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ラオスMonthly Report (2010年6月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2010年9月30日 更新

農業の活動

稲作研修(SRI研修/ボカシ肥研修)

4月のSRI(幼苗一本植え)ワークショップ、5月のVCD上映に続き、いよいよ6月は実践希望者のあった9村でSRI研修が行われた。通常より幼い苗を間隔を空けて1本ずつ植えるという、文字通り「幼苗1本植え」という「植え方」だけでなく、SRIを成功させるために必要な、そこに至るまでの技術(塩水を使用しての丈夫な種籾選びや、プラスチックの容器を使っての育苗など)について研修を行い、苗、ならびに田の準備が整ったところで共同で田植えを行った。しかしながら、この6月のサワナケート県は非常に降雨が少なく、通常の苗(30日前後)よりも苗床にいる期間が少ない(15〜20日)SRIにも関わらず、村によっては6月中に田植えのできない実践者もおり、今後のフォローアップが重要と思われる。

また、5月に10村で行った堆肥、液肥研修だが、6月初旬にさらにもう1村で実施した。

田植えに参加の村人、スタッフで記念撮影田植えに参加の村人、スタッフで記念撮影

米銀行続報

年間を通じての、特に農繁期の安定した米の確保のため設置準備が進められ、5月には全村で米倉建設が完了した米銀行だが、6月は5月に先行して貸し出しを始めたアサポン郡の3村に続き、ピン郡の2村でもお米の貸し出しがスタートした。アサポン郡と同様、JVCからの支援米(6年後に半分を返済)に、村人の持ち寄る原資米(1家族5〜6キロ、村による)のお米が用意され、貸し出しが始まったわけだが、このピン郡の2村のうち1村は6月中に3回の貸し出しを行い、さらに7月以降も貸し出しを行う予定。もう1村では対照的に6月は1度だけ貸し出しを行った。先行したアサポン郡の3村でも、2村が第2回、1村が第2回と第3回の貸し出しを行った。

米銀行用の米倉の前で米を量る村人米銀行用の米倉の前で米を量る村人

養魚研修続報

3,4月にモデル農家を選定し、5月に池の水作りに関する研修を行った養魚研修だが、6月には稚魚の育成技術の研修を行った。乾季に水が枯れず、通年水がある池には、雷魚など大型の魚が棲んでいて、放流した稚魚を食べてしまうことがある。このため、ネットを使って稚魚を守ることが必要になる。また、稚魚のときは植物プランクトンだけでは十分ではなく、たんぱく質の摂取が必要なため、餌も用意しなくてはならない。これらの技術についての研修を行ったのち、モデル農家にネットと稚魚の配布を行った。

養魚池と、所有者の女性養魚池と、所有者の女性

水支援続報

井戸掘削を行い、砒素が検出されたことをお伝えしたアサポン郡のある村だが、その後さらに採掘と水質検査を行い、2基で飲用可の水質を持つ井戸が掘削された。他の村の井戸と同様に、村人の手で家畜除けのフェンスが建てられ、設置済みの井戸管理委員会が修理のための基金を毎年集めていくこととなる。

森林の活動

森での植樹

雨季に入ると農民たちは田植えに忙しくなるので、森林チームの仕事のペースは落ちるのが通常だが、今月は例年と異なり多忙であった。ラオスでは、6月1日は国が設定する「植樹の日」にあたる。「植樹の日」のお祝いとしてラタンとヤンボンの木を植樹するため、月初めに、森林チームは、ピン郡にある2つの活動村に行った。ラタンとヤンボンの木の植樹は、村人たちの財産を森に蓄えられることになるため、彼らが共有林を守るための戦略のひとつである。

老若男女多くの村人が参加した植樹老若男女多くの村人が参加した植樹

子どもに関するリスク回避トレーニング

来月から始める人形劇の準備として、森林チームは、1日間のみの小規模のトレーニングを持った。特に、JVC森林チームのスタッフが未成年者を村に連れて行く際のリスク回避、また発生する可能性がある潜在的リスクが起こらないようにする方法について学ぶという内容であった。

「参加型土地利用計画マニュアル」発表に合わせた会議とトレーニング

この活動が今月私たちを多忙にした原因でもあるのだが、JVCラオスの主たる活動のひとつは、新しい「参加型土地利用計画マニュアル」についてのトレーニングである。新しい「参加型土地利用計画マニュアル」は4月にヴィエンチャンで公表され、JVCが地方で「参加型土地利用計画マニュアル」のトレーニングを行った最初のNGOとなった。

JVCは県と郡の農林局スタッフ向けに5日間のトレーニングを行ったが、その場に他のNGOからも数名が参加した。人数に余裕のない森林チームは、ヴィエンチャンにある中央政府の農林省と連携しながら、まるまる一週間を費やして、このトレーニングの準備を行った。トレーニングの初めの部分では、サワナケートで新しい「参加型土地利用計画」マニュアルを公表するために、半日間の会議をワークショップ形式で開催した。ヴィエンチャンから政府の高級官僚を数名呼び、彼らにサワナケートの7つの郡から集まった役人に向けた「土地利用計画」に関する新しい政策についてのプレゼンテーションをしてもらった。この7郡には、JVCの活動しているピン郡とアサポン郡の他、サワナケート県の東部に位置する山岳地域の郡も含まれていた。

村での会議の様子村での会議の様子

公表会議の後、パノンポン村でトレーニングを実施し、村の境界線と土地の利用システムについて村内で話し合いを行った。私たちは、村人と政府の役人の双方に、村の境界線を測り、衛星地図上に場所を示すためのGPS機材の使い方を教えた。

村人とともに航空写真と実際の村を照らし合わせる村人とともに航空写真と実際の村を照らし合わせる

人形劇

JVCスタッフ自身のトレーニングの後、我々はブルー族の若者グループと共に人形劇の練習を続けた。彼らは次第に人形劇のあらすじを覚えていき、人形扱いと劇の技術を仕上げていった。来月からは、若者グループとともに村で人形劇の上演を始める。

地域共有林に関するGAPEとの会議

月末にはペッタワンとグレンが、地域共有林村人による森林保全の分野でこれまでもJVCと協力関係にあるGAPEというNGOと話し合いの場を持つためにパクセに行った。我々は、チャンパサック県とサワナケート県にある大規模農場労働者の問題で、共同調査を計画している。


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