
【イエメン】イエメンと日本、距離を超えた繋がり――イエメンの現地パートナー団体スタッフが初めて見た日本
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みなさんこんにちは!
イエメン事業担当の後藤です。2026年3月に、イエメンでの活動を協働して行っている現地のパートナー団体、Nahda Makers Organization(NMO)のスタッフ3名が来日しました。滞在中はイエメンでの活動に関する話し合いや、日本の皆さんにイエメンの文化、現状を知っていただくためのイベントを実施しました。
前回のアミールに引き続き、本日はラファットの日本滞在記をお届けします!
▶アミールの日本滞在記はこちらから
成田空港に到着したとき、初めて日本の地を踏むことへの期待と興奮で胸がいっぱいでした。しかし、本当の驚きは空港の外に出た瞬間に待っていました。JVCの皆さんが、イエメンの国旗を手に、私たちスタッフを出迎えてくださったのです。まるで自分たちの仲間が帰ってきたかのように、心からの喜びで迎えてくださる姿が、今も忘れられません。
その瞬間、遠く離れていても、心の距離はないのだと感じました。私たちは単なる訪問者ではなく、もっと大きな家族の一員なのだと思えたのです。
日本に対する個人的な第一印象は、あらゆるところに行き届いた静けさと秩序でした。空港の清潔さから、何事も時間どおりに進むことまで、すべてが整然としていました。混乱とは無縁とも思えるその調和に、深い感銘を受けました。私たちが慣れ親しんでいるアデンの雰囲気とは、実に対照的でした。
しかし、最も深く心に残ったのは、そうした光景そのものよりも、私の内面に生まれた問いでした。「時間や空間を大切にし、尊重するとは、どういうことなのだろうか」。この問いは、旅の間ずっと私の心にあり続けました。

【国旗あり】空港での出迎え。写真右からラファット(NMO)、後藤(JVC)、大橋(JVC)、アミール(NMO)、アムル(NMO)

【国旗なし】空港での出迎え。写真右からラファット(NMO)、後藤(JVC)、大橋(JVC)、アミール(NMO)、アムル(NMO)
空港でJVCの皆さんがイエメンの国旗を掲げて迎えてくださった光景は、忘れられません。まるで日本からイエメンへ、平和のメッセージが届けられたかのようで、誇らしい気持ちになりました。
特に心を動かされたのは、JVCの代表理事、熊岡さんの謙虚なお人柄でした。代表はカフェで私たちを迎えてくださり、何時間にもわたって語り合いました。それは形式的な会議ではなく、人と人とが深く向き合う対話の時間でした。
その出会いを通して、真のリーダーシップは、謙虚さから始まるのだと気づかされました。

JVC代表理事の熊岡さんと
初めてのYouTube収録(月刊JVC)は、新鮮でわくわくする経験でした。日本のカメラの前で、NMO(Nahda Makers Organizations)について、そしてJVCがイエメンで実施している事業についてお話ししました。
緊張はありましたが、イエメンの声が日本に届いたのだと感じ、とてもうれしく思いました。
▶NMOスタッフが出演したYoutube番組「月刊JVC」の視聴はこちらから
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支援者の皆さんを訪問したことも、強く印象に残っています。皆さんは私たちを待っていてくださり、とても温かく迎えてくださいました。
人道支援に取り組む皆さんの規律正しさと、イエメンを支えたいという熱意には驚かされました。遠く離れた場所にも、私たちのことを思い、心を寄せてくださる方々がいる。そのことを実感し、深い感動を覚えました。

イエメンでの活動を支援してくださっている真如苑訪問
電車に乗っていると、多くの日本の方々がスマートフォンに夢中になっていることに気づきました。静かで規律正しいという、日本人に対して抱いていた一般的なイメージとは少し異なる光景でした。
そんな意外な一面に触れたことで、日本の人々の日常生活を、また違った角度から見ることができました。そこにもまた、文化の面白さを感じました。
日本で、人間の思いやりに国境はないということを実感しました。この学びを、私が所属するNMOでの仕事に持ち帰りたいと思います。
そして、イエメンで実施する事業を、より緻密に、より計画的に、そしてより大きな成果につながるものにしていきたいです。なぜなら、支援を必要としている人々には、私たちができる限り最善の支援を届けるべきだからです。
アラビア語を話し、実際にイエメンを訪れたことのある日本の人々たちとの出会いも、大きな気づきを与えてくれました。真の信頼関係は、書類のやり取りだけではなく、実際に顔を合わせ、出会い、語り合うことによって築かれるのだと感じました。
今回の訪問が、より深いパートナーシップの始まりとなることを願っています。そして、その協力が、私たちの人々が本当に必要としている場所、そして人々が心から望む未来へとつながっていくことを願っています。
また、日本で高齢の方々がボランティア活動に参加されている姿にも、大きな刺激を受けました。こうした取り組みについて、ぜひ学び、私たち自身の社会や環境に合った形で取り入れていきたいと思います。
親愛なる日本の皆さまへ。
イエメンは、決して戦争だけの国ではありません。そこには、豊かな文明と歴史があり、心を奪われるような山々や海があります。
そして、何よりも美しいのは、イエメンの人々です。傷つきながらも、寛容で、寛大で、誰に対しても善意を持ち、温かい心で人と接する人々です。
私たちは苦しみを抱えています。それでも、寛大さとおもてなしの心は、今も私たちの血の中に流れています。私たちはさまざまな文化を愛し、訪れてくださる方々を心から歓迎し、温かく迎え入れます。
私たちは皆さんのもとを訪れました。今度はぜひ、皆さんにもイエメンを訪れていただきたいです。そして、私たちの国が持つ美しさを、ご自身の目で見て、感じていただけたらうれしく思います。
皆さんの支援は、確かな変化を生み出しています。そして、皆さんが私たちに寄り添ってくださることは、私たちに「自分たちは決して一人ではない」という希望を与えてくれます。
心から、ありがとうございます。
そして、どうかお子さんたちを大切に見守り、その教育に力を注いでください。また、世界には学校に通うことさえできない子どもたちが、ほかの国々にいることを、お子さんたちにも伝えていただけたらと思います。
自分たちが持っているものの大切さに気づき、それを当たり前と思わずにいてほしいからです。
皆さんの温かい心と支援に、心より感謝申し上げます。

東京ジャーミーでのイベントの様子

JVC事務所でのスタッフとの話し合いの様子