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パレスチナ ガザ

【ガザ】12月11日:エルサレムからの速報(67日目)

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2カ月経っても終わらぬ戦闘。国連事務総長のグテーレス氏が「国連憲章99条」を発動

10月7日からすでに2ヵ月が経ちましたが、ガザへの攻撃は激しさと残酷さを増しています。学校に避難していた数百人の男性たちがイスラエル軍により拘束され、下着だけの状態で目隠しをされ、地面に並んで座らせられている様子が映し出されています。

空爆のみならず、飢餓や脱水、感染症などさまざまな死の危険が人びとに迫る中、12月8日、国連事務総長のグテーレス氏が「国連憲章99条」(※)を発動し、国連安全保障理事会(安保理)に対し停戦を求めるよう要請しました。

現職の事務総長がこの条項を発動したのは、1989年にレバノン紛争に関する発動以来34年ぶり(註)ということで、事態の深刻さを表しています。結果は、15カ国中、日本を含む13カ国が賛成しましたが、英国が棄権、米国が拒否権を行使したため、決議案は否決されました。

(※)国連憲章99条とは:「国連の事務総長は国際社会の平和と安全の維持に脅威となる事項について安全保障理事会に注意を促すことができる」と定められています。

停戦が1日遅れるたびに、ガザでは300人以上が命を奪われ、人質となっている人びとも命の危険にさらされ続けています。ガザの人びとはこの2カ月間で自分の家族、友人、知人など何人もの訃報を受けることが日常化しています。空爆やイスラエル軍の地上侵攻もどんどん南下しており、さまざまな恐怖が人びとを襲っています。

ガザからの声:「生き延びたとしても、精神科の治療が必要」

私は、私の家族と安全でいるために出来る限りのことをしています。しかし、状況は日に日に悪くなっていて、彼ら(イスラエル軍)はガザの中で、私たちの目の前ですべてを破壊しています。

彼らはガザ市の旧市街や、旧市街にあった5世紀に建てられたガザで最も古いギリシャ正教の教会も破壊しました。彼らはお母さんのお腹にいる胎児や、病院にいる新生児も殺しています。

今回こそ世界がイスラエルを止めてくれたらいいのにと願っていますが、またアメリカは拒否権を行使するでしょう!!

人びとは安全を求めて学校に避難していましたが、彼らは学校まで侵入し、直接銃撃して人びとを殺害しています。信じられません!!もし私がこの戦争を生き延びたとしても、これから良い母として生きていくためには精神科の治療が必要です。いま私たちが経験していることは、今までみたどんな暴力的な映画よりもひどいものです。

停戦への働きかけと現地支援活動

上で紹介したのは、駐在員のガザに住む友人の言葉です。

そしてその友人からは、衝撃的な写真が送られてきました。ガザ市にある彼女の家のすぐ横の通りの写真でした。

「覚えてる?いつも私たちが出かける時に一緒に通っていた道よ。カフェがたくさんある海辺に私を連れて行ってくれる通りだったのに。私の家が破壊されていないことを願うわ。あそこには私の全てが詰まってるから…」

攻撃は、人びとの命や生活を奪うだけでなく、思い出さえも踏みにじっています。

JVCは、世界で声をあげている人びとやNGOなどと共に、この殺戮が止まることと人質が無事に帰還できるよう、一刻も早い停戦を求め続けます。

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本日、緊急支援活動の最新進捗を更新しています。あわせてご確認ください。
【ガザ】現地への送金を実施し、支援内容を調整しています

Tポイントでの寄付が可能になりました

YAHOO!ネット募金経由で、Tポイントでの寄付ができるようになりました。

パレスチナ・ガザ人道危機緊急支援(日本国際ボランティアセンター)

支援活動に関する問い合わせ先

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388  FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)

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