REPORT

東日本大震災

山梨県韮崎市穴山町でサンマ祭りが行われました!

10月18日、山梨県韮崎市穴山町において「穴山町サンマ祭り2014」が開催されました。穴山町でのサンマ祭りは昨年に続いて2回目。昨年は台風に見舞われたサンマ祭りでしたが、今年は快晴!さわやかな秋晴れの下での実施となりました。会場に気仙沼で水揚げされた新鮮なサンマ800尾を直送して、来場された皆様に焼きサンマを楽しんで頂いたほか、生サンマの販売も行いました。今回、私もインターンとしてお手伝いをさせて頂いたサンマ祭りの様子を皆様にご紹介したいと思います。

「なぜ穴山町で開催するの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は、穴山町でカフェを営むJVCの前事務局長が「気仙沼から遠く離れた地で暮らす方々にも気仙沼について少しでも知ってもらい、気仙沼を応援したい」と、穴山町の住民の協力を得て実現したのが、この穴山町のサンマ祭りです。

大勢の方で賑わう会場内

サンマ祭り会場では、JVC気仙沼事務所のスタッフである石原が気仙沼の現状を報告したほか、地元の社会福祉法人信和会 穴山の里の皆様による太鼓の演奏が行われました。また、気仙沼からは小々汐打囃子(こごしおうちばやし)保存会の皆様に遠路はるばるお越し頂き、打囃子の生演奏を行って頂きました。併せて会場で販売した塩辛や雑貨などの気仙沼支援グッズも大好評でした。

報告会で気仙沼の現状を伝えるJVCスタッフ

このサンマ祭りを影から支えて下さったのが大勢のボランティアの皆様でした。地元のお母さま方が300食分のお味噌汁を準備して下さったほか、地元の大学生の皆様も運営補助に携わって下さいました。お母さま方にお話を伺った所、準備された玉ねぎは10kg、棒ネギは5kg、お米に至ってはなんと1俵(60kg)...!1俵ものお米を目の当たりにしたのは初めてで、その量の多さに圧倒されました。

お味噌汁の準備中。野菜もすごい量です

当日振る舞った焼きサンマは300尾、売れた生サンマは500尾。800尾準備したサンマは3時間足らずで完売しました。サンマを食べた方々からは「これが支援になるのね」「おいしいサンマを食べられて、少しでも気仙沼の人々のためになるのなら、これほど嬉しいことはないわよね」といった声が聞かれました。このようなイベントを通して、一人でも多くの人が震災について思いを馳せ、自分にできることについて考えるきっかけ作りができればと思っています。

産地直送の新鮮なサンマです!美味しそう!

実際に気仙沼で学んだサンマの焼き方を実践中

今、気仙沼ではかさ上げ工事や防災集団移転の造成工事が進んでいます。変わらない町並みがある一方で、工事現場の光景は刻一刻と変化しています。震災から3年半経った今、私たち一人一人には何ができるのか。現地のものを買う、現地に行ってみる、現地のことを考える...。一人一人のできることは本当に小さなことかもしれませんが、その小さな力が積み重なっていくと、私たちが想像できないような大きな原動力になっていくと思います。これからも、自分自身が出来ることを一つひとつ、全力で行っていきたいと感じました。

大勢の方々に支えられて実現したサンマ祭りでした

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