報告会記録: 2013年2月アーカイブ

2月10日、JICA横浜にてワークショップ、「南アフリカの人って何食べてるの?―グループワークで南アを知ろう―」を行いました。

「食」がテーマ

10代の学生?70代に至り、総勢27名が参加し、5グループに分かれて熱気あふれるスタートを切りました。みなさんに南アフリカ(以下、南ア)を身近に感じて頂くため、衣食住のうち「食」をテーマにしました。

0210_work.jpg

グループワークの様子

アイスブレイキング!

唐突に、グループワークをはじめよう!では緊張するだろうと考え、はじめにグループ毎に自己紹介と南アに対するイメージを意見交換し、発表、共有しました(緊張ほぐしのためのグループワーク。アイスブレイキング)。若者の「貧しそう」という素朴な発言や、南アをよく知る60代の方の知識あふれる発言も見受けられました。

発表では、多くのチームで「貧困」、「アパルトヘイト」という単語がでました。しかし、南アの「格差」や「HIV/エイズ」に対する認知度は低く、わたしたちは広報活動により力を入れていこうと気を引き締める思いになりました。

いよいよグループワークタイム

さて、ここからが本題のグループワーク。3つの食事の写真を見比べ、どんな人が食べているのか?を考えて頂きました。 さまざま世代の方が参加している効果か、より自分たちの感覚にすりあわせた議論がなされていました。

ワークショップの詳しい内容は伏せます。またやることがあるかと思いますので、ぜひ体験してみてください。

アンケートの結果

当日のアンケートは21人の方が回答して下さいました。そのうち15人の方が「南アフリカについて少しは知っていた/ある程度は知っていた」と回答されていますが、その方たちは「気づきを促してくれた」「勝手な思い込みがあったと分かった」など、南アフリカについて新たな印象をもったという感想を下さいました。

もちろん、厳しいご意見もあり「もっとパワーポイント、写真を活用したほうがよい」「具体的な数字を知りたかった」ということを頂きました。

参加者の皆さんの感想を励みにして、またこうした機会に挑戦していきます。

(この記事は、よこやまの代筆でアップしました)

本年度アフリカ事業インターンの宮下さんが、昨年11月に南アフリカのJVC活動地を訪問し、2/9(土)にその報告会を開催しました。

彼女にとって、外部向けの報告会は初めての経験だったようですが、そんなことは微塵も感じさせない、素晴らしい報告会になったと思います。



宮下さん流自己紹介

報告会開始直後は少し緊張の面持ちでしたが、自己紹介で「宮下です」というべきところを「宮下だと思います」と発言。会場がどっと沸きました。緊張感漂う雰囲気を一気に和やかな雰囲気に変化させてしまった力量には天性のものを感じました。

南アフリカクイズ

最初に南アフリカの基礎情報について、三択形式のクイズが行われました。南アフリカの場所、経済規模、歴史、言語、人口、食文化などの問題が出され、問題の解答と合わせて南アフリカの観光地、民族衣装、アパルトヘイトに至った経緯といった補足情報も説明されました。

ここでも、アフリカの観光名所であるビクトリアの滝の場所を、モザンビークとザンビアの間にあると堂々と発言し、傍らで見守っていたスタッフにザンビアとジンバブエの間だと訂正されたり(当人は笑いながら訂正していました)、南アフリカの首都はジョハネスバーグだと言いきり(正解はプレトリア)、誰も気が付かずに押し切ってしまうあたり、大物感たっぷりでした。

公用語の数が11言語あることや主食としてトウモロコシの粉を練ったパップが食べられていることなども紹介され、この辺りは参加者の方々もあまり馴染みがなかったようで、皆さん、興味深そうに聞き入っていました。

