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人権のための医師団―イスラエル(PHR)によるラファへの緊急支援

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2004年6月24日 更新

イスラエル人看護師のことば

人権のための医師団―イスラエル(PHR)(バックナンバー85 医師たちによる信頼醸成を参照ください)は、今回のイスラエル軍によるラファ侵攻の被害に対し、医療チームを送ろうとしました。しかしイスラエル人であるため、ガザに入ることにイスラエル政府から許可が下りず、高等裁判所にまで訴えましたが訴えは却下されました。PHRの医療チームは入れませんでしたが、パレスチナ側の医療機関やNGO等と協力して不足していた医薬品や医療物資を把握し、イスラエル軍と調整して閉鎖状態に近かったイスラエル-ガザ間の物資専用の検問所から、緊急に必要としていた医薬品等を入れることに成功しました。またPHRは、被害が最も大きかったラファのタルスルタン地区に国境なき医師団が医療チームを派遣できるよう、イスラエル軍との調整の仲介も行い、その結果、国境なき医師団の医療チームは、タルスルタン地区での活動が可能になりました。

ラファでのイスラエル軍の家屋破壊や軍事攻撃が激化していた5月22日、イスラエルの平和活動家ら約800人が、イスラエルーガザ間の検問所の一つ、キスフィム検問所で抗議デモを行いました。PHRのメンバーで、ヨルダン川西岸地区での巡回診療にもよく参加するピニーナさんはこのデモに参加し、80歳の体を張って抗議しました。デモ隊は警察ともみ合いになり、ピニーナさんはそれに巻き込まれ、足にけがをしました。

5月29日、PHRの西岸地区トルカレムでの巡回診療があり私も参加しました。ピニーナさんは、私がラファで活動していることをすでに知っていて、私からラファの様子を聞き私のことも心配してくださいました。ピニーナさんは私が彼女の包帯を見て聞くまでけがのことなどは何も話さず、イスラエル軍による攻撃を止められなかった悔しさを語り続けました。

ピニーナさんは、以前、私になぜPHRの活動に参加するかを話してくださったことがあります。できるだけ、そのまま、ピニーナさんのことばを伝えたいと思います。

「ユダヤ人の私は1938年にポーランドからパレスチナ地方に来ました。1945年からベイルートのアメリカン・アラブ大学で学びました。当時の私のアラビア語はもっと良かったんですよ。しかし、第1次中東戦争が始まり、大学での勉強は中止。本当は医者になりたかったのですが、当時とても困難で、(新しく建国された)イスラエルで看護の勉強を続け、看護婦になりました。

病院や診療所で働きましたが、しばらく働いてからキブツの看護婦になりました。そこでの活動は、傷や病気だけでなく、社会的な問題、心の問題など、人間全部ひっくるめて看ていました。ここに私の看護の活動の原点があります。

私がなぜPHRの活動に参加したかというと、私たちの政府がパレスチナ人に対してしている非人道的な行いが許せなかったからです。私は人権団体等が主催するデモにも参加します。でも、私が最も何かができるとしたら、それは看護を通してだと思います。看護婦として人々との命を守りたいのです。

私のしていることは、大海原の1滴かもしれません。でも、何もしないよりは良いではないですか。私が大切にしている格言があります。『最も悪いのは、知っていて何もしないこと』です。私はヘブライ語、アラビア語、英語をしゃべりますし、看護婦です。今できることが、PHRの巡回診療チームに参加することなのです。」

5月23日付けのイスラエルの英字新聞Haaretzの2面には、ピニーナさんが参加したデモ記事が載っていました。その同じページには、JVCが支援するラファのブラジル地区の幼稚園に通っていた、亡くなったラワンちゃん(バックナンバー110 ラワンちゃんの死を参照ください)のお葬式の写真もありました。その二つを同時に目にすることは、とても辛いことでした。


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