REPORT

南アフリカ

事務所の食事

前回に引き続き「食べること」についてです。

JVC南アフリカは現在ジョハネスバーグと活動地であるリンポポ州に事務所を構えていますが、いずれも出張中のスタッフが泊まれる「宿兼事務所」になっています。このため食事は基本的に自炊です。この3週間(11月現在)ほどは、リンポポ事務所に現地スタッフのドゥドゥと二人きりなので、特に決めたわけではないのですが、なんとな~く、ゆる~く、交代しながら食事の準備をしています。私が準備をするときは和食が多いのですが(ドゥドゥは和食が大好き!)、ドゥドゥのときは「The 南アの食事」になります。南アの食事とは、基本的には、主食のパップ+付け合せ2~3種です。

ある晩は、
(a) イエローメイズのパップ+かぼちゃをバターで炊いたの+かぼちゃの葉っぱを乾燥させたものとチリ(唐辛子)の炒め煮+チキン(トマト、玉ねぎ、コンソメ味であっさりとしたソースと)


((a)の食事。どれも新鮮な食材。)

ある晩は、
(b) ホワイトメイズのパップ+かぼちゃをバターで炊いたの+なすとbaby marrow(日本語に訳すと「かぼちゃの一種」だそうですがどちらかというとズッキーニのような味がします)とチリとチャカラカ(マンゴーを若いうちにとって漬物にしたもの)の煮込み+チキン(カレー味のソースで)


((b)の食事。なすとbaby marrowの煮込みは初めて食べました。とってもおいしい!!)

でした。これ以外にほうれん草とジャガイモを煮込んだものもあります。トマトソースもあります。ドゥドゥは料理が嫌いと言いますが、その割にかつて家政婦をしていたお母さん仕込みで料理がとても上手なのでいつも何をつくってくれるのか楽しみです。


(夕飯を作ってくれているドゥドゥ)

そして活動地にいるとすばらしいのは、前回ご報告のとおり、材料の多くが村の人たちがつくったものでまかなわれていて、化学肥料や農薬も使われていない、新鮮でおいしい食材を使えることです。たとえば、(a)はチキン以外は全て村でいただいたもので作られています。イエローメイズは家庭菜園研修のトレーナーのフィリップから、かぼちゃの葉っぱを乾燥させたのは在宅介護ボランティアのグラディスさんから、かぼちゃは菜園研修参加者のフローレンスさんから...。また(b)のなすとbaby marrow、チャカラカの煮込みは、大変おいしいチャカラカを在宅介護ボランティアさんにいただいたことがきっかけでドゥドゥに作ってもらいました。

やっぱり家庭料理というのは世界中どこにいってもおいしいものです。私は南アフリカに関わり始めて8年が過ぎましたが、前回ご報告した「シジンバ」しかり、今でも初めて食べるものもあり、食べものって奥が深いわ~、とそのたびに感動します。

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