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国際ワークショップ

オスロ合意再考 ―パレスチナとイスラエルに与えた影響と代理案―

2013年9月24日 更新

【主催者広報文より】

オスロ合意が結ばれてから20年が経つ。中東和平プロセスの枠組みを設定したこの合意がもたらされた背景では、PLOとイスラエル政府の間に歴史的な相互承認が成立し、交渉の相手方としてパレスチナ自治政府が成立した。こうした展開は、イスラエルとパレスチナの双方に和平達成への期待を抱かせ、国際社会からの支援や投資を呼び込んだ。しかし交渉は期待された通りの進展をみせず、当初から困難を抱えた。入植地の建設が続き、和平反対派による抗議運動が暴力的な形で展開されたことは、和平の進展を妨げた。また、パレスチナ自治政府の成立は、逆にその管轄範囲を限定することとなり、難民の帰還権などいくつかの重要な問題を棚上げにさせた。2000年に始まった第二次インティファーダ(アル=アクサー・インティファーダ)は、こうして行き詰っていたオスロ・プロセスに終止符を打った。

しかしその後も、交渉はまったく停まっていたわけではない。最終的な解決に向けては、代替案を含めて、これまでさまざまな場で検討が続いてきた。一国家となるべきか、二国家にすべきか、といった基本的な問題もまた、詳細にわたる具体的な議論がみられた。パレスチナとイスラエルの両者間での政治的対話を促す上では、公式または非公式な形で、国際的なはたらきかけが繰り返されてきた。このワークショップでは、オスロ合意とその後の展開について、イスラエル、パレスチナ双方の立場から検討を加える。ほかにどのような可能性があったのか、和平交渉の頓挫から学ばれた教訓など、将来を見据えた視点から再考していきたい。

日時

2013年10月12日(土)13:00~17:00
10月13日(日)13:00~16:30

会場 東京大学本郷キャンパス 東洋文化研究所 3階大会議室
住所:〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1 (会場への地図)
電話:03-3812-2111
アクセス

最寄駅:東京メトロ丸ノ内線/都営大江戸線(4番出口) 本郷三丁目駅
東大・懐徳門から入って、緑の小道を抜けた右手、正面玄関に唐獅子像のある建物。

プログラム

第一日目:10月12日(土)

(12:45 開場)13:00-17:00
司会:長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授)

13:00 趣旨説明・講演者紹介
錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)
13:10 講演「オスロ合意から20年―成功か失敗か?当事者からの視点」
ロン・プンダク(元ペレス平和センター事務局長)
14:05 講演「オスロ和平プロセスとパレスチナ民族闘争の再定義」
ライラ・ファルサハ(マサチューセッツ大学准教授)
15:00休憩
15:15 講演「オスロ和平プロセスと非対称紛争における暴力の問題」
立山良司(日本エネルギー経済研究所客員研究員、元防衛大学校教授)
16:10総合討論〈40分〉
17:00終了(二日目の連絡)

第二日目:10月13日(日)

(12:45 開場)13:00-16:30
司会:長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授)

13:00趣旨説明・講演者紹介
錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)
13:10 講演「オスロの失敗後―帰還への闘いは続く」
サルマーン・アブー=シッタ(パレスチナ土地協会代表)
14:05 講演「パレスチナ難民キャンプの現実を通して見るオスロ合意」
藤田進(元東京外国語大学教授)
15:00休憩
15:15総合コメント
臼杵陽(日本女子大学教授)
15:45総合討論〈40分〉
16:25-16:30終了挨拶
長沢栄治(東京大学東洋文化研究所教授)
参加費 無料
主催NIHUイスラーム地域研究東京大学拠点パレスチナ研究班
共催科学研究費補助金(基盤研究A)「アラブ革命と中東政治の構造変動に関する基礎研究」(研究代表者:長澤榮治)、科学研究費補助金(基盤研究B)「戦前・戦時期日本における中東研究の現代的展開―「回教・猶太問題」からの視座」(研究代表者:臼杵陽)、科学研究費補助金(若手A)「パレスチナ人の越境移動をめぐる意識と動態の総合的アプローチによる研究(研究代表者:錦田愛子)、特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
その他使用言語:英語(通訳は入りません)
講演者紹介
  • ロン・プンダク(Ron Pundak)
    オスロ合意のイスラエル側交渉担当者を務める。2001~2011年にペレス平和センターの事務局長、現在はパレスチナ・イスラエル和平NGOフォーラムの共同代表、中東現代史の講師。
  • サルマーン・アブー=シッタ(Salman Abu-Sitta)
    パレスチナ土地協会の創設者・代表。パレスチナ難民問題の専門家、主著に『パレスチナ・アトラス1917-1966』(2010)など。元パレスチナ民族評議会メンバー。
  • ライラ・ファルサハ(Laila Farsakh)
    マサチューセッツ大学ボストン校准教授、専門は政治学。イスラエル・パレスチナ紛争の政治経済学や、パレスチナでの一国家解決案などについて多著。主著に『イスラエルへのパレスチナ労働移民』(2005)など。
  • 立山良司
    日本エネルギー経済研究所客員研究員、元防衛大学校教授。専門は中東の国際関係論、安全保障論、パレスチナ問題。主著に『揺れるユダヤ人国家』(文芸春秋社、2000年)、『「アラブの春」の将来』(編著、日本国際問題研究所、2013年)など。
  • 藤田進
    元東京外国語大学教授、専門は中東研究、パレスチナ問題。主著に『蘇るパレスチナ』(東京大学出版会、1989年)、『21世紀の課題―グローバリゼーションと周辺化』(有志社、2013年)など。
申し込み/
問い合わせ先

※当日、会場となる建物の入口は、土日のため自動ドアが停止しています。入り口正面右手に備え付けの電話から、内線85899までご連絡ください。

※事前の出席連絡は不要です。お問い合わせは下記までお願いいたします。

NIHUプログラム・イスラーム地域研究 東京大学拠点
連絡先メールアドレス:c-asias@l.u-tokyo.ac.jp

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