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農家の声を聞く村歩き

カンボジア現地インターン 石山 麻美
2016年6月23日 更新

農家への聞き取り調査の実施

オールー村にて聞き取り調査に答えてくれた家族。子どもたちはまだ小学校に行っているそう。オールー村にて聞き取り調査に答えてくれた家族。子どもたちはまだ小学校に行っているそう。

新年度の活動計画の最初の活動として、現在、農業チームは農家を一軒一軒まわって聞き取り調査を行っています。対象は6村180世帯としています。私たちは、農家の方々が一年中十分かつ安全な食糧を確保できるように活動していきます。そのために、昨年度まで行っていた活動に沿って、水の確保・家庭菜園・堆肥作り・食品加工の4分野に関して聞き取り調査を行い、農家の方々の現状やニーズを把握しているところです。

様々な村や農家に行き、わかったこと

私も、この聞き取り調査に何度か同行させてもらいました。そこで、わかったことや興味深かったことがいくつかありました。

水源の重要性

自分の家やコミュニティーに井戸や池があり、その水が乾季にも枯れることなく確保できる村では、乾季の間も野菜を育てることができ、その野菜を使って食品加工も行えるので、ほとんど市場で買い物することがなく、日々の食費が抑えられていました。その一方で、水が確保できない村では、外から水を買うしか方法がなく、一ヶ月に約10$~25$を払って水を手にしています。その水は、飲むため、料理をするため、体を洗うため、家畜にあげるためなどに大切に使うので、野菜を育てるために使う余裕はありません。野菜を育てることができないため、毎日食べるものも外から買い、食品加工をするときも材料を外から買わないといけない、という状況でした。

オールー村にて、乾季に枯れてしまった池オールー村にて、乾季に枯れてしまった池
業者から水を買い、家にあるカメに入れてもらうそうです。業者から水を買い、家にあるカメに入れてもらうそうです。

農作業の変化

以前は、牛を使って田んぼを耕す農家がほとんどでしたが、ここ5年くらいで機械を使って耕す人が増えているそうです。牛を放牧するのが面倒なので売り払い、耕耘機を購入する人も多いそうです。また、耕耘機を持っている人を雇って田んぼを耕してもらう人も多くいます。ですが、耕耘機はお金のある人しか購入できませんし、また持っている人に頼むのもお金がかかります。かといって牛を飼育するのにも手間がかかってしまうため、牛を飼うこともできず、田んぼを耕すことすらできない農家もいます。。

このような機械を使って田んぼを耕します。このような機械を使って田んぼを耕します。

出稼ぎ

聞き取り調査を行う予定だった家族がいない、ということが何度かありました。そして、近隣の方から「そこの家族はタイに出稼ぎに行っているよ」と言われることがほとんどでした。カンボジア人スタッフにも、小学校の先生にも、農家さんにも、「働く世代の多くはタイに出稼ぎに行っている」と何度も聞いていましたが、本当にそうなのだと実感しました。

ひとりひとりと話すこと

今までは、JVCが研修を行うときに参加する農家に会ったりするくらいで、ひとりひとりの話を聞く、という機会がほとんどありませんでした。今回このようにじっくりと話を聞くことで、それぞれの日々の暮らしを知ることができました。また、途中でおもしろい雑談を挟んでくるおばさんがいたり、絡んでくる子どもがいたり、その地域特有の果物を食べさせてくれたりと、村の空気を感じる経験ができたことも嬉しかったです。

オールー村にて、聞き取り調査の様子。オールー村にて、聞き取り調査の様子。
ポンロールーという地域では、この「ポンロー」という果物が獲れるのだそう。「甘いよ~!」って農家さんが笑顔で言うので食べたら、実はすごく酸っぱかったです。ポンロールーという地域では、この「ポンロー」という果物が獲れるのだそう。「甘いよ~!」って農家さんが笑顔で言うので食べたら、実はすごく酸っぱかったです。
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