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巡廻診療:サマーキャンプ:ベイト・ハニーナ

2007年7月12日 更新

MRS(医療救援協会)は、学校が夏休みの期間中は、東エルサレムの学校やコミュニティーセンターなどのサマーキャンプの支援も行っています。サマーキャンプに向けてのボランティアへの応急処置講習やキャンプ中の医療活動などです。そして今日参加したのは"Fun Day"と呼ばれる催しです。MRSはこの"Fun Day"の全ての活動をサポートしています。

今日訪れたのは、エルサレムの北部にあるベイト・ハニーナの学校です。ここのサマーキャンプは周辺の6、7つの学校から4歳から12歳の400人が集まって、一ヶ月をかけて行われます。子どもたちはおそろいの黄色いTシャツを着ています。私たちが校舎に入るなり、男の子たちが「ウェルカム!ウェルカム!」とハイ・タッチをしようと駆け寄ってきました。子どもたちをリードするのは、サマーキャンプのために事前にトレーニングを受けた15歳から18歳の60人のボランティアたちです。それぞれの教室で、また校舎内の所々で、子どもたちの面倒を見たり、見守ったりしています。子どもたちが安心して思い切り遊ぶことができるのは、ボランティアたちの存在があるからなのだと実感しました。

フェイス・ペインティングで変身した子どもたちとフェイス・ペインティングで変身した子どもたちと

"Fun Day"では、バスケットボールや卓球、サッカーなどのスポーツや、フェイス・ペインティングや工作、演劇など、教室やグラウンド、体育館のそれぞれの場所に分かれてアクティビティーを行います。子どもたちはそれぞれ好きな活動に参加するのですが、特に女の子たちに人気があったのが、フェイス・ペインティングでした。ボランティアのお姉さんが、あっという間に子どもたちの顔を猫やピエロに変えていき、子どもたちはお互いの顔を見て大喜び。しばらくすると、今日のメインイベントのために校舎中から子どもたちがグラウンドに集まってきました。音楽がかかってイベントがスタートしました。エルサレムで普段舞台俳優として活躍しているボランティアの俳優たちのリードにあわせて、二百人近い子どもたちが手をたたき、飛び上がり、駆け回り、踊ります。このイベントは楽しいだけではなく、子どもたちに健康に対する意識を高めてもらうためのメッセージを含んでいるそうです。今日は、ドクターとしての診察や講習はありませんが、MRSからはラムジー先生とハゼム代表が"Fun Day"の様子を見に参加しました。2人とも子どもたちが元気に活動しているのを見て、とても嬉しそうな笑顔を見せていました。MRSの活動は、医療行為だけではないのです。

イベントで盛り上がる子どもたちイベントで盛り上がる子どもたち

この日、取材に来ていた日本のテレビ局の人に質問されました。「この学校も、ここに来ている子どもたちも、貧しいようには見えないけれど、どうしてMRSはサポートしているのですか?」。私は、東エルサレムに住む子どもたちにとっては将来に対する不安がないとは言えない、それは裕福か貧しいかとは別の問題である、ということを説明しました。ベイト・ハニーナの東側には、村の何倍も大きな入植地があります。近くには、すでに壁の向こう側になってしまった村や、分断されてしまった村もあります。子どもたちにとっても、いつか自分の住む村も壁の向こう側になってしまうかもしれないという不安があってもおかしくないのだと思います。
帰り際、ラムジー先生にこの質問を伝えると、先生はこう答えました。「どうしてここの子どもたちをサポートするかって? 彼らはパレスチナ人なんだ。パレスチナの子どもたちなんだ。それが彼らをサポートする理由だよ」。そしてラムジー先生は、今日2つ目の活動である、シュファット難民キャンプでの応急処置講習に出かけていきました。


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