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 カンボジア写真館
ソック・サバーイ81号
2008年5月発行
目次
・カンボジアインターン終了報告
・カンボジア新現地代表抱負を語る
・JVCカンボジア離任にあたって
・2007年度カンボジアチーム会計報告
・編集後記
印刷用 PDF (314KB)
カンボジアインターン終了報告
坂本 貴則

村でのワークショップで自己紹介をする坂本

 青年海外協力隊でバングラデシュに2005年4月から2年間派遣された後、2007年10月からJVCカンボジア事務所で半年間インターンとして活動しました。

 カンボジアとの縁ができたのは遡ることちょうど5年前のことです。大学生の時に他の団体の支援先の村に4ヶ月間ホームステイをしたことがきっかけでした。カンボジアの人たちの生活を知り、その生活と団体の支援がうまく合っているのかどうかを確かめたいと思い、半ば強引にカンボジアを訪れました。その時の自分は語学もままならない上に(今もまだそうですが…)、自分が一体何をしたいのか中途半端なままカンボジアに行き、村の人たちに自分がとて支えられながら生活していました。結局ほとんど何もできないまま帰ってきてしまい、いつかきちんとカンボジアに戻ってカンボジアで仕事がしたいと思っていましたが、今回JVCのインターンとして活動する機会を得ることができました。

 この半年間は主にNGOという団体の運営についてやJVCカンボジアが実施する農業農村開発事業について学びながら、活動してきました。まず団体運営に関して一番大きく学んだことは、人材育成についてと資金獲得の重要性についてです。人材育成がいかに日々の積み重ねであるか、また活動資金を集めていくために、どのように支援者の方たちとおつきあいをしているのかということがよく分かりました。農業農村開発事業に関しては、上記人材育成のこととも関連するのですが、スタッフとお互いの持っているアイデアの共有をし、明日から、来週から実施できるように、具体的にアイデアを作っていくという作業がとても必要だということが分かりました。

 日本人スタッフが考えるJVCの農業を説明しても、その場ではお互いに納得できたことでも、実際に活動が始まっていくと日々ずれていきます。お互いが何を目指していて、どのようなことを具体的にしていくのかを頻繁に確認する作業というのがとても大切だと感じました。今後も引き続きJVCカンボジア事務所に関われることになりましたので、この経験を生かしてこれからも農村の人たちにJVCが来てとてもよかったと思われる活動を行っていきたいと思います。


カンボジア新現地代表抱負を語る
カンボジア現地代表 山ア 勝

環境や農業などについて学ぶ大学生や若手の
NGOワーカーを対象として、週末に「開発と環
境に関する連続講座」を実施している。将来、
NGOの職員や政府の職員として環境や農業など
の分野で活躍する人々に草の根の視点からの考
え方を身に着けてもらうだけではなく、この講
座を通して様々な人が知り合い、学びあう機会
を提供している。

 3年ほど前、私がJVCの活動地であるベトナムのホアビン省の農村を訪れたとき、村の農民が内戦時代のカンボジアについての話を聞かせてくれた。まさかベトナムの山奥でカンボジアの歴史について話を聞くことになるとは思わなかったが、少数民族である彼らはベトナム軍の兵士として戦闘の最前線に送られたそうだ。ベトナム軍は1979年にポル・ポト軍から首都プノンペンを「開放」したが、その当時、プノンペンの街のあちらこちらに死体が山積みになり、まさに生き地獄のような状況であったという。初めてホアビン省の農民にあったときに「カンボジアから来た」というと、「あのようなところからよく来た」と驚かれた。

 あれから僅か20数年。今、そのプノンペンでは高級車が目立つようになり、スーパーで買い物もできるようになった。首都のプノンペンやアンコールワットのあるシェムリアップなど見れば、「貧困」とは無縁であるかのようにも見える。しかし、農民の暮らしはなかなか良くならないのが現状である。農村部での人口の増加に伴って農民一人当たりの耕作面積が減少し、また、薪や食料を採集するために利用していた森も著しく減少している。さらには、政府高官と一部の企業によって違法な森林伐採や土地の収奪などが進み、農民がこれまで生活の基盤としていた自然資源が奪われてしまっている。その結果、農業で生活することのできなくなった農民が都市部や近隣のタイ、ベトナムなどへ出稼ぎに行くようになったが、家族が離れ離れになる上、生活費を稼ぐのがやっとというのが現状で、なかなか農民が将来に希望を見出せる状況ではない。

 こうしたことから、JVCは農民の生活基盤である自然資源が一方的に奪われることがないように他のNGOなどと連携して働きかけていくことと同時に、狭い土地、少ない自然資源を上手く活用しながら持続的な農業生産ができるようにカンボジアの農民を支援していくことに特に力を入れて活動を行っている。また、現状の問題を解決するための活動を行うだけではなく、将来のための人材育成の一環として、環境や農業について学ぶ大学生や若手NGO職員を対象に「開発と環境に関する連続講座」を実施している。この講座に参加した学生は将来的にNGOや政府の職員、メディアなどで活躍することになるが、そうした人々がこの場で出会いネットワークができることで、草の根視点を持った人々が様々な方面で活躍することが期待できる。

 これからカンボジア事務所の現地代表としてこれらの活動に関わっていくことになるが、カンボジアにおける日本人の役割も以前とは大きく変わってきている。これまではカンボジアは海外からの支援によって復興と開発を進めてきたが、今後はカンボジア人自身によるカンボジア社会の形成が重要となってくる。そのため、特に若い世代のカンボジア人の人材育成に力を入れ、また、日本人とカンボジア人が交流し、お互いに学びあう機会を積極的に作っていきたいと思う。そして、ぜひ、日本の皆さんにもカンボジアやそこに住む人々に関心を持ってこの活動をご支援頂きながら、様々な交流の機会にも参加して頂ければと思う。


