REPORT

スーダン

「自分は退避できる」けれども・・・〈夏募金リレー2023 #1〉

こんにちは。JVC広報グループの大村です。

JVCでは6月下旬から、夏の募金キャンペーンがスタートしました。

(9/5追記:9月限定で寄付額2倍キャンペーンを実施中です。詳細はこちら

そこでこの期間中、JVCスタッフが今思っていることや、皆さんにお伝えしたいことなどを、不定期に綴る場をつくってみたいと思います。

題して〈夏募金リレー2023〉、記念すべき#1は、代表理事の今井からのメッセージをお届けします。

--------------------------

いつもJVCにあたたかなご支援をお寄せいただき、まことにありがとうございます。
JVC代表理事の今井です。

2023年4月、JVCの活動国のひとつである、スーダンで突然の戦闘が始まりました。現地にいたJVCの駐在員は無事に退避し、やがて日本での加熱した報道も収まりました。

しかし、現地に残るスーダンの人びとは、どうなったのでしょうか。

私は、自分が2011年に、同じスーダンで起きた市街戦の中を退避した時のことを思い出さずにはいられませんでした。私たちが国連の車両で避難する同じ道路を、家を失い、行くあてもなく歩く家族の列が、どこまでも続いていました。

「自分は退避できる。でも、この人たちは一体どこにいけばいいのだろう・・・」

あの時のやりきれない気持ちを、今も忘れることはありません。

7月現在、今もなお続く戦闘の中を、スーダンの人々は生き抜こうとしています。一刻も早く活動を再開して、その人たちを支えたい。

スーダンだけではありません。

私たちが活動する世界の各地で、想像もできない困難を乗り越えようとしている人たちを支えたい。私たちJVCは、その一心で世界各地での活動を続けています。

--------------------------

b06598d1edad26d09a6629029e737856-1688467951.jpg

(ナイル川の河川港で現地パートナーのスタッフと今井。2022年、南スーダンにて)

今井は2011年に現在の活動地でもあるスーダンの南コルドファン州で内戦の勃発に遭遇し、国連車両での緊急退避を経験しています。当時、JVC事務所も武装グループに襲撃されましたが、半年後に活動を再開し、国内避難民の支援を実施しました。そしてその後の活動が、現在の活動に至っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひ、夏の募金へのご協力を、よろしくお願いいたします。

(9/5追記:9月限定で寄付額2倍キャンペーンを実施中です。詳細はこちら

一覧に戻る

関連記事

パレスチナ連帯全国一斉凧揚げアクション@鵠沼海岸に...

物品寄付を通じてのご支援紹介:ローム・アポロ株式会...

スタッフインタビュー「JVCの中の人を知ろう!~佐...

2024冬募金