
【2023年度活動報告】東エルサレム・女性の生計向上とエンパワメント事業

シルワン・アットゥーリは、1948年にイスラエルが建国を宣言した際に多くの避難民が流入した地区で、東エルサレムの中でも貧困層が多く、イスラエルによる家屋破壊や土地収奪が頻発しています。こうした占領に加え、パレスチナ社会の伝統的な慣習によって、女性の選択肢がせばめられています。
社会・経済的なエンパワメントを目的に、美容や料理などの職業技術訓練を実施し、成人女性115人、青少年女子51人が参加。うち77%にあたる127人が修了し、小ビジネスを立ち上げた、あるいは計画している女性は参加者の43人にのぼりました。

(お菓子づくりの職業訓練の様子)
職業訓練を受けても、実際に就職した開業したりすることは簡単ではありません。そのため、小規模ビジネスの立ち上げをサポートするために、資金の管理、税金、マーケティングなどのガイダンスとしてのブックレット(500部)を作成しました。
また、職業訓練の受講者が参加するSNSのグループをつくり、情報交換や相談、アドバイスが行われる場として活用されています。こうした取り組みによって、地域の女性たちの社会的・経済的自立を多方面から支援しています。

ビジネス研修でのグループワークの様子
女性が単独で外出することが難しい保守的な家庭が多い活動地ですが、研修を修了し一歩を踏み出した女性たちのクチコミなどから地域に輪が広がり、参加希望者は年々増えています。参加者の意欲は非常に高く、質問が活発に飛び交い、研修終了後も続く講師や参加者同士のつながりが生まれています。2023年10月以降、東エルサレムの政治経済状況は非常に厳しく、女性は家庭でさまざまな責任を負っていますが、その中でも一部の女性はビジネスを立ち上げたり、準備を進めています。