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小学校を中心とした環境教育

 
2010年9月22日 更新
[現地スタッフ]

主な活動内容

1994年より農村部の小学校と協力して活動を行っています。現在は、シェムリアップ県東部の10の小学校と協力し、活動を実施しています。カンボジアの小学校では暗記中心の授業が多く、理科の実験や社会科見学などはほとんど行われていません。そうしたことから、通常の授業を補完する形で環境教育を実施し、自然観察や地域美化運動などの体験学習を取り入れた授業を行っています。また、小学校の近隣の人々にも植林や地域美化運動などに参加してもらい、地域の環境への関心を高めてもらうよう活動を行っています。

目的 カンボジアの子どもたちが、様々な学習方法を通して自らの地域の自然や人びとに関心を持つことができるようになること。また、地域の住民が自分たちの暮らす地域の環境について考え、行動を起すことができるよう、地域に環境教育ファシリテーターが養成されること。
期間 1994年から活動中
活動分野 農村開発、環境保全、人材育成
活動地域・対象 ・地域:シェムリアップ県ソトニコム郡、チークラエン郡(小学校10校)
・対象:小学校の教員(約50名)、児童(約3000名)とその保護者、地域の住民。

活動の詳細

活動1: 環境教育ファシリテーターを養成する

■真剣に学ぶ小学校の教員。講義形式だけではなく、実践的な研修を行っている。

カンボジアの農村部では、学校に行くことができず、文字の読み書きが十分にできない人も多くいます。そうした中で、小学校の教員の地域での役割は大きいと言えます。JVCでは、これらの教員を対象に環境教育の実施に必要な研修を行い、環境教育ファシリテーターとして育成を行っています。

活動2: 小学校で環境教育を実践

■地域でのごみ拾い。プラカードを持って、地域の美化を呼びかける。

次に、環境教育ファシリテーターとなった教員が、小学校での環境教育を実施します。環境教育は、「環境とは何か?」を学ぶことが目的ではなく、身近な環境について観察し、情報を集めて、考え、行動するというプロセスが重要です。そこで、植林、学校田、学校菜園などを通して植物を育てて観察したり、校内や地域でのごみ拾いをしたり、地域の農家を訪問したりといった体験学習を重視した活動を行っています。また、ゲーム、歌、詩などを取り入れながら子どもたちが楽しく学ぶことができるよう工夫しています。

活動3: 小学校から地域へ

■地域での植林活動。地域の人びとからの木を増やしたいという声が聞かれるようになった。

小学校での環境教育に続いて、近隣地域の住民にも環境教育に参加してもらいます。特に小学校での子どもたちの活動に触発されて、地域の美化活動や植林活動に参加する人もいます。また、衛生や食の安全など、健康や日常生活についての情報もワークショップやニュースレターを通して地域の人びとに提供しています。

現在の活動状況

2009年度報告

環境教育を実施する4つの小学校の教員24名を対象に環境教育ファシリテーター養成講座を実施しました。また、これらの教員と協力し、環境教育を小学校で実施するために必要なカリキュラムを作成し、4つの小学校で31クラス、約1200名の児童を対象に環境教育を実施しました。カリキュラムを作成するに当たっては、理科や社会などの授業を補完する形で行えるよう工夫し、その結果、自然や生き物といったテーマだけではなく、人間の体や健康など幅広いテーマを環境教育の中で取り扱いながら授業を進めることができました。その他、児童が自ら書籍などで調べ環境に関する関心を高めることができるよう、各小学校の図書館の改修を行い、4つの小学校に書籍610冊、ポスター121枚、雑誌等406冊を配布しました。

2010年度計画

これまで、シェムリアップ県東部にある4校の小学校を対象に環境教育を実施してきましたが、今年度より新たに6校で環境教育を実施していきます。昨年より活動を行っている4校では、これまでの経験を活かしてカリキュラムの改訂を行い、環境教育の活動をさらに充実させていきます。また、環境や食などについて地域の住民も参加できるイベントや活動を開催していきます。

一方、今年度から新たに活動を開始する6校では、環境教育ファシリテーターの養成を行います。まずは、「環境教育」の重要性について理解してもらえるよう研修を実施し、その後、実際に環境教育をどのように進めていくのか、カリキュラムの設定方法やアクティビティーの実施方法などを紹介していく予定です。




 
 


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