REPORT

ラオス

新規プロジェクトの対象村の選定開始

ラオス事業では、農村の人たちが、暮らしの基盤となる森林や河川などの自然資源を主体的に管理したり利用できるように支援することを主眼とした、新しい3年間のプロジェクトを3月に開始します。これを前に、いま、活動する村の選定が進んでいます。

新しい活動地は私たちがどこでも自由に選べるというわけではなく、一つひとつの村について、村人だけでなく、行政側と話し合って許可を得なければなりません。だからこそなおさら、少しでも私たちの活動の趣旨に叶った村を選ぶため、十分な情報収集とその分析を慎重に行わなければなりません。

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(GPSの使い方を学ぶJVCのスタッフたち(2017年8月11日撮影))

まずは県や郡の担当者にこちらの問題意識を共有し、おおよその地域を絞り込みます。その地域の衛星写真で地形や土地利用について穴の開くほど観察して分析し、同時にスタッフがそれらの村を回って村長などのインタビューも行って情報を集めていきます。

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(アサパントン郡ノンホイ村で)

住民のほんとうのニーズに応えた事業を目指す。そのためには行政や村長から得られる情報だけでなく、広くは国の人口センサスから、最後は一人ひとりのスタッフが実際に村を歩いて見た景色、何げない村人との会話なども参考に、関係者みんなが時間をかけて議論し、より適切な村を選ぶことから始まります。

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(アサパントン郡ポンパン村)

執筆者:ラオス事業担当 木村 茂

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