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【報告】 1/9 『遺伝子組み換え作物とアフリカ』〜南アフリカの事例から〜 
2009年2月17日 更新
 

広報インターン:田口沙奈枝

今回私がこの公開講座に参加した理由は遺伝子組み換えがどういうものなのかと明確な知識が必要だと日頃から感じていたからです。今までは、「遺伝子組み換えとは一体何なのだろう?」という疑問と不安から実際に食品を購入する際にはなるべく避けていた程度でした。
早速、遺伝子組み換えが本当に必要なのかと言う事を各分野で活躍される方々の報告をもとにご紹介させていただきたいと思います。

始めに遺伝子組み換えについて天笠啓祐さんが13のポイントでまとめられているのでそのまま抜粋します。

  1. 世界の栽培面積は拡大米国が過半数
    北・南米中心、栽培国は増えていない
  2. GM(遺伝子組み換え)作物の種類・性質は増えていない
    作物 = トウモロコシ・大豆・ナタネ・綿
    性質 = 除草剤耐性・殺虫性作物・除草剤耐性+殺虫性作物 だけ
    → 如何に遺伝子を操作する事が難しいと言う事の表れだと思います。
  3. 日本は非栽培国、しかし世界最大の輸入国
    分かりにくい日本の表示制度
  4. 欧州はGM食品が流通していない
    表示制度がしっかりしている
  5. 日本での開発はほとんど失敗している
    稲中心の開発。生き残っているのは花粉症緩和米だけ
  6. 開発企業は米国モンサント社の独占状態
    90%超えるシェア。特許および種子を独占
  7. つくられた食糧危機
    種子・流通が穀物メジャーとバイオテクノロジー企業が支配
  8. 農家にはメリットがない
    収穫量が減少。耐性害虫が出る事で農薬使用量が増加
  9. 種子汚染、食品汚染が起きている
    交雑・混入が日常化
  10. 食の安全へ脅威をもたらしている
    さまざまな動物実験例
  11. 生態系・生物多様性に脅威をもたらしている
    数多くの研究報告
  12. 国の規制が弱い為、自治体で独自の規制が広がっている
    北海道を始め、規制条例・指針が作られている
  13. 世界中でGMOフリーゾーンが広がっている
    ヨーロッパから世界へ

そして、食糧価格高騰から見たGMについては同じく天笠さんの意見では『食糧価格高騰は、主としてバイオ燃料の増加と投機が相乗効果を発揮してもたらされたものである。穀物の生産量は減っておらず、むしろ増えている。食糧危機は作られたものであり、この価格高騰を口実に、GM作物の種子を売り込み、食糧支配をもくろんでいるのが、米国政府や多国籍企業である。米国ブッシュ政権は、食糧危機対策のため打ち出した7億7千万ドルの総合援助計画に「GM作物使用促進」を盛り込んだことから、途上国からの強い批判を受けることになった』と報告しています。

また、津山さんからは『現在の食糧価格高騰による食料不足への援助は、価格高騰ですでに莫大な利益を得ている穀物メジャーから援助物資を買い、をれによって穀物メジャーがさらに潤う構造がある。そして、種の市場拡大も急速に進んでいる。ハイブッリドやGM種子と、化学肥料や農薬が「アフリカ緑の革命」として配布される。数年の援助の後には、農民がそれらを買う「消費者」となり、農業がどんどんアフリカの農民の手から遠いところで操作されるようになっていく』と報告されています。

以上の観点から私はGMの必要性は全く無いと思いますし、支援として使われるのも腹立たしいです。どう考えても企業の利潤のために押し付けられているとしか思えません。
勝俣さんが『自国民に充分かつ安全な食料を確保するのは各国政府の仕事であるが、そのためには担い手の生産者がどう育っていくかが決定的となる。そして制度(農業・酪農生産から流通、そして食品表示に至るまで)を最初から見直せばもっと効果的な支援にもなるし、自給率の低い日本にも有効な手段である』と報告せれていたのが強く印象に残りました。

これは南アフリカのプロジェクトの中の有機農業の例を見ても明らかであると思います。7年前から伝統農法である牛糞を肥料に使って有機農法を実施した農家では、土壌が良くなり、年々収穫高が上がっている。有機農法は種も化学肥料も買わなくてよいので農業で収入を得る事ができ、これは自立した生活が出来ていることだと思います。

国内の問題に限って言うと『13のポイント』にある様に、最大のGM輸入国ということは直接食品として食べていなくても、肉類や牛乳など飼料に使われているものがGMであったとしたら、私達は知らないうちに食べてしまっているのかと思うと恐ろしくなってきます。食用油をとってもナタネは国内では僅かしか生産されておらず、且つ表示義務が無いとなれば既に多くの人々が口にしてしまっているのは間違いありません。

表示は徹底的に明確にすべきであるし、生産者の方でも情報を積極的に公開し、消費者に安全性をアピールしていく事が大事だと感じました。そして消費者は、自ら正しい知識を得るように努め、疑わしいものには『NO!』と言えるような『賢い消費者』にならないといけないのではないかと思いました。

今回の講座は『遺伝子組み換え』を題材に、あらゆる角度から世界と国内の状況を見つめ直す事ができ、とても有意義なものとなりました。天笠さん、津山さん、勝俣さん、寺田さん大変貴重なご報告をありがとうございました。

そして最後にGreenpeaceの活動ではありますが『遺伝子組み換え食品表示の法改正を求める100万人署名運動』というものがありますのでご参考までにご紹介させていただき終わりにしたいと思います。
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/activity/shomei

 
 


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