REPORT

スーダン

たった一度会っただけの人からの電話〈夏募金リレー2023 #3〉

こんにちは。広報グループの大村です。

JVCは現在、夏の募金キャンペーンを実施中です。いただいたご寄付は、JVCの各国での活動に大切に使わせていただきます。

(9/5追記:9月限定で寄付額2倍キャンペーンを実施中です。詳細はこちら

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さて、この〈夏募金リレー2023〉では、夏の募金キャンペーン中、JVCスタッフの想いや皆さんにお届けしたいエピソードなどを不定期に綴っています。

第三弾は、スーダンでの大規模な衝突の勃発を受け、やむなく駐在を中断し日本に帰国したJVCの今中が、帰国するまでの間に現地で見聞きした、スーダンの街の人々の声を詳しく話している動画をご紹介します。

第一弾第二弾はこちらから)

こちらは、JVCのアフリカ地域での活動を長年応援してくださっている「JVCアフリカボランティアチーム」の皆さんが制作したもので、今中が5月に退避を決断するまでの間に現地で見たものやその後のスーダンの様子が、2回に分けて写真やデータを交えて分かりやすくまとめられています。

たった一度会っただけでも

ここでは、2つ目の動画で紹介されていたターヒルさんについて、少し触れてみたいと思います。

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(ターヒルさん)

紛争が勃発して以降、スーダン国内を含む世界中の友人・知人から安否を気遣う連絡を受けたという今中。ターヒルさんもその1人で、彼は今中が過去に一度だけ、普段駐在するハルツームから800km程離れた北東部の港町・ポートスーダンを訪れた際に利用したタクシーの運転手さんでした。

たった一度会っただけの今中がハルツームに住んでいることを思い出したターヒルさんは、今中に電話をかけてきてくれ、「早く日本に帰った方がいい」と気遣ってくれたそうです。

会った回数なんて関係ない。どうしているかな?大丈夫かな?と頭によぎった時にはすぐに連絡して、ただ純粋に相手を思いやるスーダンの人々の優しさに、今中は何度も助けられたと言います。

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(現地でずっとお世話になっている友人のご家族と今中)

今回紹介した2つの動画では、混乱する地域から退避してきた人々に無償で食べ物を振る舞い、明るい音楽で迎え入れる現地の方々の様子も紹介されています。

自分たちも大変な状況なのに、
逃げてきた人を明るく、あたたかく受け入れる。

こんな所にも、スーダンの人々の温かくて強い人間性があらわれています。自分が同じ立場に立った時に私たちは、彼らと同じような、この尊敬すべき行動をとることができるでしょうか。

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今回は、スーダンから日本に一時退避している今中が出演している動画を中心にお届けしました。

どんな状況でも相手への思いやりを忘れずに行動するスーダンの皆さん、そして世界中で困難な状況でも諦めずに行動し続けている人々への応援の気持ちを、夏の募金に託していただけましたら、大変嬉しいです。

JVC夏の募金キャンペーンに、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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