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アフガンウオッチ8月号

2016年度アフガニスタン事業インターン 戸澤 典子
2016年9月12日 更新

アフガニスタン女子ナショナル自転車チーム、自由へのペダル

アフガニスタンでは、「男性より筋力、能力の劣っている」女性が自転車に乗るということは長い間タブーでした。さらに自転車のサドル(座面)が女性の婚姻能力を損なうものだと信じられていたからです。このようなアフガン社会に風穴をあけたのが、アフガニスタン女子ナショナル自転車チームとチームトレイナーのシャノン・ガルピン(アメリカ、コロラド出身)さんです。ガルピンさんとアフガニスタン女子ナショナル自転車チームはバーミヤンで短期間の実地練習を積んでいます。

ガルピンさんは「アフガニスタンで女性が自転車に乗ることは、ここでは単なるスポーツではないのです。これはまさに革命です。チームメンバーは他のアフガン女性が仕事を得る、教育を受けることによって単に女性の領域を広げてきたのとは違うのです。それはまさに政治的活動であり、従軍するようなことなのです 」と説明してくれました。このチームの目標は女性のサイクリストがアフガン社会で当たり前になるこです。2020年のオリンピックに参加できれば、女性アスリートが国家威信を創りだし、女性のスポーツ参加を奨励するだろうとガルピンさんは信じています。アフガニスタン女子ナショナルサイクリングチームは2015年イタリア議会でノーベル平和賞候補にノミネートされました。

2016年8月18日by Deni Ellis Béchard, Pacific Standard)原文英語

アフガンIDカード:不正選挙防止?それとも民族分断?

アフガニスタンの誰もが、安全で信頼できる生体電子IDカード(e-Tazkiras)が必要だと思っています。なぜなら、そのようなIDカードがあれば国民としてのアイデンティティ創成の助けとなり、また2年前の大統領選挙で起こった大規模な不正投票の防止に繋がるからです。2年前、ガニ大統領はこの生体電子IDカードの発行を公約し、議会も承認、デザインも決まり、海外からの資金援助も整い、900万枚のIDカードが製造されました。しかし、まだ1枚も公的に発行されていないのです。IDカード発行の遅れの理由として、IDカードに民族名を記載することによる影響が懸念されているからです。少数民族は民族名をIDカードに記載することで差別が起こるのではないかと不安を感じ、同時に国籍を"アフガン"と記載されることへの嫌悪感もあるようです。

古くから"アフガン"とはパシュトン民族を意味し、他のウズベク、ハザラ、タジーク、トルクメン民族にとって抵抗を感じる言葉なのです。一方、各民族の政治家が生体電子IDカードの民族記載問題を政治的に利用し、自分たち民族の影響力を増大させようとしているとの声もあります。

しかし生体電子IDカード発行は、政治にとっては隣国パキスタンからの選挙介入防止や選挙システムへの信頼・透明性の回復をもたらすものでもあり、アフガンの人々にとっては犯罪防止、職探し、パスポート取得に不可欠なものなのであることに間違いはなく、このような進まない状況に人々は不満を感じているようです。

アマッド・ザキさん(32歳、自営配管業)は「生体電子IDカード問題は沢山の取組むべきことの一つにしか過ぎず、現政権に100%失望をしました。アフガニスタンはセキュリティー、経済、雇用などもっと深刻な問題を抱えています。毎日自分の店に行っても、仕事はありません。ガニ大統領は多くの改革を公約しましが、どれも実現していません」と述べていました。

2016年8月18日 by Pamela Constable, Washington Post)原文英語

紛争地アフガニスタンへの旅は冒険?無謀?

内戦によってアフガン人が国を脱出する中、このアフガニスタンで休暇を過ごす為に訪れるバックパッカーがいます。米国人バックパッカーのジョン・ミルトンさん (46)も最近、休暇を目的にアフガニスタンを訪れた一人です。毎年、ミルトンさんのような屈強な「ウォー・ツーリスト」たちはガイドブックと少しの荷物を携え、誘拐や爆発のリスクを無視してアフガニスタンの豊かな自然や中世遺跡の観光にやってきます。しかし、4日同国西部のヘラート州で米国人と欧州人の観光客らが旧支配勢力タリバンに襲撃され数人の負傷者が出たことで、紛争地帯で命を危険にさらすこのような「ウォー・ツーリスト」らに大きな注目が集まりました。紛争地や誰も足を踏み入れたことのない場所を訪れる旅が、観光地を回るありきたりの旅行以上に得るものが多いというものの、今回の事件で渡航警告が出される中での紛争地訪問を疑問視する声が溢れました。一方、アフガン文化省報道官はAFPにアフガニスタンにとって観光産業は不可欠であると語っています。空路なら安全に訪れることのできる 巨大な石仏で有名なバーミヤンを中心に観光促進計画を進めているとのことです。

2016年8月9日 時事ドットコム

アフガンの邦人奔走=米軍空爆の病院の再開をめざす

昨年10月に米軍の空爆を受けたアフガニスタン北部クンドゥズの国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院の再開の目処が立たない状況が続いています。医療スタッフも確保、再建計画もあるもののアフガニスタン政府から回答を貰えず、宙に浮いた状態となっています。空爆直後から現地に入り、アフガン政府と交渉をしてきた井田覚(元MSF日本会長)は帰国後のインタビューで「アフガン政府内がどうなっているのか分からず、つらい状況だ」と説明しました。米軍は昨年11月に病院空爆に関する内部報告書をまとめ、「人為的ミスや機具不の具合などが複合的に起きた」と結論づけました。しかし、井田氏によれば空爆は1時間にわたり行われ、210発以上が病院に撃込まれたとのことです。2013年に3ヶ月同病院に外科医として勤務した吉野美幸医師(36)はインタビューに同席し「当時、みんなから頼られていた同僚の医師も空爆で殺された。 生きていれば、これから多くの命を助けたのに、その命が奪われた」と述べていました。

(2016年7月28日 時事ドットコム)

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