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育ててきたラタン(籐)。どうやって市場につなげるか? ラタンスタディーツアー

ラオス森林プロジェクト担当 尾崎由嘉
2008年7月 1日 更新

森の中の林産物、ラタン。苗も大きくなり、栽培や販売を学びに隣の県へ

田植え作業が一息ついて、村の人達が遠出する時間がとれる頃となった7月下旬、ラタン(籐)栽培を視察するスタディーツアーを行いました。ラタン栽培を実施している2村約11名が参加し、隣のサワナケート県へ訪問。ツアー参加者は、今年50~200苗のラタンを田畑に植えている人達で、訪問先は、数十年の栽培、販売経験があるという村です。

販売向けの採集方法に関心を寄せるツアー参加者販売向けの採集方法に関心を寄せるツアー参加者

ツアー前に、学びたいと思っていることを参加者に確認したところ、「販売向けの手入れ方法や販路を学びたい」、「どうやって種を収集するか知りたい」、「自然のラタンの植え替え方を学びたい」、「害虫の事例や対処法を知っておきたい」、「植えてから10年経ったらどうなるのか知っておきたい」などと次々に挙げられました。

除草に都合がいい使ったことのない道具を試すツアー参加者除草に都合がいい使ったことのない道具を試すツアー参加者

サワナケート県のラタン栽培

数十年経って成長したラタンを見上げる数十年経って成長したラタンを見上げる

車に揺られて2時間弱、サワナケート県チャンポーン郡の村に到着。植栽を実施している村長さんが、この村のラタンにまつわる話をしてくれました。この村では、30年前に村長さんのおばあさんが自然のラタンを植え替えて増殖させ始め、主に食用に利用されてきたとのこと。今は、県内の商人が買付けに来たり、売りたい時に村内で呼びかけあって、まとまった量を集めて、商人に電話連絡して買い取りに来てもらっているそうです。また、長持ちするよう乾燥させたラタン・チップを遠く離れた地へも販売しており、その需要も多い。なんとこの村では、数十世帯が家の裏でラタン植栽を行っていて、実際に、植栽後3~10年、10年以上、30年以上と異なる3家族の畑地を視察しました。

ラタン栽培農家のノンさん

その後、30分程離れた村の働き者ノンさん夫婦の畑を訪問しました。ノンさんは国道沿い付近に広大な農地を持ち、夫婦だけでラタン植栽を行なって4年の経験があります。ツアー一行が到着した時には丁度昼寝時で、慌てて起きて、皆が座れる場所を作ってくれました。数百株のラタンが背丈近くに成長しているノンさんの農地を見たツアー参加者たちは、ノンさんを囲んで早速、質問し始めました。ノンさんは少し寝ぼけ眼ながらも、栽培方法や販売について答え活発な交流となりました。ノンさんは、種を収集して発芽させることはしていないと言い、以前に研修で学んだことがある参加者が、逆にノンさんに発芽手法を教えるなど、お互いの情報交換ともなりました。

学んだことは?

ツアーから戻り学んだ点を整理ツアーから戻り学んだ点を整理

ツアーから戻ってきて、参加した皆で、訪問前に挙げていた学びたいことが実際に学べたか話し合いました。特に、「1村目では、元々林地であった場所を活かして、大木を切り倒すことなく、木陰がある場所に苗を植栽していた。2村目のノンさんは、開拓した農地に植えていて、簡易の水道を作って水遣りしていた」と気づいたことを挙げ、訪問先を比較しながら学んだ点が話し合われました。参加者のほとんどの人が、畑地にラタンを植えていて、頻繁に水遣りをしないと枯死してしまう経験もしていたので、水遣りの課題は大きかったようで、訪問した1村目のように、林地を活かして、木陰など常に土壌が湿った状態を維持し、日に当てすぎることなく上手く苗を育てる方法を学んだ、と語りました。

ツアーで学んだ点を発表し合うツアーで学んだ点を発表し合う

「栽培していく上で今は不安な点はないですか?」とJVCスタッフが最後に確認した所、「栽培で困ったら、訪問した村にも連絡をとってみる」、「量が採れるようになったら、自分達も郡の市場への販売から試してみる。ラタン・チップも試して、遠くへ売ることもできるかもしれない」と心強い反応がかえってきました。「今回ツアーに参加できなかった人もいるはずなので、村内でもこの経験を話し、教え合っていってくださいね」と念を押したところ、「勿論、いつも自分達は教えあっているよ」と言って参加者は村へ帰っていきました。


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