【ビルマ/ミャンマー地震緊急支援 第二弾活動報告】避難生活の健康を守るために-蚊帳を届けました!
2025年3月28日の大地震から3か月以上が経過しましたが、被災地域では今も多くの人びとが避難生活を強いられています。5月上旬に実施した第一弾の「マットレス配布」に続く支援として、第二弾となる「蚊帳の配布」を6月に実施しました。
ご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。被災地からの声も届きましたので、活動報告とともにぜひご覧ください。
被災地では、避難生活の長期化により衛生・健康面での新たな課題が浮き彫りになってきています。とりわけ、住民との話し合いでは、蚊の大量発生によりデング熱やマラリアなどの感染症リスクが深刻化していることが確認され、避難生活を送る人々からは蚊帳の緊急な必要性が強く訴えられました。多くの家族は生計の立て直しができておらず、新たに蚊帳を購入する余裕もないため、感染症の危険にさらされています。
これを踏まえて、被害の大きかった地域の避難キャンプで生活する約100世帯(およそ300名)に対し、家族用蚊帳の配布を実施しました。優先的に支援を届けたのは、乳幼児や高齢者、妊婦、障がいのある方々など、感染症による健康被害を受けやすい人びとです。
届けられた蚊帳は、蚊に刺されるリスクを軽減することで住民の健康を守るとともに、就寝時の安心感をもたらすことで生活の質の向上にもつながっています。
蚊帳配布の様子
※名前はすべて仮名となっております。
感謝の声の動画も届きました!生の声をぜひご覧ください。
地震以来、何の防護も無い状態で寝てきました。この蚊帳があれば、子どもたちの健康を心配せずにやっと安心して眠れます。
ドー・ウィンウィン・ミィンさん
70歳を超えた母も、この新しい蚊帳で安心して眠れるようになりました。支援してくださった方々に心から感謝し、そのご健康をお祈りしています。地震の後は、日用品さえも買えない状況でした。家族用の蚊帳はとても高価なので、この支援を受け取れて本当に嬉しいです。
マ・ニンさん
私は子どもが2人いるので、家族用の大きな蚊帳は、みんな一緒に眠るのにとても適しています。古い蚊帳には穴がたくさん空いていて、蚊に刺されるのを防げなくなっていました。新しい蚊帳を提供してくださった支援者の方々に心から感謝しています。見た目もきれいで、子どもたちもとても気に入っています。
マ・ロンさん
今回の蚊帳配布は、被災された方々の尊厳と健康、そして安心を守るための大切な一歩です。現地では引き続き、飲料水の確保やトイレの整備、心のケアといったニーズが確認されています。JVCは今後も、支援が届きにくい人びとに寄り添い、必要な支援を柔軟に届けていきます。
被災したより多くの人びとが、一日も早く安心して暮らせる日常を取り戻せるよう、引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
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