で話しながら治療を無事終えてくれました。(頼むから集中して~と思う私は間違っているのでしょうか・・・)やはりパレスチナ人、歯の治療の最中も助手や電話の先の相手とペチャクチャ話していました。「帰りにトマト買ってきて」といった内容のやり取りを家族としていたように聞こえました・・・。一番私を心配させたのは、同じ部屋にいたもう1人の歯科医の態度です。必死に死にそうな歯に対する救出劇が繰り広げられている横で、コメディドラマを見ながら「アハハ・・・!」と笑っていたのです!ねえ、それ、今見る必要ある・・・?こっちは真剣なんですけど・・・!と思いながら、彼は無視しながら治療に専念することにしました。

もろもろ不安要素はありましたが、先生の腕に狂いはありませんでした。実は矯正もしていたせいで歯科医院への通院歴の長い筆者ですが、日本の歯科医の腕と比較しても全く劣っていなかったと思います。

治療が終わると、先生からこの治療は全三回、毎週月曜日の同じ時間に通えば終わること、全部で12000円かかることを告げられました。歯の治療は日本の保険が効かないので高いのですが、高度な技術のいる治療だったにもかかわらず、思ったよりも安く済みました。

日本と変わらない治療器具日本と変わらない治療器具

三回治療に通い、最後にアイザリーヤの歯医者に行かされそうになった話を先生にしてみると、先生は次のように答えました。「それがパレスチナの問題なんだ。ここは色々と困難が多いんだよ。同じレベルの医療をどこでも受けることができない。エリアによって大きなギャップがある。ここはエルサレムだからイスラエル側にもパレスチナ側にも登録されていてレベルが保証されているから安心してもらっていいけどね。ここは技術は全くイスラエル側と変わらないよ。それに向こうより安いしね」

先生が使っていた接着剤はなんと日本のものでした。「日本のものはいいよ、日本のものはなんでもいい!きみの国はなんでもあるよね」と、made in Japanを愛用している様子でした。もう二度と歯科医にかからないように歯のケアには気をつけよう、と気を引き締めると同時に、また何か歯に一大事が起こっても、この先生がいるなら安心だな・・・と甘えてしまいそうな自分がいました。ただ、お金があるパレスチナ人はこうしてきちんとした歯医者に通えますが、お金のない家ではペンチで虫歯を抜くしか無いとのこと。そこに信頼できる医療があるのに手が届かない・・・やはりパレスチナの中でも貧富の差が大きいことを日々実感します。きっと最初に著者が連れていかれた研修医のところも、お金がない人たちにとっては歯を抜く、以外の唯一の選択肢かも知れません。

先生とツーショット写真。後ろに並ぶのは国際会議への出席証明書。先生とツーショット写真。後ろに並ぶのは国際会議への出席証明書。

パレスチナでの支援活動、パレスチナからの発信は、市民の皆様からのご寄付に支えられています。郵便局やクレジットカードなどで、ぜひご協力ください。現在は、特にガザ地区での子ども栄養失調予防事業のための資金が足りない状況にあります。現地のためにお預かりし、大切に使わせていただきます。
※寄付はこちら(http://www.ngo-jvc.net/jp/perticipate/fundraise/)からお願いします。入力画面で募金先を「パレスチナ」にご指定ください。

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