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診療所に通えない妊婦を支える〜助産婦からの聞き取りレポート〜

JVCアフガニスタン事業担当補佐 谷山 由子
2008年2月21日 更新

JVCは、2007年5月から村での妊婦検診や家族計画、婦人科の病気の相談活動を始めました。

診療所から遠く道のりが厳しい村から、妊婦さんが検診のために診療所に来るのはとても大変です。危険な出産を未然に防ぐために妊娠中に定期検診を受けるよう、村の保健員さんを通して女性たちに伝えてもらっていますが、診療所に来られなければそれは叶いません。そこで、こちらから村に出かけていこうということになり、助産婦さんを定期的に村に送り、各村の保健員さんの家で妊婦健診や相談に乗っているのが、この村での母子保健活動です。

JVCで活動する準助産婦であるワグマにインタビューしました。

1.どの村で活動をしていますか?

「診療所から比較的遠い9か村(コティ村、タラン村、カチャラ村、ウズバーグ村、バルカシコート村、クズカシコート村、バンガオ村、サルバンド村、サルダルガット村)で活動をしています。」

2.どういう女性たちが受診しますか?

「出産前後の検診を受けにくる女性や、家族計画の相談に来る女性、それから出産前後の不調を訴える人も来ます。こういう人たちの症状は、出血が止まらない、胸やけがするなどといったものです。出血のおもな原因は流産や出産後胎盤が体内に残ってしまったケースなどがあります。処置としては、患部のマッサージを試みる、点滴を投与、オキシトシン(支給収縮を促進する脳下垂体後葉ホルモン)や抗生物質、パラセタモール(解熱・鎮痛剤)を処方します。また、胸やけの症状にも胃酸を抑える薬を処方します。」

3.一回何人くらいが受診しますか?

「一回に少なくとも10人は受診します。」

4.どのくらいの頻度で村での母子保健活動をしますか?

「診療所から遠いバルカシコート村とクズカシコート村は、一週間に一回訪問します。その他の村には月に一回訪問するようにしています。村での母子保健活動がいつあるかは、自分で村に行き伝えます。村人に伝えるのは、保健員が手伝ってくれます。」


5. 診療所に移送するのは、どういうケースですか?

「出産ケース(正常出産も含む)や、ヘモグロビンが低下しているケース、血圧が低い人のケース、尿に蛋白が出ているケースなどです。
助産婦たちは村での母子保健活動で、自宅より設備が整い清潔な診療所での出産を勧めています。村の女性たちも、出産の時に危険な状態に陥った場合に適切に対応してくれる診療所での安全な出産を望んでいます。
(質問者補足:出産は夜か早朝の場合が多いのですが、残念ながら農村部は治安が不安定なため夜勤のためのスタッフを置くことができません。そのため、現在は日中の対応に留まっています。)

6.地域健康促進員は協力的ですか?

「はい、いろいろ便宜を図ってくれます。村での母子保健活動の場所に保健員の家を提供してもらっています。また、村の妊婦に受診するよう促し、当日には声をかけ診察時に受診者が混みあ
わないよう整理してくれます。そして、私たちの朝食を用意してくれます。」

村の伝統産婆さんと配布した出産介助キットの確認をしているワグマ(写真左)村の伝統産婆さんと配布した出産介助キットの確認をしているワグマ(写真左)

ワグマさんについてこんなエピソードがありました。

今年の1月28日、診療所に流産で出血した女性が運ばれてきたときのことです。その女性の症状が重症なため手に負えず、助産婦のゴルソマさんと女医のサマーグルさんが病院に移送しようとしていたところ、ちょうどワグマさんが村での活動を終え帰ってきました。ワグマさんも女性の血圧が低下し危険だとわかったので、移送するのでなくその場で処置を試み、治療することができました。それだけワグマさんが経験が豊富で出産介助や流産の処置が上手だということを、聞きとりの時その場に居合わせた地域健康促進員のファティマさんが教えてくれました。


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