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それぞれの2月14日(シリア、ダマスカスにて)

イラク事業担当 原 文次郎
2009年2月27日 更新

バレンタイン

2月14日と言えばバレンタインデー。日本ではJVCもメンバーのJIM−NET(日本イラク医療支援ネットワーク)のチョコレート募金キャンペーン「限りない義理の愛作戦」が山場というわけだ。
このバレンタインデーは、日本ではチョコレートを贈るイメージが強いが、諸外国では恋人たちの記念日ということで、愛する人に贈り物をする日ということになっていて、贈り物は別にチョコレートに限らない。

しかし、それでもこの記念日はキリスト教文化のものだから、イスラーム文化圏にはなじまないのでは?と思う向きもあるかも知れない。そうは言っても、少数派ながらキリスト教徒もいる訳であるし、またヨルダンやシリアなどでは比較的その点は文化的に寛容なのか、はたまたたくましい商魂の方が勝っているのか、少なからずあちこちでこの日のためのお店の飾り付けを目にすることができた。

ダマスカス旧市街、キリスト教区のケーキ屋さんにてダマスカス旧市街、キリスト教区のケーキ屋さんにて
ダマスカス市内ジャラマーナ地区(キリスト教徒が多い)の飾り付けはかなり派手。この地区はイラクからの難民も多いダマスカス市内ジャラマーナ地区(キリスト教徒が多い)の飾り付けはかなり派手。この地区はイラクからの難民も多い
音楽テープ屋さんもバレンタインセール中。ダマスカス市内)音楽テープ屋さんもバレンタインセール中。ダマスカス市内)

アルバイーン前日

たまたま今年は2月15日がイスラム教シーア派の祭事のアルバイーンの日に当たる。アルバイーンとはアラビア語で「40」の意味で、イマーム・フセイン殉教の故事に習い、40日間の喪明けの儀式を行うもの。

私はこの日、ダマスカスのシーア派モスク(サイ―ダ・ザイナブモスク)を訪ねた。

サイ―ダ・ザイナブモスクサイ―ダ・ザイナブモスク

この地区の周辺は主にシーア派のイラクからの難民が多い地区だ。モスク裏の駐車場で出会ったイラク人は、「ここ(ダマスカス)でのアルバイーンも良いが、やはり何と言ってもイラクの聖地カルバラでのアルバイーンにはかなわない。」と自慢した。

しかしその宗教行事もイラクではサダム・フセイン政権の時代には禁止されていたので、行事はイラク戦争後になってから復活した形だ。しかし、行事復活後も毎年、この行事のために聖地カルバラに向かう巡礼者を狙っての爆破攻撃が止まない。昨年と比べれば治安が良くなったと言われる今年のイラクでも、巡礼客を狙った攻撃事件が起きている。

モスクの外でアルバイーンの祈りをする巡礼者。2月15日アルバイーン当日)モスクの外でアルバイーンの祈りをする巡礼者。2月15日アルバイーン当日)
この周辺はイラクからの難民も多い地域で、イラクのシーア派の影響が伺える(中央はムクタダ・サドル師)この周辺はイラクからの難民も多い地域で、イラクのシーア派の影響が伺える(中央はムクタダ・サドル師)

この日の夜に電話で話したバグダッドの知人に言わせれば、バグダッド市内もこの宗教行事にちなみ、喪に服する意味での緑や黒の色が目立つと言う。バレンタインの赤は血の色なのでもってのほか。赤はイマーム・フセインの殺害者を意味するので、そのような色をまとっている者がもしいたら袋叩きに会うだろうと言う。

レバノンの2月14日

レバノンの2月14日はまた特別の意味を持つ。2005年のこの日にベイルートで爆破事件が起き、元首相のラフィック・ハリーリ氏が殺害された。
当時、この日は私はちょうどイラク=ヨルダン国境の難民キャンプを訪問中で、国境の出入国管理事務所の待合室にあったテレビでこの事件の発生を知った。
4年後の2009年のこの日もベイルートではハリーリ支持派による大規模な集会が開かれた。関係者にとってはバレンタインデーどころではなかったであろう。


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