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ラオスMonthly Report (2009年4月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人
2009年5月27日 更新

K村魚保護区設置進捗

前月お伝えの通り、K村では川での乱獲を防ぐため魚保護区を設置すべく、モデル魚保護区とされている同じサワナケート県内の村にスタディツアーに行くことになった。参加者を決める際には女性が「行く/行かない」で議論になったりもしたが、結局6名(うち女性2名)が参加してのツアーとなった。

モデル保護区と言われるだけあって訪問先の村人の説明は堂に入ったもの。K村の村人も熱心に質問をし、知識やノウハウを得るとともに、士気を高める結果になった。

村に戻った参加者は他の村人に伝えられた。さらにJVCスタッフもK村を訪問し、村人を集めて参加者がプレゼンテーションを実施し、さらに今後のステップについて話し合った。

ここで肝となるのが、どの段階で同じ川を使っている近隣村を巻き込んでいくのか、ということ。これについては実はJVC内の会議でも意見が割れた。
「保護区はK村の境界内なのだから、別にK村で独自に進めて、できたものを近隣村に教えれば十分では?」
という意見に対して
「じゃあJVCの就業規則を現地代表が勝手に変えて“読んでおいて、そして従って”って言われたら従う?」
と喧々諤々。

結局、保護区規則案をK村村人が書き、近隣村を訪問して通知、相談することとなった。

保護区を実際に目の前にして議論する参加者保護区を実際に目の前にして議論する参加者

訪問を受けた2村はともに早い段階で通知、相談されたことを非常に喜び、試案に対する意見も述べてくれた。こういった地域活動において関係する人々をできるだけ多く早い段階から巻き込むことの重要さを改めて認識することとなった。

保護区の設定は、最初に村内で川の利用のための規則を作ることから始まる。特に、爆弾や農薬を使用した漁への禁止など法律でも違法とされていることが盛り込まれるが、川の漁は近隣村の村人によっても行われており、規則を徹底するために周辺村の巻き込みが必要となる。

商品作物栽培

ある対象村で今後の活動について話し合い。この村では、隣国の会社が村人が拠り所にしていた森、土地を接収し、商品作物を植えてしまった。村人はこの企業はさらに多くの土地を接収するだろうと考えており、そのため水田を止めて焼畑農業に切り替えた、という人もいた。

また使える森が減っただけに、手に入るキノコやタケノコ、薬草などの非木材林産物もまた減っており、このままではなくなるという危機感を持っている。

一方で相当数(毎日50人以上だという)の村人がその商品作物栽培地で働いて現金収入を得ている。1日1ドル以下の支出で暮らす人が…というのはよく聞く文句だが、山からキノコやタケノコを獲ったら支出ゼロ、会社で働いて現金を得て、市場で同じものを買ったらいくばくかの出費。データ上は後者の人の方が豊かということになるのだが、果たしてそうなのか。
決して商品作物栽培がいけない、ということではない。ただ、この村の例は開発の分野における恒久的な命題について考えさせてくれる。

食べ物だけでなく、森は松明にする樹脂も与えてくれる。(火をつけて樹脂採取する)食べ物だけでなく、森は松明にする樹脂も与えてくれる。(火をつけて樹脂採取する)

堆肥研修開始

村人にとって米不足が問題だが、土壌が良くないことが一因となっている。このため村にある自然資源を利用した有機肥料の研修を4月23日、本プロジェクト初めての堆肥研修をK村にて実施。

続いて30日にも別の村で実施。堆肥小屋を作り、草と牛糞を交互に重ねてゆき、水をかけて、を繰り返す最もシンプルなもの。講義もあるものの、作業をしながら説明していくのが中心。

力を合わせて牛糞を集める力を合わせて牛糞を集める

そのため、共同作業を見ていると村の雰囲気が少しわかる。和気あいあいと協力して交互に仕事を分担して進める村、一部の人だけ仕事していてあとの人は知らん顔の村。まあこの共同作業だけを見て村の状態を判断すべきではないが、多少参考になる。堆肥小屋に屋根も付けて作業は終了。様々な質問も出た。20日後には交ぜる日がやってくる。

良く発酵してくれているといいのだが。

新年会出席

厳密には活動とは言えないが、4月中旬はラオス最大のお祭り期間である新年であり、行政のカウンターパートから正式に招待を受けて新年会に出席しているので、少し触れてみたい。

今年の新年期間は14日〜16日(火曜〜木曜)。しかしほとんどの人が11日〜19日の9日間通して休んだ。それを象徴するように県農林局の敷地内で行われた新年会は10日の金曜日。

飲んで、歌って、踊って、まではまあどこの新年会も一緒だが、こちらではさらに水をかけられる。農林局のどんな偉い人でもホースで襟首からドボドボ。翌11日は県農林局栽培課の招きで朝10時から夜8時くらいまで3つのパーティーに参加し、どこでもビショ濡れ。
水の無駄は気になったが、とにかくカウンターパートと無礼講で飲み、しかも水をかけ合うのも機会もそうそうない。

この期間、近隣諸国に旅行するラオスに駐在している外国人は近隣諸国に旅に出ることが多い(実際非ラオス人はほとんど私だけだった)が、残るのも一興である。


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