【パレスチナ・ガザ】緊急支援を実施します(11/22 最新情報追記)
(11月22日追記)
10月7日にイスラエルとハマスによる攻撃の応酬が始まってから40日以上が経過しましたが、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエルからの攻撃は止むことなく続いています。ガザ地区における人道状況は壊滅状態に陥っており、時の経過とともに空爆による負傷者が増える一方で、医療体制は崩壊しています。
こうした状況を受けて、JVCではエルサレムに駐在するスタッフを中心に現地との調整を行い、医療活動への支援を進めています。
皆様からのご支援を心よりお願い申し上げます。
JVCが以前にも協働したことのあるエル・ワファ病院はもともとリハビリと、身寄りのないお年寄りや重度障がい者のための病院です。救急救命に対応した病院ではありませんが、緊急事態の中で、空爆の負傷者も受け入れざるを得ない状態です。
この病院は現在イスラエル軍によって包囲されているガザ市の南部にあり、未だ医療スタッフと患者が病院に残ったままとなっています。医療物資がなかなか入ってこないことにより、エル・ワファ病院でも医薬品や医療に必要な物品が少なくなっています。また、爆風により院内のガラスが割れるなどの被害も出ています。
必要な物がすべて手に入る状況ではありませんが、まずはガザ内に残っている医薬品、医療用物品などを集めて医療活動を継続できるよう支援を進めています。
(エル・ワファ病院の様子:爆風で割れたドア)
パレスチナ全域で医療や保健活動をしている現地NGOのパレスチナ医療救援協会(PMRS)は、ガザの各地で病院の運営や移動診療を行っています。
北部の医療チームは、壊滅的な被害を受けた北部から南部に向けて移動する人々と共に移動しながら、水・食料・燃料がほぼ枯渇する中で、なんとか活動を続けています。また、今回の紛争による攻撃で一部のクリニックは爆撃され破壊されました。
このような状況下で、PMRSは移動診療活動や子どもたちの心理サポートも実施しています。何キロも自転車で移動し診療する医師もいます。
JVCはPMRSの医療活動を支援するため、ガザ内で調達が可能な医薬品、衛生キット、ファーストエイドキットなどの配布を支援することを決め、PMRSと調整を行っています。
*ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※通信欄に「パレスチナ・ガザ緊急支援」とご記入ください。
(手数料のご負担をお願いしております。)
*緊急支援以降も継続してパレスチナ事業を応援したいという方(ありがとうございます!)は、ぜひマンスリー募金をご検討ください。
イスラエルとパレスチナ・ガザ地区で今年 10月7日に始まった、ガザ側からのロケット弾と、イスラエル側からのミサイルの応酬によって、双方で1,000人以上が亡くなり、数千人もの人々が負傷しています(2023年10月8日時点)。
「天井のない監獄」と呼ばれるガザ地区は安全な場所に逃げる手段がなく、ガザ市民の置かれた状況は特に深刻です。貧困層も多く住む難民キャンプすらも空爆の対象となっています。国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告では、10月8日時点でガザでは120,000人を超える人々が、国連が運営する学校などより安全な建物への避難を余儀なくされていますが、それでもガザの人々の安全が確保されているわけではありません。また、イスラエル側からガザ地区に供給されていた電力やガスの供給が停止されたことにより、電力の約8割をイスラエル側からの供給に頼っているガザでは、ただでさえ機材の老朽化などが深刻な病院などは機能不全に陥り、人々の日常生活にも大きな影響を与えています。さらに、イスラエル側は燃料や物資の供給を停止するとしており、今後、人々の生活はさらに困難なものとなることが予想されます。
こうした状況を受けて、エルサレムに駐在するスタッフを中心に現地との調整を行い、緊急支援を実施します。皆さまからのご寄付は、現地のニーズを調査の上、被害を受けた人々への食糧支援、医療支援などの緊急支援に活用します。(※集まった金額のうち10%は、支援活動を日本から支えるための管理費に使わせていただきます。また、流動的なガザの状況に対応し、活動内容が変更される場合もあります。)
皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388 FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)
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