
【ガザ】ガザの小さな未来をつなぐ―粉ミルク支援
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停戦となった今も、攻撃と物資不足が続くパレスチナ・ガザ。
寒さが厳しかった今年の冬、JVCとPMRSを通じてガザ全域で乳児用粉ミルクの配布を行いました。

ガザ中部、デイル・アル=バラフでの配布
ガザでは今も、多くの人々が十分な栄養を取れずにいます。攻撃により農地は破壊され、ガザの中で食料を生産することはできません。停戦後、食料を積んだ支援トラックは入っていますが、その量は全く足りていません。また、入ってくる食料の多くは栄養価の低いものばかりです。
それでも、子どもたちの命を守るため、支援を止めるわけにはいきません。
JVCと現地パートナー団体PMRSは、乳児用粉ミルク・医薬品の配布をつづけるため、現在はガザ域内で必要な物資を調達しています。
昨年10月の停戦後、商用の物資が少しずつガザに入ってきているという情報を受け、すぐに調達に動きました。
PMRSは長年培ってきたネットワークを駆使し、ガザ内の業者に確認。
価格が高騰し、まとまった量を購入することが難しい状況でも、なんとか2,500缶の粉ミルクを確保することができました。
粉ミルクの配布は、子どもたちの命をつなぐために欠かせない活動です。

ガザ市のPMRS事務所に届いた粉ミルク

検品をおこなうスタッフ
物資不足による栄養不良は妊婦にも深刻な影響を与えています。
ガザの出産の3分の1はハイリスク、生まれる子どもたちの70%が低体重です。
粉ミルクは依然として手に入りずらく、十分な栄養が取れないまま厳しい冬を過ごす子どもたち。
避難所の衛生環境の悪さや、暖房器具の不足は、感染症の危険をさらに高めています。
お母さんの栄養不足などにより小さく生まれてくる命を守りたい。
そんな思いで今回の配布では、これまでの0~6ヶ月用・6~12ヶ月用に加え、未熟児用の粉ミルクも調達・配布することにしました。
現在ガザでは限られた検問所しか物資の搬入許可が下りず、許可が下りても運搬に大きな障壁があり、物資が届きづらい地域があります。また、「イエローライン」と呼ばれる境界線付近やその東側では今も攻撃が続き、支援が届けられない状況が続いています。
そこで、今回の配布では、ガザ全域にまたがる8つの診療所で配布を行うことにしました。
ガザ市のPMRS本部に入荷された粉ミルクは、北ガザ県のジャバリア、ガザ県の本部を含む3つの診療所、デール=バラフ県の3つの診療所、そしてハーン・ユーニスに運ばれます。
燃料不足が深刻な中、ガザ市から各地の診療所に運ぶことは決して容易ではありません。
それでも、ガザ中に、粉ミルクを必要としている子どもたちがいます。
届きづらいからこそ、届けたい。
そんな思いでPMRSと調整を重ねました。
配布ポイントに届けられた粉ミルクは、PMRSの医療スタッフが必要と判断した子どもたちに優先的に配布されました。

ガザ北部ジャバリアでの配布

JVCが復旧支援を行うガザ市の診療所での配布
国際機関などの大規模な支援に比べると、今回JVCが届けられた粉ミルクの量は決して多くはありません。
それでも、ガザ全域で栄養不良に苦しむ子どもたちの手にわたりました。
皆様から寄せられたご支援は、確実に現地に届き、ガザの未来をつなげています。
粉ミルクを受け取った子どもたちが、すこやかに育つことができるよう、JVCは活動を続けます。
ガザで懸命に生きる小さな命を守るためにJVCの活動にご支援をお願いいたします。