続いて訪れた「春蘭の里」は、石川県鳳珠郡能登町にて、農家民宿を開業し、農村の再生に取り組む事例として全国に知られています。現在では、47軒の農家民宿があり、「田舎にあるものを食べてもらい、田舎の良さを体験してもらおう」と県外や海外から多くの来訪者を受け入れています。また、この地区では、閉校した小学校を宿泊施設(宮地交流宿泊所「こぶし」)として活用しています。この施設には、ユニットバスや台所を備えた客室10部屋、研修室、食堂、自炊ができる炊事場などが整備されています。施設の運営に関しては、能登町から指定管理を受託している「NPO法人こぶし」が行っており、客室10部屋をオーナー制で運用しています。ヒアリングの際、「春蘭の里」事務局長の多田喜一郎(ただ きいちろう)氏より、「地域づくりの取り組みを始める際、初めから地域全体を巻き込もうと思ったら事業は進まない。ある程度、一部のメンバーで引っ張っていくことも大切」、「事業を推進するには、『バカ者』になれる人が必要」といったアドバイスがありました。























