ゆうすけ: 2009年7月アーカイブ

ボラチームゆうすけです。
アフリカまるわかり講座第2回「雑貨屋さんに聞いてみました!モノを通してみるアフリカ」、先週の土曜日、ご盛況のうちに終えることができました。詳細はまたご報告いたします。

本日は連続講座も一段落ということで、チーム内の親睦を図るため、暑気払いという名の飲み会を開催しました。アフリカチームはなぜか飲み会が少なく、チームとして飲み会を開催するのは、昨年末私が関わりだしてからは初めてではないでしょうか。
普段のミーティングは、最近は連続講座のこと、それも具体的な対応についてがほとんどで、ボラチームメンバーのやりたいことなどを聞く機会がありませんでした。
そこへきて今日の暑気払い、普段のミーティングで抑えている分を取り返すかのように、しゃべりまくり、メンバーの知られざる一面が出るわ出るわ。一緒にイベントに取り組んでいても、なかなか見えない部分があるものだと感じました。

来週は秋に向けて、グローバルフェスタやNGOまつり(別名丸幸フェスタ)の検討を始めます。もちろんまるわかりの次の回についても検討中。
相変わらず忙しくなりそうですが、こういうコミュニケーションはホント大事にしたいです。

「日本に住む女性に、南アフリカの女性に共感してもらう」
これが、「エイズの社会学」の目的で、僕の想いでもありました。

申し遅れました、JVCアフリカボランティアチームで、この企画を担当しました、ゆうすけです。
イベントの企画プロセスを報告するのにかこつけて、このイベントに対する思いのたけを書かせていただきます。

 

企画が立ち上がるまで

JVCアフリカボランティアチームが不定期に行っている連続講座「アフリカまるわかり講座」。講座の目的やテーマから、ボランティアチームが自分達で決めていきます。
今回は入門向けの講座にしようということで、全体の目的を「アフリカに興味を持ってもらう」と決めました。
この目的から、チーム内でブレストなどしつつ、企画を募ります。僕がここで「HIVと恋愛をテーマに何かやりたい」と手を上げたのが、この企画の始まりです。

「アフリカ人は本当に"性的に奔放"なのか?」…この企画当初のタイトルです。ショッキングなタイトルで、興味本位の人を集め、南アの生活の実態を知ってもらおうという企画でした。ご紹介するのがはばかられるひどい企画書で、チームからは案の定大変なブーイング。
そんな中、企画の方向を決定付ける意見が出ました。いくら興味を持って聞きに来てくれたとしても、あーそうなのか、ふーんで終わっては開催する意味がない。ことにHIV/AIDSをテーマにするなら、聞いた人が自分のこととしてとらえてもらえるようにしないと。
「他人事から自分事へ」この言葉が、企画を決めました。

 

共感のディティールを描く

その後は、参加者一人ひとりのより深い共感を得るためにはどうすればいいのか、ということを常に考えながら、企画を詰めていきました。
リラックスできる雰囲気を作るよう、お菓子を配り、音楽を流そう。だだっ広い会場はやめて、密度の高い空間を作ろう。誰でも意見が出せるよう、質問を紙に書いて、みんなで共有しよう。
青木さんとの打合せでも、説明的な話、説教じみた話はなるべく避け、4人の女性の人生と思い、そして彼女達との交流の中での青木さんの思いを語って欲しいとお願いしました。
青木さんからも、ただ南アの話だけするのであれば、やはり遠い国のことで終わってしまう、日本のHIVについても触れ、その上で改めて南アの女性達について考えて欲しいとの案が出され、qoonさんのパンフレットを使うアイディアもここから出ました。
企画を検討するのがNGOスタッフやボランティアですから、それぞれ強い想いを持っています。そんなメンバーが、女性に共感してもらうという、ただ一点を目指したミーティングは、たいへん熱く、一体感のあるものでした。今回の企画は講師をはじめ、つくづく人に恵まれたなと思います。

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南アの女性について語る青木さん

 

女性限定についての悩み

女性に共感してもらうには、ということを考えると、女性限定の場にしたほうが、場の一体感が生まれ、同じ女性である講師の青木さんを通して、共感が生まれるのではないか。そんなアイディアから、この企画を女性限定にすることに決めました。
これについては、提案当初から現在までも、様々な議論がありました。女性向けの話をするにしても、男性から機会を奪うことはないのではないか?性同一性障害の方などにとっては、女性限定という企画自体が不快なのではないか、というご指摘もありました。女性限定だからこその場の雰囲気が良かったとの声もある一方、アンケートから、女性限定でないほうが良かった、というお声も、いくつか頂きました。
僕の中でも、いまだに女性限定でよかったのか、そうじゃないほうが良かったのか、結論が出せないでいます。

 

結局何がしたかったの?

しつこいくらいに書きますが、共感してもらうこと、僕の想いはこれに尽きます。共感してその後は?寄付して欲しいの?活動に参加して欲しいの?もちろん、そうしてもらえると嬉しいですが、今回の目的ではありません。
せっかくの機会なのになんで?と思われるかもしれませんが、僕はそれを棒に振ってでも、より深い共感を得ることにこだわりました。

その動機は、ごくごく個人的なものなのです。
僕がアフリカに関心を持ったのは、その貧困状態が他地域と比べてずば抜けてひどかったから。要は、数字でしかアフリカを見ていませんでした。
それからというもの、本を読んだりイベントに参加したりと頑張ったつもりですが、一向にアフリカを身近に感じられません。アフリカチームでのボランティア活動の中でさえ、そうなのです。
そんな僕がアフリカを語るとき、言葉は常に上滑り、薄っぺらのペラッペラン、どこかからの受け売りばかり。語りたい、伝えたいと思っても、語るべき腹の中はカラッポです。

その一方、NGOスタッフの方から聞く話は、本で読んだことがあったり、珍しい話じゃなくても、ずんと耳から腹に落ち、簡単に心を震わされてしまう。
この違いは何なんだろうと思ったとき、彼らの腹の中には、現地の人々への愛憎入り混じった複雑な感情が渦巻いていて、それはもう支援者と受益者という言葉では到底語りきれない、一対一の人間同士の関係がある。聞いて確かめたわけじゃないけど絶対あります。それはこれ以上ない深い共感です。
僕自身、現地の人々についてはイメージすらできないけど、目の前のNGOスタッフには共感してる。だから彼らの言葉が腹に落ち、僕は簡単に心を震わされてしまう。

そしてこの体験は強烈で、腹に落ちた言葉はそのまま残り、自分の行動の原動力になります。そこから生まれる言葉や行動は、地に足が着いたものになる、そんな感覚があります。
参加者の方にも、そんな腹に落ちるものを、青木さんから受け取ってもらいたい、だからこそ、共感にこだわったのです。

 

で、どうだったのか

それはたぶん、僕が一番気にしてると思います。許されるなら参加者の方一人ひとりに、「どうでしたか?」と聞きたいくらいです。
皆さんが一生懸命書いてくださったアンケートを読みながら、これが腹に落ちたアレに突き動かされて書かれたものだったらいいな、などと思っています。

(文責:細越佑介)

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