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パレスチナ緊急レポート 第17弾

パレスチナ事業担当 看護師 吉野 都 吉野 都
2002年5月11日 更新

ジェニン JVCコンサート

コンサートが終わるまでの道のりは、決して容易なものではなかった。いつ始まってしまうのだろうか、というイスラエル軍のガザへの侵攻、イスラエル・アラブ人である歌手のアマルさんを始めとしたミュージシャンの方々のイスラエル兵によるジェニンへの入場拒否。それでも、ジェニンの子どもたちの心を音楽によって癒すのだ、というJVCやアマルさんたち、パレスチナ赤新月社の方々の思いは、ジェニンの人々の胸に届いたと思う。

井下医師は執念で尺八を吹く井下医師は執念で尺八を吹く

アマルさんたちが、チェック・ポイントで引き止められている間にコンサートは始まってしまった。パレスチナの子どもたちの歌やコーランの朗読などの出し物が進められていたが、私の胸はアマルさん、早く来て!という思いでいっぱいだった。JVCからの出し物として、尺八の与作、イマジン、などが演奏された。私たちが伝えたかったメッセージ、“All we are saying, give peace a chance”の歌に、パレスチナ人の女の子が、アラビア語で参加してくれたのが嬉しかった。

そして、最後にアマルさんたちは、コンサートに来た! チェック・ポイントを超えることができたのだ! それから、子どもたち、大人たちも大騒ぎ! アマルさんたちのアラビア語の歌に合わせて、みんなで踊った。私は仕事も忘れて、子どもたちと一緒に踊った。子どもたちは、踊りながら歌を教えてくれる。

アマルさんに集まる子どもたちアマルさんに集まる子どもたち

しかし、有り余る子どものエネルギーで、会場の人々の興奮はピークを超え、大騒ぎになってしまい、気がつくとあちこちで倒れている人がいる。コンサートを中止せざるを得ない状況になってしまった。その中でも、アマルさんは一人一人の子どもに歌いかける。イスラエル国籍を持つアマルさんだが、決してパレスチナのことを忘れない。私たちもそんなアマルさんやエネルギーのあふれるジェニンの子どもたちを決して忘れないし、忘れてはならないと思う。


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