
【ため池&家庭菜園(2019~)】 ため池・その後の変化② 冠水への効果
駐在員の大村です。前回は、ため池の水を活用して、暮らしを豊かに変化させている方々のレポートをお届けしました(→記事:ため池・その後の変化)。今回は、たまった水を有効活用する以外の「ため池の効用」について、お伝えしたいと思います。
特に乾期に、毎年水不足が発生するJVC事業地の農村地域。過去からこれまでに掘削した池や井戸は、その水不足を解消するためのライフライン整備でした。
しかし一方で、雨季には年に1-2度大雨が長引き、村によっては冠水する地域もありました。

2019年、大雨によって冠水したお宅。高床式なので家の中は無事だが、菜園は水に浸かってしまっている
JVCでは冠水対策として、大雨が降る時期にあわせて、移動が容易なセメント袋を使ったプランター栽培研修や、高さを出した菜園づくりの研修などを実施してきました。

誰でも簡単に手に入れられるセメント袋を活用

水が来たらすぐ高い場所に移動することができます

プラスチックの空き容器を使った応用編。こちらも素材が手に入りやすく、移動が簡単

高さを出した菜園づくり。セメント袋に比べると準備は大変ですが、このように水が来ても安心です
不足したり冠水したり、水のコントロールが難しい場所での村の方々の生活、そしてJVCの活動ですが、今年は少し変化がありました。4月に新しく池を掘削/修繕したトロピアンベーン村、その池の近所に住むネム・ソーンさんと、シン・ミーさんのお宅では、これまで大雨時には冠水被害があったのですが、今年はまだ被害が出ていないそうです。

池の水を使ったシン・ミーさんの菜園

シン・ミーさん。後ろが掘削したため池。雨で満水です

上の写真と同じ池の掘削直後。深さ4メートル
お2人いわく、「池を掘ってもらった時に出た土で盛土していたこと、後は雨がため池に吸収されて池にたまるから、冠水の被害が出にくくなった」そう。これはまさに、この場所でため池掘削を決めた時に期待していたことのひとつなので、実際に住民の方がご自身でその効果を実感してくださっているのが嬉しいです。
現在事業地では少し大雨が長引いている地域があり、JVCが掘削した池の付近でも、近くの川があふれたり、家が低地にあったりで被害が出ている人、また普段JVCの研修に参加している方の中にも菜園が冠水被害にあっている人がいるので、水がひき次第状況を確認し、復旧のサポートをしていきたいと思います。

会議中のヒトコマ。スタッフ皆、元気にしています!