南アフリカ訪問記

続いて、JVCの南アフリカにおける活動内容が紹介されました。現在の活動は、HIV/エイズの影響を受ける人々の支援で、次の5本柱から成り立っています。

  1. 訪問介護ボランティアの育成
  2. ケアの必要な子どもたちの支援
  3. 家庭菜園研修
  4. 予防啓発活動
  5. HIV陽性者自身の活動支援

このうち、最初の1-3の活動現場を体験してきたとのことでした。

訪問介護ボランティアの活動

訪問介護ボランティアは現地のNGOで組織されており、公共の医療の手が届かない地域で介護を必要としている人々のお宅を訪問しているそうです。今回、彼女たちに同行したそうですが、暑い気候の中、朝から晩まで1軒1軒訪問するのは、かなりのハードワークであり、半日歩き回ってダウンしてしまったとのことでした。

HIVだけでなく、糖尿病、高血圧、精神病などを患っている人々もいるそうで、介護ボランティアは、爪を切ってあげたり、体を拭いてあげたり、話し相手になったりしているそうです。南アフリカでは、HIV陽性者に対する偏見や差別があり、多くの患者は自分がHIV陽性者であることを認めようとせず、病院へ行くことを拒むそうですが、介護ボランティアとして通い続けていると、HIV陽性者だと認めてくれることもあるのだそうです。やはり信頼関係が大切だということでした。

家庭菜園研修

HIV陽性者の人々は、定期的に薬を飲む必要があります。しかし、毎日の食べ物を購入するお金が不足している人々は、薬どころではありません。農村に住んでいるのであれば、自分が食べる物くらいは自給できそうですが、アパルトヘイトで黒人のあらゆる生産活動が禁止された影響で、今なお、自分で作物を育てる文化がないのだそうです。そこで、JVCでは家庭菜園の研修を行っており、今回、子どもケアセンターの菜園研修を見学したそうです。

研修は、訪問介護ボランティアや子どもケアセンターのボランティアの方々に対して実施されていたようで、ほぼ全員女性とのことでした。男性は出稼ぎに出ていて不在のケースが多いようです。

肥料などにお金をかけずに済むように、また、栄養面も考慮して、有機農業の研修を実施しているそうです。作物が病気になって全てダメにならないように、多種類の作物を植えたり、虫よけにマリーゴールドを植えたりして、いろいろと工夫をしているとのことでした。

子どもケアセンターの様子

現地のNGOが運営している子どもケアセンターを訪問したそうです。ここでは、エイズで親を亡くした子どもなど、ケアが必要な子どもが集っています。元々は国から補助金が出ていたそうですが、最近出なくなったため、多くのボランティアが辞めてしまったそうです。このため、子どもたちの抱えている問題や解決方法を話し合う会議などでも、新しいボランティアの発言が乏しく、まだうまく回っていない様子だったとのことでした。

宮下さんが訪問を通して感じたこと

  1. 他のアフリカとは違って、都市部は高層ビルが立ち並び発展している。
  2. 独特な歴史を持った国であり、アパルトヘイトの影響が色濃く残っている。
  3. 海外NGOの活動は大変であり、その土地のことを良く知らないと失敗する。 
    • コンポストトイレといって、2階で用を足して、1階で肥料になるトイレがあったが、全く使用されていなかった。高いところが苦手だからという理由だった。
  4. HIV/エイズについて知ることは非常に重要である。
    • 偏見があるのは、正しい知識がないから。
  5. 南アフリカでのエイズの存在とJVCの関わり方はすべて繋がっていることが分かった。
    • 家庭菜園や子どものケアと、エイズとの関連性が最初分からなかったが、全て関連があった。

最後に質疑応答があり、無事に報告会は幕を閉じました。

その後、参加者の方々も何名かご参加いただいて、懇親会を開催しました。 参加者の大学生が通っている大学の近くに住んでいる大学教授の方がいらっしゃったりと、思わぬところで繋がりがあり、皆さんかなり時間を忘れて盛りあがっていました。


このアーカイブについて

このページには、2013年2月以降に書かれたブログ記事のうち報告会記録カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは報告会記録: 2012年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

お問い合わせ

お問い合わせは、こちらまで。

jvcafricaあっとgmail.com

(あっとを@に変えてご利用ください)