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パレスチナ

ガザ:瓦礫と化したアッサムーニーエ

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(家の跡形もない)

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(瓦礫の山と化した)

ガザ市ザイトゥーン地区のアッサムーニーエは今回のイスラエルによる軍事侵攻によりほぼ完全に瓦礫と化した。11月4日、イスラエル兵は避難命令が出し、約100人のアッサムーニ家の人々をここに移住させたと言われています。そして翌日、これらの家は軒並み爆撃されたのです。ここに建っていた20の家のほとんどが瓦礫の山と化しました。30人以上が亡くなったと言われています。

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(瓦礫にたたずむ少女)

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(途方に暮れる女性達)

完全に瓦礫と化した家の上に、ビニールシートを張っただけのテントの前に座る女性達がいました。この家に嫁いだ女性とその姉妹、とその母親だそうです。母親に何が起こったのか話を聞きました。1月4日、軍用機からイスラエルの兵士がパラシュートで降りてきたそうです。イスラエル兵士は一帯の家々を廻り、家から出るように命令し、この家やいくつかの家に付近の住民を集めたと言います。そして、そこに爆弾が投下されたというのです。なんと14人がこの家で亡くなりましたが、運び出すことも出来なかったといいます。その爆撃で娘さんの2人の息子が亡くなり、3人が重傷だそうです。夫は2人の子供に治療を受けさせるため、サウジアラビアに連れて行ったそうです。今は5人の娘と1人の息子とここに暮らしています。

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(今日は野菜と小麦粉が届けられた)

別の瓦礫の上に張られたテントに座っていた男の子にも話を聞きました。アフマッドの家も跡形もなく破壊されていました。お母さんと4人の兄弟が亡くなったそうです。アフマッドも瓦礫に埋もれていたのを奇跡的に助けだされたそうです。そのとき受けたという頭の傷を見せてくれました。まだ傷むそうです。今は、お父さんと姉妹とテントで暮らすそうです。今日は、地元の慈善団体が小麦粉と野菜を、国際NGOが毛布を届けに来ていました。今何が一番欲しい?と質問してみた。彼の答えは、「家を返してほしい」でした。

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(跡形もないアフマッド君の家)

執筆者

小林 和香子 (パレスチナ現地代表)

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