REPORT

ラオス

豊かな森を守るコミュニティー林

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ラオスの農村では、豊かな森から食料や木材などの資源を、「必要な分だけ」とる生活が営まれてきました。

しかし、急速な経済発展が進む近年、プランテーションやダム建設、森林伐採などが進み、明確に分けられた村や森の区域がないこともあり、農村部住民は不当な土地収用や、森林伐採のトラブルに直面しています。

ラオスの豊かな森を巡ったトラブルを防ぐため、JVCは2村を対象に、
「コミュニティー林」の設置を行いました。住民が利用している森で保存したい区域を保全林として行政登録し、さらに規則や範囲を示す看板も設置することで、村外の人びとにも「伐採してはいけない」ということを伝え、開発事業などによる不当な土地収用にも対抗できるようになりました。

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現地の村人からは、

「村境が明確になった現在は、自分の村の土地であるとして声を上げられるようになりました。」

「コミュニティー林は将来にわたって役に立つと思います。これまでに違反はありません。村内の会議のたびに規則を伝えてきました。これからも規則を守ってこの森を保全していくことができると思います。ドンプライの森にはタケノコ、ローズウッド、マイニャンなどの大きな木が多く残っていて、豊かな森だと思います。保全していなかったら木が切られていたかもしれません。規則もしっかりしていて、委員会によってよく管理していけると思います。これまで水力発電の送電線建設のために村の森の一部が収用されたりしましたが、共有の森がコミュニティー林として登録され、区域や利用の実態が明確になったことで開発事業の関係者と交渉しやすくなりました。これからは相手のなすがままにならないようにしたいと思います。」

というような力強い声を聞くことができました。

村人の手で守られていくミュニティー林が、今後もラオスで土地収用や森林伐採を防いでくれることに、大きな期待が寄せられます。

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