
【ガザ】支援者の皆様へ――ガザのアーティストが今、伝えたいこと
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JVCパレスチナ事業では、マンスリー募金および年間一定金額以上のご寄付をいただいた方々に毎年現地からクリスマスカードを送付していました。2018年からは当時の駐在員が縁あって知り合ったガザ在住のワラー・シュブラックさんにデザインをお願いするようになりました。
現地の情勢悪化により、そのクリスマスカードも2023年、2024年は作成することができませんでした。2025年10月10日、ガザとイスラエルの間の停戦が発表されたことを受け、ワラーさんにお願いをして彼女が今描きたい、伝えたいことを絵にしてもらいました。

ガザは2008年からイスラエルにより陸海空を完全に包囲され、その閉ざされた中に人々を残したまま幾度となく空爆などを受けて来ました。ワラーさんは人生の大半をそのような状況の中で生きてきました。しかし、彼女は前向きな一面をなくすことなく、いつも人々の幸せを願うメッセージを添えた絵を送ってくれました。
ガザ市にあったワラーさんの家は、2023年10月にイスラエル軍による空爆で破壊されました。彼女が創作活動に励んでいた机も…。
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家族と共に別の場所に移動して避難生活をし、次にお父さんが建物の様子を見に行った時には、建物が跡形もなく破壊されていたそうです。

避難生活を続け、祖母を含む家族の一部を亡くし、絶望的な気持ちを抱えながら、それでも彼女は手に入る限られた画材を使って創作を続けています。
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世界のみなさんこんにちは、ワラーです。
かつて私は、様々な方面に情熱のあるアーティスト兼建築家だと自己紹介していました。今はただ、命を求める一つの魂です。
2年間の戦争は、私がかつて愛していたすべてを奪いました。家、芸術、仕事、友人、そして街。でも、まだ生きているのに、なぜ失ったものにこだわる必要があるのでしょうか?
これは私だけの物語ではありません。この街で育ったすべての魂の物語でもあります。私たちは皆、同じ悲しみを分かち合っています。
皆さんにご紹介するこの絵は、失った故郷を描いたものです。ガザでかつて愛したすべての場所と同じように、ここも破壊の跡だけが残され、今や廃墟と化しています。
昔、私の祖父は「我が子よ、私たちは不死鳥のように戦士の精神を宿している」と私に言いました。
こうして私たちは、1948年以来の占領によってもたらされたあらゆる危機の後、幾度となく立ち上がり、再生を祝ってきました。
昔、私の祖母は「ここは愛の地よ」と私に言いました。だからこそ、私たちの祖先は日々の生活の一部を刺繍に込めて来ました。愛や回復のモチーフ、勇気や抵抗の象徴、そして創造主が私たちに与えてくださった聖地を、あらゆる暴君や占領者の残酷さから守るお守りを。
私はよく、彼女が残した刺繍のドレスを見つめます。そこには木々が輝かしく存在し、花々が永遠に咲き続ける秘密の源があります。祖先の響きが今も私の周りで渦巻き、「…ここは愛の地だ」と囁きます。
この作品を彼女に見せたかった。しかし、戦争は彼女をも私から奪いました。家の周りに刺繍した糸杉の木や、彼女が愛した花々を見せたかった。祖母は、私たちの家が再建され、彼女が愛した鳥たちがオリーブの木の周りを舞う様子を誇りに思ったことでしょう。
パレスチナには自由が訪れます。それが私たち、私たちの子どもたちが生きる理由なのです。
そしてその日が来るまで、私たちは決して「愛の地」で生きることをやめません。
Hello world, this is WALA'A...
I used to introduce myself as a multi-passionate artist and architect. Now, I'm just a soul seeking life again!
Two years of war were enough to steal everything I once loved - my home, my arts, my job, my friends, and my city. But why dwell on the losses while I am still alive?
This is not only my story. But too the story of every soul raised in this city - where we all share the same sorrow.
The drawing I share with you is for my lost home. A scene of destruction - like every place we once loved in Gaza - now turned into ruins.
"My child, we carry the spirit of fighters, like the phoenix," my grandfather once told me.
Thus, we rise again, over and over, celebrating our repeated birth after every crisis brought by the occupation since 1948.
"This is a land of love," my grandmother told me once. That's why our ancestors embroidered every glimpse of life into their daily customs -motifs of love and resilience, symbols of courage and resistance.
A charm that protects the Holy Land - the one gifted to us by the Creator - from the cruelty of every tyrant and occupier.
I often gaze into the embroidered dress she left behind, where trees gain their glorious existence, and flowers have their secret source of ever-blooming. The echoes of my ancestors still swirl around me - whispering: "..this is the land of love."
I wish I could have shown her this piece. But the war took her from me, too. I would have shown her the cypress trees I embroidered around the house and the flowers she adored. She would have been proud - seeing our home restored again and the birds she loved flying over the olive branches.
Palestine will be free. That is what we, her children, live for.
And until that day comes, we will never stop living... "in the land of love."