東京都で開催されるイベントに、JVCパレスチナ事業担当・並木が登壇します。
【以下、主催者広報文】
今年2017年6月は、パレスチナのヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムがイスラエルに占領されて50年目になります。しかしこの数年、"パレスチナ"は、シリアやイラク情勢の陰に隠れて、メディアでもほとんど報道されなくなりました。この「占領50年」という節目に、改めて皆さんにパレスチナの現状に目を向けていただくために、私たちは"パレスチナ"と関わるジャーナリストや諸団体のご協力を得て、講演・報告会を企画しました。
5月初旬に、ガザ在住のパレスチナ人人権活動家、ラジ・スラーニ氏が3年ぶりに来日し、"パレスチナ"とりわけ"ガザ"の現状と50年間の占領の歴史について講演します。また中東ジャーナリスト(元朝日新聞中東総局長)、川上泰徳氏がパレスチナ占領50年の歴史を解説します。さらにガザで支援活動を続ける日本のNGO、NPOが現地での活動を報告します。ぜひご参加ください。
【以下、主催者より5月8日追記分】
来日するはずだったラジ・スラーニ氏が、ガザ封鎖のために来日が難しくなりました。
すでに日本ビザも取得して、来日のためにガザ・エジプトとの国境、ラファ検問所を通過しカイロから日本に向けて出発するはずでした。しかしそのラファ検問所は、もう2カ月半も封鎖されたままで、スラーニ氏は国境が開くのをじっと待ち続けていました。そして昨日やっと、3日間だけ、ラファ検問所がエジプト側の「人道的な配慮」によって開かれました。しかし、それはエジプト側からガザに戻ろうとするガザ住民に対してであり、ガザから出ようとする住民のためではありませんでした。つまりスラーニ氏は通過できません。一方、イスラエル側との境界からも、封鎖のために、スラーニ氏はガザを出ることもできません。つまり、スラーニ氏は今、ガザを出ることが全くできない状態に置かれています。
今回、来日が難しいだけではありません。占領50年になる今年の5月下旬、パレスチナを代表するオピニオン・リーダーであるスラーニ氏はデンマークやスウェーデンなどヨーロッパ6ヵ国から記念の催しに招待されています。それも参加が危ぶまれる状況です。これが占領から50年後のガザの封鎖の現状です。昨夜、スラーニ氏と電話で話をしました。5月14日の報告会までに間に合うように、来日できる可能はゼロではないですが、おそらくそれまでにラファ検問所は開く可能性は薄いから、来日は無理だろうと判断をしました。
しかしスラーニ氏も私も、こんな状況だからこそ、占領50年後のガザの現状を日本に伝えなければならないという思いを一層強くしました。5月14日の【パレスチナ占領50年・ガザからの報告】は予定通り、実施します。ただ、スラーニ氏の講演は、「ガザからスカイプによる報告」に代えざるをえません。ライブ(生)によるスカイプ通話ができる環境なのか不安なので、事前に録画して準備します。ただ、もし当日もスカイプ通話ができるようなら、ライブでスラーニ氏と会場をつなぎます。
「土井敏邦・パレスチナ記録の会」土井敏邦
日時 | 2017年5月14日 (日) 13:30~17:40 (13:00開場) ◎三部構成になっています。〈第一部〉〈第二部〉〈第三部〉のうち、関心のあるところから自由に出入りできます。 ◎JVCパレスチナ事業担当・並木は第一部に登壇予定です。 ◎諸都合で時間や内容が変更になる場合もあります。 |
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会場 | 早稲田大学 小野梓記念講堂
住所:東京都新宿区西早稲田1-6-1 27号館 地下2階 (会場への地図) |
プログラム | プログラム
JVC関係者プロフィール
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参加費 | 無料 |
定員 | 200名 |
主催 | 土井敏邦 パレスチナ記録の会 |
協力 | 日本国際ボランティアセンター、パレスチナ子どもキャンペーン、北海道パレスチナ医療奉仕団、早稲田大学ジャーナリズム研究所 |
申し込み/ 問い合わせ先 | 申し込み:不要 問い合わせ:doitoshikuni@mail.goo.ne.jp |