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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子やエルサレムでの暮らしをお届します。

東京で下記のワークショップが開催されます。下記のワークショップだけでなく、1月11日から24日にかけて、日本各地で講演会・勉強会が開催されます(チラシ裏面を参照ください)。著名な学者と市民活動家を招へいした今回の一連のイベントは、「アラブの春」以降のパレスチナ/イスラエルでの和平の行方を知るとともに、パレスチナ/イスラエルと日本の市民社会が協働していく方法を考える良い機会にもなると思います。ぜひご参加くださいませ。

新年あけましておめでとうございます。さて、大阪で下記のイベントが開催されます。今後の和平の行方を知るとともに、イスラエルと日本の市民社会が協働していく方法を考える良い機会にもなると思いますので、ぜひご参加ください。

以下、イベント情報です。

11月21日に結ばれたガザ紛争の停戦合意から2週間以上が過ぎました。停戦後、それまで毎月行われていたイスラエル軍による暗殺も起きておらず、またガザ側からのイスラエルへのミサイル発射もなく、現地は急速に平常な状態に戻っています。そして、この間パレスチナの国連オブザーバー国家承認という歴史的瞬間もありました。しかし、ガザの人々に降りかかる目の前の問題が消えるわけではありません。私は停戦後2回ガザに入りましたが、被害の全容が明らかになってきているので、お伝えします。

2012年11日29日、国際連合総会にて、パレスチナが国連の「オブザーバー機構」から「オブザーバー国家」へと格上げされることが承認されました。賛成138カ国(フランス、イタリア、中国など)、反対9カ国(イスラエル、米国、カナダなど)、棄権41カ国(英国、ドイツなど)でした。日本政府は、今回の決議では賛成票を投じました。

今回の紛争で空爆を受けたガザの建物(2012年11月 金子撮影)今回の紛争で空爆を受けたガザの建物(2012年11月 金子撮影)

ガザ地区でもガザ紛争の開始(現地時間11月8日)以降、これまで対立関係にあった2大党派のハマースとファタハが協調姿勢の方向に歩み寄っており、昨日(11月29日)もガザ市ではファタハなどの支持者が集まって国家承認への支持を表明するデモを開催していました。これまでガザ地区ではファタハの政治運動は厳しく制限されていましたが、昨日はファタハの支持者たちが満載のバスに乗ってうれしそうにファタハの旗を振りながらデモに向かっていました。

来日したこともあるパレスチナ人権センターのラジ・スラーニさんは昨日、今回のガザ紛争はイスラエルの政治・軍事・諜報面での失敗であると同時に、ガザ地区でのファタハ、ハマース、イスラーム聖戦運動など各党派の和解を進めるきっかけになったことから、紛争が始まった11月8日は「大きな歴史の転換点として記憶されるだろう」とおっしゃっていました。

停戦後ガザ入りして3日目の今日は、JVCのガザ事業「子どもの栄養失調予防事業」の事業地の一つ、ガザ市トゥッファーハを見てきました。普段この地域で活動するボランティアさんのヘクマッドとマハ、AEI地域保健員のハイファも一緒でした。昨日の記事に引き続き、今日見聞きしたことをお伝えしたいと思います。

昨日25日(日)、停戦後初めてガザ地区に入りました。JVCのプロジェクトを一緒に行っている現地パートナーNGOのAEI(人間の大地)スタッフと、この停戦をいち早く対面して祝いたかったし、また事業地への被害をいち早く調査して、何が必要か、JVCとして何ができるのかをいち早く見極めるのは大切だと思いました。また、人々に会って悲しみや喜びを共有することは、ガザで事業を担当する者として当然だ、と思いました。

この戦闘が続いていた間毎日電話していたアマルを含めたAEIスタッフと会って無事を祝い、またガザ市内で破壊された自治政府の建物、銀行、メディアのビルなどを見て回りました。全体として破壊されたビルの数は少ない印象ですが、一つ一つのビルに大切な物、思い出、また大切な人がいたことを思うと、その現実が重く肩にのりかかりました。

そして、26日の今日は、JVCのガザ事業:「子どもの栄養失調予防事業」の事業地の一つ、ゼイトゥーンを見てきました。この便りでは、私が見聞きしたものを一つ一つお伝えしようと思います。

パレスチナのネット新聞「シャーシャ・ニュース」が、JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)が東エルサレムにて実施中の学校・地域保健事業について報道しました。

本事業はすでにパレスチナ・ニュースの11月5日付記事ディンヤ・アル・ワタン紙の11月13日付記事で紹介されており、それに続く3つ目の地元での報道となります。

シャーシャ・ニュースに東エルサレム事業の記事が掲載されたのは11月13日でしたが、その後のガザ・イスラエル情勢の悪化に伴い、本記事のご紹介が遅くなりました。

JVCをはじめとした38団体は、11月19日、ガザ・イスラエル情勢の悪化を受けて共同声明を発表しました(プレスリリースはこちら)。パレスチナの主要紙など各国メディアが、この声明について報じています。各紙の記事は、以下のリンクからご覧いただけます。

http://www.irishexaminer.com/breakingnews/world/charities-call-for-gaza-ceasefire-574730.html
[Irish Examiner 2012/11/19 Ireland]

http://www.asianimage.co.uk/news/world/10056343.Leading_aid_agencies_warn_of_disaster_in_Gaza
[Asian Image 2012/11/19 U.K.]

http://www.trust.org/alertnet/news/38-aid-agencies-warn-of-humanitarian-disaster-in-gaza-if-military-confrontation-is-not-stopped
[Alert Net 2012/11/19 Trust.org]

現地時間の20日17時、ガザ地区にいるアマルに電話すると、「今夜21時にハマースとイスラエルが和解するって」という嬉しそうな声が電話の向こうのから聞こえてきました。「いよいよ和解するの!」と私もうれしくなって、この争いが終わったら何をしようか?と言う話で盛り上がります。「アイスクリームを食べに行く、アマルの家族と一緒に停戦祝いのパーティーを開く、そして何より、被害を受けたJVCの事業地の人々に会いに行って、子どもたちに必要なものをちゃんと届けるために一緒に働く」。アマルとそんな話をしていると、彼女の後ろで響く攻撃の音も、すぐに消えてくれるのではないかと思いました。

先日9日から続いているガザ地区への攻撃について、18日現在までにパレスチナ側に65人の死者(19日現地午前中の情報では80人)、イスラエル側に3人の死者が出ています。これを受けて、イスラエル軍がガザへの地上侵攻のために召集している兵士は、18日現在16,000人で、これまでのところそのうち数千人が既にガザ周辺に集結しており、ここ数日でガザへの本格的な軍事侵攻が始まることが懸念されています。

また、大変悲しいお知らせですが、現地パートナーNGOの人間の大地(AEI)スタッフ、アマルから、JVCが2012年度に支援しているガザ地区北部のガザ市シャジャイヤにおいて、子どもの栄養失調予防事業にボランティアとして参加している女性の息子さんが攻撃によって亡くなったという知らせが届きました。そのボランティアのお母さんは非常にショックを受けていて、アマルからの電話にも出てくれないそうです。そしてその説明をしているアマル自身もまた、ベイト・ハヌーンというガザ地区北部のイスラエルとの境界線から非常に近いところに住んでおり、「空爆の中買い物にも行けず、食料が底を尽きかけている」、「子どもたちだけでも無事に生き残ってほしい」と私に伝えています。

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