日頃、ちょっとしたことで"イラッ"とすることはありませんか。そんな時、あなたはどう対処しますか。「時間が経つのを待つ」「相手の話を聞く」「自分の気持ちを伝える」、どれも簡単とはいえません。今回開催する"平和の創り方ワークショップ"では、そんな身近なことを糸口に"平和ではない状態を引き起こす原因のひとつ=暴力"を考え、解決への鍵を探っていきます。今回は、イラクのNGOであるINSAN(インサーン:裏面参照)のスタッフ2名が来日!イラクで子どもたち対象に実施している非暴力のワークショップの取り組みについての報告会も実施します。
イラクでも
イラク北部のキルクークでは、民族的・宗派的・政治的な立場の違いから厳しい対立がありました。さらに2014年以来、過激派組織イスラム国の影響で多くの国内避難民が発生し、避難民の居住が長期化しています。受け入れコミュニティへの負担が高まる中で、避難民と受け入れコミュニティとの新たな対立も生じています。私たち日本国際ボランティアセンターは、この対立を解消する糸口としてINSANが実施する避難民の子どもたちと、受け入れコミュニティの子どもたちが参加する平和や共生について学ぶワークショップを支援しています。
日本では
イラクのような対立や暴力はありませんが、日本にも言葉の暴力、ジェンダー(社会的に形成された性差)による暴力、地位と権力を利用した暴力など様々な形態があることに気づかされます。私たちは日本でも、平和を考えたり非暴力を考えたりするためのワークショップを実施しようと考えました。非暴力トレーニング(裏面を参照)を新潟で開催してきた新潟国際情報大学の佐々木寛先生をファシリテーターとしてお招きしワークショップ&報告会を開催します。イラクの平和も共に考える"内なる平和"づくりに、みなさまのご参加をお待ちしています。
非暴力トレーニングって何?
非暴力トレーニングとは、一般的に、社会変革や非暴力直接行動の準備、職場やグループ内の問題解決を目的として行なわれる参加型のワークショップのことをさします。この手法を通してお互いの知り合い、仲間同士の信頼関係を強め、社会や身近な問題の解決や、非暴力的な生き方の糸口をみつけていこう、というものです。
日時 | 2016年12月17日(土)、18日(日) 10:00~16:00 |
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会場 | 新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」 プラーカ1 2F
住所:〒950-0911新潟県新潟市中央区笹口1丁目1 電話:025-248-8144 |
プログラムなど | プログラム1日目
2日目
ファシリテーター佐々木 寛(ささき ひろし) 政治学者・平和学者、新潟国際情報大学情報文化学部教授。専門は国際政治学、平和研究。 INSAN(正式名称:インサーン・救援と開発のためのイラク人協会)"インサーン"という言葉は、アラビア語で「人間」を意味します。2004年、地域における異民族の平和的共存を理念として、スペインのNGOで働いていたイラク人スタッフたちが設立しました。開発・人道支援・平和構築・紛争管理・アドボカシー(政策提言)の分野で活動する非政府・非営利・非宗教的NGOです。2009年より、JVCの協力の下、子どもたちやその親たち、学校の先生や地域グループなど住民を対象に紛争や対立、平和について考え学んでもらうワークショップを開催してきました。 |
参加費 | 無料 |
協力 | CPSN新潟平和研究センター、新潟大学副専攻「平和学」 |
申し込み/ 問い合わせ先 | 日本国際ボランティアセンター イラク事業担当:池田 〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F TEL: 03-3834-2388 E-mail: ikeda@ngo-jvc.net |
※このワークショップ・報告会は国際交流基金JAPAN FOUNDATIONの支援により実施しています。