REPORT

アフガニスタン

誕生日について。アフガニスタンの事情

誕生日。人間がこの世に生まれた大事な日。生きた証を刻む、一年に一度だけの記念日。
そのお祝いの仕方は国によって違い、また家庭によっても個人によっても違うもの。しかし。アフガニスタン人と仕事をしていると、誕生日ってなんだろうと思わされます。

ぐるぐる巻きの赤ちゃんは。しっかり結ばれていると落ち着いてよく眠るとのこと

出生登録などの制度が整っていなかったり、紛争時代に難民が多く出て人口移動があったり、子どもの数が多かったり、...など、様々な理由から、アフガニスタンの仲間たちはほとんど自分の生まれた日を正確に知らないと言います。

スタッフのプロフィールを見ていて「やけに1月1日生まれの人が多いなぁ...」なんて思っていると、正確な記録がないので登録しに行った際に覚えやすいようにそう記載するからという理由でした!現地スタッフ曰く、男性(女性も?)は、自分がいつまでも若く、強く見せたいという思いがあるようで、実際よりも若く名乗ることもあるようです。日本に来て自己紹介するときも、「僕は約40歳です」「兄弟姉妹が多いので母親が覚えておらず、よく分からない」などということがあり、驚かれます。毎年同じ歳を名乗り、なかなか歳を取らないスタッフもいます(笑)

最も正式な身分証明であるはずのパスポートも、あてになりません!私は同僚のアフガン人が日本に来る時に日本滞在ビザを手配するときに、いつも苦労します。というのも、自己申告している誕生日とパスポートに記載されている誕生日が全く違ったり、40歳近いはずのスタッフの生年月日が27歳ということになっていたり、果てには一つのパスポートに書かれている誕生年月日がページによって違う(!!)というケースもありました。パスポートの有効期限が切れたということで更新しに行ったところ、年齢が若返ったスタッフもいます。なんとパスポートを持っているスタッフはほぼ全員、本当ではない生年月日が記載されているとのこと。

元気に育って、数えられないくらい歳を取ってね!

僻地の村に住んでいる人々ならまだしも、都市に住んでいる人たちの誕生日もあやふやなのはなぜ?と聞くと、身分証明を役所に取得しに行く時に、自分の生年月日を、役人が信じてくれず、見た目で判断される、という信じられない答えが。しっかり家族が記録した誕生日を見せても、「いや、あなたはもっと若く見えるから」「その見た目だと、もっと歳を取っているはずだ」と、その場で役人が生年月日を決めてしまうそうです。

日本人の感覚では、そんなはずはないでしょう、と思うのですが...。現地スタッフは皆、口をそろえて、役人が勝手に誕生日を決める、と言うのです。

どうやら、イスラム歴(アフガニスタンでは2016年の2月現在は1394年の12ヶ月目)と西暦を併用していることからくる混乱が大きな理由あるようです。

こういう外国事情、日本人の感覚を一旦置いておかないと理解できませんね。

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