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スーダン

職業訓練を経て、うまれた変化とは?第2回(全3回)

職業訓練の全過程を終えて、訓練生や講師の方々がどのように感じているのか、前回の現地ブログでお送りしました。

今回も、引き続き溶接の訓練生2名にインタビューを実施!JVCの職業訓練を経て、一体どのような変化があったのでしょうか。

訓練生➄ ファタハさん(18歳)

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私は反政府地域のカチャ出身です。小学校2年生までは学校に通っていましたが、家計の問題でしばらくは西コルドファンのハラサーナという場所にある親戚の商店で世話になっていました。

その後カドグリに来て畑を耕していた中、紛争が勃発。兵士でもあった父は従軍後、大怪我を負って帰ってきました。父が家族の稼ぎ頭だったので、そこからは収入が途絶えてしまい途方に暮れました。

そんな時、コミュニティリーダーから職業訓練があると聞きました。昔から溶接には何処と無く惹かれていたので興味はあったのですが、どちらかと言うと他に生計を立てる手段が無いという安直な理由で顔を出しました。

大きな木の下でJVCが訓練生の登録を行っており、そこでイスマイルさん(JVCカドグリのチームリーダー)に出会って直ぐに入学させてもらえました。

そこからは何事も苦に感じていません。子供の頃に沢山の困窮と苦労をした分、学ぶことに意欲はありましたし、知識と技術が身につくというのはやはり単純に楽しくやり甲斐があります。

今は毎日が楽しくて仕方ありません。いつかは自分の工場を持ちたいと考えていますが、まずは12人いる家族をしっかりと養って行けるよう技術と稼ぎを上げたいです。

訓練生⑥シャローンさん(19歳)

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私は反政府地域のアンゴロの出身です。2019年までは学校に通っていましたが、その後2年間は仕事にありつけませんでした。時折、母の畑仕事を手伝ったり、あとはその辺でサッカーなどをして遊んでいました。

働きたいのに働けず、暇を弄ぶというのはとても辛いものです。

職業訓練に参加してからはとんとん拍子で進んで行きました。私の強みは仕事の正確さと速さです。簡単なベッドくらいであれば30分で溶接し終えることが出来ます。

仲間には水道公社に就職した者、行政の発注を受けて関連施設の建造をしている者もいますが、自分は暫くこういった家具を作り続けたいです。

毎日売れて収入になるというだけで無く、場数をこなす事そのものが練習になるという点がとても好きです。仕事のスピードもこうやって上げていきました。

カドグリには安定した家具の需要があります。若者の数が多いことから結婚に伴う新居、反政府地域ヌバ山地からの移住、時期的な買い換えなど、需要が絶えません。更にこの地域では木材で家具を作ると害虫被害に逢う恐れがあるので、金属製が好まれます。

私の父は3人の奥さんと結婚しており27人の大所帯なので、毎日の積み重ねで技術も上げながらもっともっと稼いでいきたいです。

職業訓練を経て生まれた変化

職業訓練を終えた後も、知識や技術をさらに深めようとしている本当に力強い溶接の訓練生たち。今後もJVCの職業訓練での経験が活きてくれることを、心から願います。

ここまで溶接の訓練生や講師へのインタビューをお送りしてきました。
最終回となる第3回では、スーダンで欠かせない乗り物であるリキシャ・トゥクトゥクの修理技術を学んだ訓練生と、その講師の方々へのインタビューについてご紹介する予定です。ぜひご期待ください!

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