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パレスチナ

ガザ:破壊の数々

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(刑務所)

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(法務省)

一時停戦1週間後に訪れたガザ市には、破壊の傷跡が色濃く残っていました。特に損傷が著しいのは、ガザの実質自治政府としてハマスが運営している各省庁ビルと警察署や刑務所です。警察署や刑務所は、空爆開始直後に徹底的に破壊されつくされたと言われている通り、行く先々で破壊されているのを目撃しました。また、密集した街中での空爆は、周りの建物にも被害を及ぼしています。

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(総合庁舎)

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(赤新月社病院)

そして、モスクも爆撃の対象になっていました。モスク自体の損傷も至る所に見れるのですが、高く聳えるミナレットのほとんどは損傷していないものはない、と聞きました。さらには、赤新月社などの病院も空爆により損傷していました。

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(破壊されたミナレット)

さらには、セメント工場では、ミキサー車がすべて転倒され、壊されていました。

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(セメント工場はミキサー車も破壊)

ガザ唯一の完全オートメーションの鶏飼育場は、空爆により電気と水や餌が止まり、工場を運営する家族は23日間近づくことを許されなかったと聞きました。3万羽以上いた鶏は数十羽を残して全滅したそうです。自動的に車の修理工場など、工場の多くも破壊の対象だった。

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(鶏飼育工場では3万羽の鶏が死んだ。)

一時停戦を迎えたものの、ガザの封鎖状態は解かれません。少しづつ、薬や食料などの緊急支援物資は入っているものの、破壊された民家も含めた建物の建設に不可欠なセメントやパイプなどの資材がいつ持ち込めるようになるのか、見通しはつきません。ガザの人々は壊れたものを直すだけでも、何年も何十年もかかるだろう、とため息をついていました。

執筆者

小林 和香子 (パレスチナ現地代表)

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