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【ご支援、ありがとうございました!】自分たちで未来を切り拓く力を 〜冬の募金で現地の人々を応援してください〜

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あたたかなご支援、まことにありがとうございました

2023年1月31日までに、940名の方から9,074,616円もの
ご支援をいただきました。誠にありがとうございます。
昨年度いただいたご寄付の約1割弱にあたる金額で、
JVCの活動を支える非常に大きな力となります。
いただいたご支援は、世界各地の人々が未来を変えていく活動のために

大切につかわせていただきます。
皆様からのあたたかなご支援に、心より御礼申し上げます。

JVCは設立以来42年のあいだ、世界のさまざまな地域で、人々に寄り添う活動を続けています。

例えば、暴力や政治に翻弄され、人間の尊厳を奪われているパレスチナの人々。彼らの苦境を支えたいと手探りの現地調査から始まったJVCパレスチナ事業は、2022年で30周年となりました。

パレスチナ・ガザ地区では、これまでの活動で育まれた「支え合いの仕組み」を他の地域に広げていく動きも始まっています。人々が一歩一歩、力強く前に進んでいこうとする姿に寄り添い、諦めずに粘り強く活動を続けていくために、あなたの力が必要です。

JVCは世界各地の人々が未来を切り拓く力を手にするための「冬の募金」キャンペーンを実施中です。ぜひ、応援してください。

自分たちの力で子どもたちを守っていきたい

JVCの支援のあり方

人々を支える上でJVCが大切にしているのは、現地の人々が未来を、社会を変えていく力を手にすること。

たとえば、JVCが活動するパレスチナ・ガザ地区では現地の女性たち自身が子どもたちの健やかな成長を守るため、現地の人々が主役となる形で活動しています。

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イスラエルによる攻撃と封鎖で街が破壊され、生活に必要な物資にも事欠く状況により、ガザの子どもたちは栄養失調や貧血の割合が非常に高いといわれています。

JVCは母子保健に特化した活動を行う現地NGO「アル・デル・インサーン(AEI)」のパートナーとなり、現地の女性たちに栄養や発達などの研修を行いボランティアを育成し、AEIの保健師スタッフとともに各家庭への訪問や講習、診療所での治療への橋渡しなどを実施することで子どもたちの健康を守るためのサポートをしています。

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参加して人生が変わった!女性たちの喜びの声

シャイだった自分の世界が広がった!マナール(Manar)さんの体験談

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別の団体の活動に参加していてAEIに出会って、大学を出たあとに2年間AEIのボランティアとして活動していました。

前はとてもシャイだったんです。家から離れたところにもあまり行かないし、活動を通して少しずつ人との距離を縮めて、世界が広がっていきました。

今では地域でもちょっと知られた存在になっていると思うし、家族も私の変化をとても喜んでくれています。

◆地域の人たちに関わることで人生がゆたかに

今は、ボランティア活動の経験があったことが実績になって幼稚園の先生をしていて、お給料をもらえるようになりました。子どもたちには、ボランティア活動を通して学んだ、栄養や保健の知識を教えています。

AEIのスタッフたちと活動をともにすることで、私の人生は大きく変わりました。彼女たちとは今はもう家族のような存在です。とても尊敬しているし、自分自身も成長していると感じているから、これからも地域の人たちのための活動を続けていきたいです。

ボランティアやお母さんの変化〜地域で循環し始めた支え合いの気持ち〜

マナールさん以外のボランティアの方からも、
新しい学びがあるのが嬉しい、もっとほかの人たちに伝えたい
家族や地域の人から頼りにされるようになった
自信が持てるようになって、活発になった
といった声がよく聞かれています。

また、ボランティアだけでなくサポートを受けたお母さんたちが、栄養失調になっていそうなお子さんを見かけて声をかけ、身につけた知識を活かしてサポートする側にまわっている、という例も増えてきているようです。

