
「その地で暮らしていくために」レポート 〜アジア・アフリカ農村の現場から〜
2006年5月17日開催 JVC広報インターン 櫻井 愛
アジア、アフリカの農村で何が起きているのか?人々がその地で暮らしていくためにできることとは、一体何か?カンボジア、ベトナム、ラオス、そして南アフリカの農村で現地の人々とともに活動するJVCスタッフが集合し、各地の農村の未来について考えました。
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■各国からのパネリスト
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■多くの参加者で賑わった
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カンボジアでは、穀物自給率100%であるにも関わらず、国内すべての人が米を食べられるわけではない配給の問題があります。米の生産が内戦以前と同程度まで回復したけれども、人口増加に伴い、一人当たりの米の量はそこまで増えていないのです。また、都市と農村を結ぶ道路などのインフラ整備が進み、海外からの企業がカンボジアの農村にも入ってくる状況下で、貨幣も必要になってくるし、今まで自分たちの食べるものだけを作っていれば良かった農村の状況が変化しています。
一方、カンボジアの北、ラオスではどうでしょうか。森の恵みと共に生きている人々の生活が、外国の企業に森を奪われる状況でここ10年大きく変化しているそうです。ラオ村の近くにセメント工場が建てられてから、埃が増え、工業排水が川に流れ出てきて、ラオ村の人々は川の水を洗濯、食事、水浴びに使用できなくなったという証言を得ました。
似たような状況はベトナムでも起こっています。例えば海外に売るために100円でとうもろこしを一本作っても、もう100円で売れない状況があることに衝撃を受けました。それではどんどん貧しくなっていく一方ではないでしょうか。単一の作物が干ばつにあって、食べるものがなくなることもあるそうです。また、ドイモイ政策のもとで、それに対応できる人とできない人の差が出ています。
南アフリカでは、アパルトヘイトの影響がさまざまなところで残っています。例えば、差別にあっていた人々の自尊心が傷つけられたままなこと、当時は商売ができなかったこと、土地が奪われ、解放後も政府からの土地の回収もいまだ5%しか進んでないこと、農業が、農村社会が崩壊してしまい、10%以下の自給率に留まっています。他にも深刻なHIVの問題があります。
経済のグローバル化が、世界規模でどんどん進んでいます。今回の報告にあったように、外貨を得て国家財産が豊かになることと、国民一人一人の生活が豊かになることは必ずしもイコールではありません。経済発展の恩恵を受ける人がいる一方で、それからはじき出されてしまう人を見落としてはいけないと思いました。彼らは経済発展に乗り現金収入を増やすことが良いのか、または農村で自給自足を続けることが良いのか。また他の道はないのでしょうか。私たちは彼らの自発的な発展を促すときに、考えを押し付けるべきではなく、発展のための選択肢を増やし、彼らが自分たちで進むべき方向を決められるようにサポート役になるべきであり、そのために、地域住民と協力し、手立てを模索することが必要だと思います。
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