エチオピア便り: 2010年7月アーカイブ

 先日エチオピア国営放送を見ていたら、東洋人がスピーチしている映像が映った。エチオピア人のドライバーが「あれは韓国人だよ」と教えてくれたので、「何のスピーチしてるんだ?」と聞くと「Military Forceに関してだよ」と思いもよらない答えが。韓国とエチオピアは軍事的につながりがあるとは知りませんでした。ネットで調べてみると、朝鮮戦争時に「国連軍」に派兵したアフリカの国はエチオピアと南ア。南アはアパルトヘイト政策下で白人兵が参加したのみであったので、実質エチオピアがアフリカの国で唯一参戦したと言っていい状況だったとのこと(朝鮮戦争当時、ほとんどのアフリカ諸国はまだ独立していなかった)。韓国にはエチオピア軍の参戦記念碑もあるようです。知らんかった。

CIMG0462.jpg まずいものを紹介したので、今度は今まで食したエチオピアの地元料理の中で、最も「うまい!」と感じたものを紹介しましょう。写真がそれです・・・ってこれではわかりませんね。Kemiseという、首都アジスアベバから北に車ぶっ飛ばして6時間くらいの町の食堂で食べたのですが、アレストという羊か山羊の骨付き肉を煮込んだものです。脂っこいので、毎日食べるとデブ一直線という感じですが、絶品です!

 エチオピアはイタリアの統治下(植民地ではありません)にあったためと考えられますが、パスタ・マカロニという食べ物があります。これがまずい・・・。都市部ではまだましなのですが、ちょっと大都市から離れるとひどい状況となります。なんでまずいかというと、茹で過ぎ。周りがフニャフニャ食感ゼロの何とも悲しい食べ物なのです。地方のレストランに行ってメニューを聞いたときに「パスタかマカロニならできるよ!」と笑顔で言われても、私にとってそれは悪魔の笑いにしか見えません。
 ちなみにエチオピア人ンは「インジェラwithスパゲッティ」というお好み定食・ラーメンライスを超越した食べ方をします。そう、エチオピア人にとってはライスやパスタはオカズ扱いなのです。

CIMG0385.jpg 現場を回っていて「畑に石多いなぁ、こんなの耕すのに邪魔じゃねぇのか?」と思っていたのですが、どうやらわざと石を残しているようで、ちゃんと意味がありました。一つはこれらの石が押さえとなって雨が降った際に畑の土が流れ出るのを防ぐため。二つ目としては、急激に気温が下がった場合でも石の余熱で土地の温度が急激に下がることを防ぐため。三つ目は土地表面を覆うことで水分蒸発量を抑えるため。(らしいです)なるほど。

 6月29日、この日はWorld Cup日本vsパラグアイ戦。時差1時間のため、エチオピアでは17:00kickoff。しかし勤務時間は17:30まで.。くそっ!前半は見られないのか。『安西先生・・・サッカーが見たいです』と思っていたその時、上司より天のお言葉が「すける、今日はもう帰っていいよ」と。おおお、あんたは最高だ、俺はあんたに一生ついて行くぜ!と喜びをかみしめながらホテルに到着。
 試合まであと20分。時間は十分だ。しかし十分じゃないものがある・・・電気だ!これでは早く帰った意味がないではないか。俺はどうすればいい・・・今世紀最速ともいえるスピードで頭を回転させる。『あきらめたらそこで試合終了だよ』、安西先生の言葉が脳裏をよぎる。回転させること約5分・・・ひらめいた!「よし、今から行けばぎりぎり間に合う!」とパブリックビューイングに向かうことを決意。タクシーをぶっ飛ばしパブリックビューイングへ。
 入口で3Birr(25円位)を払い中に入る。電気は?ジェネレーターを回している。よし! パブリックビューイングと言っても、100人位入れる建物に長椅子が並べてあって、スクリーンにプロジェクターでテレビの中継をでっかく映し出しているだけの施設。中に入るとちょうど日本代表が国歌を歌っているところだった。「間に合った」。そしてしばらくすると、なんと天の声をくれた上司もそこに登場!一緒に応援することに。
 試合開始!「オラオラ行けー!」とエチオピア人と一緒に応援。映像はタンザニアからの衛生画像らしく画面右上にTBC(Tanzania Broadcasting Corporation)のロゴが。決して「たかの友梨ビューティークリニック」の略ではないことは、説明するまでもない。
 驚いたことに、会場のほぼ100%が日本を応援している。シュートシーンや、いいディフェンスをすると皆が拍手。パラグアイの選手の場合は何もなし。周りから「もしかしてお前日本から来たのか?日本いいチームだ!一緒に応援しよう!」とかこどもが「ジャパーン!ジャパーン!」と応援している。岡田監督が「エチオピア人のみんな、オラに元気を分けてくれ!」と言ったかどうかはわかりませんが、とにかく日本ひいき。
 結果は・・・御存じの通り。悔しかった。エチオピア人がこんなにも日本を応援してくれたのに残念だ。こいつらと勝つ喜びを分かち合いたかった・・・アシスタントに悔しさがにじむメールを送ると一言こう返事が返ってきた。「すけるよ、それがフットボールというものだ」と。
 翌日、アシスタントに「なんでエチオピア人はみんな日本を応援していたんだ?」と聞くと「だって、パラグアイなんて国知らないもん」と。つまり親日というよりもエチオピアにおける知名度の違いだけ。「じゃあもしガーナと日本が試合したらどっち応援するの?」と聞くと「そりゃもちろんガーナさ」と。そういうことね。その日の夕方、ランニングしていると、いつもは「チャイナ」という声が飛んでくるのだが、その日は「ジャパーン!」という声を多く聞いた。これもワールドカップによるよい影響かな。

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