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地域でつながり、自分たちで未来を変えていく

パレスチナなどのイスラム文化の地域は子だくさんで、数世代が一緒に暮らす賑やかなイメージがあるかもしれません。

しかし、実際は実母や姑から子育てについて教わることがあまりなく、どうして良いかわからない、という女性や、姑や義理の家族からあまり大切に扱われず、行動の自由もない中で孤立してしまう女性が多くいます。

そして、十分な知識やサポートのないなかでの自己流の子育てが子どもの発育に悪影響を及ぼしているケースも少なくありません。

そんなお母さんたちにとって地域に根づいたAEI、また同じ立場であるボランティアたちからのサポートというのはとても頼りになる存在となっています。

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誰かに保護をお願いするのではなく、自分たち自身の力で状況を改善していく、子どもの健康を守っていく、そのことが地域の女性たち自身の人生を変えていくことにもつながっています。

早産で瀕死だった娘を助けたい…お母さんの切なる願いにこたえて

シャイーマちゃん(1歳1ヶ月) は予定日より6週間早く生まれ、体重が4ヶ月間で1kgしか増えなかったので、お母さんはなんとかできないかとボランティアのアビールさんの家を訪ねました。

(※平均的な新生児は生まれてすぐは1ヶ月で1kgほどのペースで体重が増えます。)

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相談に行ったとき、シャイーマちゃんは貧血と栄養失調があり、瀕死の状態でした。その後、AEIを通して治療を受けることができて今は8㎏(ほぼ平均の体重)まで体重が増え、危機的な状況から脱することができました。

担当スタッフのメッセージ

子どもたちの健康を自分たちの手で守る地域づくりに

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パレスチナに調査に入ってから30年、JVCは現地の人々とともに活動を継続してきました。前向きな変化とは反対に、年々悪化する情勢。しかし人々は屈することなく、助け合い支え合いながら暮らしています。

陸海空を封鎖されているガザ地区では、子どもたちの健やかな成長のため、熱心に活動する現地NGOのスタッフやボランティアさんたちとともに、地域のお母さんたちが少しずつ活躍し始めています。彼女たちとともに歩む私たちの活動を、日本から応援してください。

パレスチナ事業現地駐在員
大澤みずほ

いただいたご支援でできること

1,000円で…

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ラオスで、村人に「森や川の恵みを使って生きる権利」があることを伝える研修に必要な「法律カレンダー」を10部購入することができます。

2,000円で…

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南スーダンの難民キャンプの子ども1人が、1年間勉強するのに必要な学費をまかなうことができます。

10,000円で…

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パレスチナで栄養失調と診断された貧困家庭の子ども5名が、治療のためクリニックに通うことができるようになります。

※いただいたご支援は、JVCがアジア・中東・アフリカで実施する活動に大切に使わせていただきます。

パレスチナをもっと知りたい方に

YouTube番組「月刊JVC」で最新情報をお届けしています

JVCがパレスチナに関わり始めてから30年、イスラエル占領下での政治的な動きに翻弄されながらも助け合い強く生きるパレスチナの人々とともに活動を継続してきました。現在、JVCはエルサレムで女性のエンパワメントの事業を行っています。

今回の月刊JVCでは、目まぐるしく変化する情勢の中で女性がどのような立場におかれ、どのような役割を果たしてきたのかなど、当時の様子などを知る現地女性へのインタビューを交えてお伝えしています。
ぜひご覧ください!

<出演>
木村万里子(JVCエルサレム事務所・現地代表)
大澤みずほ(JVCエルサレム事務所・現地駐在員)
今井高樹(JVC代表理事)

JVCパレスチナ事業30年特設サイトもご覧ください

これまで現地の人々ともに継続してきた活動の記録をまとめた特設サイトを公開中です。現地からのメッセージやこれまでの歩みを振り返る記事など特別コンテンツを掲載しています。こちらもぜひご覧ください。

特設サイトはこちら

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