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パレスチナ ガザ

【ガザ】2月25日:エルサレムからの速報(142日目)

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はじめに、2/22の緊急支援速報、粉ミルク支援と現金給付支援の進捗報告記事を通じてご寄付をいただいた皆様、ありがとうございます。すべてのアクションにこの場を借りて感謝申し上げます。

2/22:【ガザ】粉ミルクと現金給付支援を進めています 
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ガザからの声:「写真も思い出も、何もかもなくなった」

戦闘開始から約5ヵ月が経とうとしていますが、一向に停戦が実現する気配はありません。2月23日現在、死者は3万人に迫る勢いです。JVCの子どもの栄養失調予防と改善の事業を支えてくれていたボランティアの中にも、息子さんを失った方がいます。

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写真は、パートナー団体スタッフの自宅があったガザ市のアパートです。完全に破壊されたことが判明したそうです(動画はこちら

「写真も思い出も、何もかもなくなった。大学の卒業証明書も、薬剤師の証明書も、すべて置いてきた。すぐに戻れると思っていたから。でも大学も破壊され、何も自分を証明できるものがない。家族ともども命があるだけでもありがたいことだけど、この悲しみは言い表すことができない。」

と、辛い気持ちが送られてきました。

まったく足りない支援物資

国連によると、家、病院や学校、水や衛生に関する施設などを含む民間のインフラの70~80%が破壊、もしくは深刻な被害を受けています。

ガザ北部には未だに支援物資がほとんど入らず、人びとは飢えにあえぎ、動物の飼料すらも食べざるを得ない状況です。

特に最南部のラファは避難民であふれかえっているうえ、現在最も激しい攻撃を受け、北部に移動する人が増えています。ガザにはどこにも逃げ場がなく、人びとは持てるだけの荷物を持って小さな子どもの手を引き、移動を繰り返しています。

これ以上何が欲しいのか?

ガザからは毎日、瓦礫だらけになった街、空爆や砲撃から逃げ惑う人びと、手や足を失った子どもたち、家族を失い悲しみに暮れる人びと、限られた食料に群がる人びと、地面に落ちた小麦粉をかき集める人びと、検問所などでイスラエル兵に連行される男性たち、生々しい拷問の傷跡、そんな動画や写真があふれるほどに発信されています。

人びとは、人としての最低限の生活どころか、生き延びることすら難しい環境に置かれ続け、「これ以上(私たちから)何がほしいのか?」と問いかけています。

JVCは緊急支援を継続しています。どうか皆様の温かいお気持ちをお寄せください。

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パレスチナ・ガザ人道危機緊急支援(日本国際ボランティアセンター)

支援活動に関する問い合わせ先

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388  FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)

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