JVCカンボジア離任にあたって
前カンボジア現地代表 米倉 雪子

4月16日に行われた米倉雪子帰国報告会「JVC
カンボジアの活動と今後の展望〜NGO海外プロ
ジェクトおよびオフィス・マネージメントのツ
ボ〜」で、6年半の現場活動で、「心がけたこ
と、重要だったこと、学んだことを、これから
国際協力をめざす人に、何かヒントになれば」
と語る米倉さん。
 3月末にJVCカンボジアを離任するにあたり、この6年半をふりかえると、現場の活動は、本当に多くの人の力に支えられている、と感じる。

 プノンペン技術学校は、公共事業運輸省の空き地を1985年に借り、建設資材の輸入から手がけた事業だった。その学校の敷地を「ある財閥が使いたいと運輸省に打診している」と最初に教えてくれたのはサメットさんだった。運輸省に勤めるサメットさんは1980年代初頭から熊岡などの通訳としてJVCに協力し、私は2001年に赴任してから会った事はなかったが、内部情報から「技術学校の一大事」と察知し、ある日、こっそり教えに来てくれたのである。そこから、移転させられないよう、技術学校の関係者、日本人、カンボジア人、心当たりは全てあたって相談し、あちこちに働きかけた。日本大使をはじめ大使館の方、日本の国会議員の方、技術学校のドナー、アドバイザー、カンボジア在住の日本の皆様、まさに総力を結集して、カンボジアの財閥から大臣まで働きかけた。

 また移転が避けられなくなってからも、閉校にならない補償条件をもらえるよう、埋立地の強度や建設について日本の建設会社の方に相談し、カンボジア人弁護士や施工管理会社の方、本当に多くの方に助言いただいた。この間、力をかしてくださった方々は、まさに無給ボランティアで、助けてくださった。そして技術学校のノプティム校長やソリン副校長も、外国企業から高給で雇うという誘いを断り続け、難病と闘いながら、若者の教育に情熱をそそいできた。

 こうして、いろいろな人の想いや熱意と手助けで、技術学校の移転先の新校舎は完成、今年中に引越し開校式をめざしている。

 皆様、お力添え、本当にありがとうございました。そして、これからもご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします!



2007年度カンボジアチーム会計報告
カンボジアチーム 近藤 裕之

 カンボジアチームでは、JVCのカンボジアでの活動を資金的に支援するため、2つの基金を行っ
ています。2007年度(2007年4月1日〜2008年3月31日)は合計1,627,791円の寄付ができました。


イベント基金

2007年度のJVCへの寄付は、70,000円。

 国際協力・交流イベントや企業内イベントに出展し、カンボジアの布製品等を販売しています。2007年度は19ヵ所でのイベントに参加、または物販委託をしました。最近は、企業の社会貢献活動の一環で行われる社員対象の社内イベントへの参加、または物販委託も多くなっています。

イベント基金 日本円分 米ドル分
前期繰越 30,573円 61.00ドル
収入 クラフト売上 181,200円
受取利息 182円
収入+繰越合計(a) 211,955円 61.00ドル
支出 クラフト購入 11,400円 44.00ドル
報告会会場費 2,600円
JVCへの寄付 70,000円
支出合計(b) 84,000円 44.00ドル
収支合計(a−b) 127,955円 17.00ドル
次期繰越 127,955円 17.00ドル

使用済みテレカ・カンボジア基金

2007年度のJVCへの寄付は、1,557,791円。

 受取件数は、993件になりました。使用済みプリペイドカードや使用済切手、外国コイン、紙幣等の収集にご協力ありがとうございました。
最近、首都圏でもパスネットが販売中止になり、交通系プリペイドカードの「ICカード」移行が進んでいます。今後、磁気カードの収集量の減少、また、新しい絵柄のカードが出ないため、カード買取価格の値下がりが予想されています。

テレカ基金 数量 換金額
換金額 未使用プリペイドカード 451枚 208,707円
中途使用プリペイドカード 95枚 21,722円
使用済みプリペイドカード 880,300枚 776,324円
未使用切手 2,131枚 86,000円
使用済み切手 223kg 291,170円
外国コイン 60kg 155,758円
外国紙幣 22,438円
その他 15,678円
換金額合計 1,577,791円
経費(受取の発送費等) 20,000円
収支合計 1,557,791円
JVCへの寄付 1,557,791円

 テレカ基金に集まった外国通貨のカンボジア事業以外への寄付は、タイ事業へ19,942円(5、303バーツ)、パレスチナ事業へ25,603円(121.93ユーロ、6シェケル、25.5ポンド)コリア事業へ20,805円(171,031ウォン、19.40ユーロ)3事業合計66,350円になりました。


編集後記
 4月にカンボジアは新年を迎える。この時期に日本でもカンボジアの新年を祝う集まりがある。4月12日(土)に東京・赤坂にあるカンボジア大使館で「カンボジア新年祝賀会」が開かれた。カンボジアから僧侶を招き仏教儀式が行われるほか、カンボジアの遊びや舞踊などが行なわれた。
 翌13日(日)は在日カンボジア留学生協会(CSAJ)の新年パーティーが開かれた。毎年新しい留学生を迎え、新年を祝う会として開かれている。何年かぶりに会う留学生もおり懐かしい。
 20日(日)には、神奈川県相模原市でも、在日カンボジアコミュニティーのお正月を祝う集まりがある。今年はどんな集まりになるのだろう。(こん)
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