REPORT

東日本大震災

4集落の住民間交流 ~四ヶ浜地域の住民が集える場所~

5月30日、旧浦島小学校の体育館にて、四ヶ浜地域※注(1)の在宅生活者を対象とした交流イベント「レクリエーションダンス」を開催しました。定期的な訪問活動にて住民一人一人の話を聞く際、女性の方からは「家の中にいることが多いので運動不足」、「体を動かすことが好き」という声が多く聞かれました。そのため、今回の交流イベントでは、地域のお母さん方を主な対象として、経験や年齢を問わず誰でも楽しみながら体を動かすことができるレクリエーションダンスを行いました。
また、今回の交流イベントは、4集落の住民を対象として開催しました。四ヶ浜地域は、本来、集落間のまとまりが強い地域です。同地域では、4集落合同の地域行事が浦島小学校にて毎年開催され、それらは住民間の親睦を深める重要な機会となっていました。しかし、震災による地域住民の離散や浦島小学校の閉校に伴い、合同の地域行事は行われなくなり、それにより4集落の住民が集う機会も少なくなりました。そのため、今回は四ヶ浜地域のコミュニティの拠点である旧浦島小学校を活用し、4集落の住民を対象とした交流イベントを開催しました。

準備体操の様子

イベント当日、4集落からお母さん方が集まりました。参加者の中には初めて踊るダンスに戸惑う方もいましたが、後半には覚えた振り付けを参加者同士で教え合うなど、ダンスを通じた住民間の交流がみられました。また、参加者からは「振り付けを忘れないうちにまた踊りたい」という声が聞かれました。

レクリエーションダンスの様子

講師に振り付けを教わる参加者

ダンス終了後には、参加者全員でお茶会を行いました。今回のイベントで他の集落の住民と久々に顔を合わせる方もいたため、参加者は四ヶ浜地域に関する思い出話で盛り上がっていました。浦島小学校にて毎年開催されていた4集落対抗の運動会が話題に上った際、「それぞれの集落の性格が表れていて面白かった」と参加者同士で当時の競技中の様子を話されていました。

お茶会の様子

今回の交流イベントを通して、4集落の住民が集い、親睦を深める「場」の重要性を改めて感じました。そのような場づくりが住民自身により再び行われるまでの間、JVCは、今後も旧浦島小学校を活用し、4集落の住民を対象とした交流イベントを行っていきます。

※注(1)大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら)、鶴ヶ浦(つるがうら)の4集落を総称して「四ヶ浜」地域と呼ぶ。

一覧に戻る

関連記事

終了事業:南相馬市災害FMの運営支援

終了事業:気仙沼市鹿折地区での生活再建支援

終了事業:南相馬市の仮設住宅で入居者が集うサロンを...

パレスチナ・ガザ 緊急支援に寄付する