REPORT

東日本大震災

浦島地区振興会の新たな1年が始動

5月18日、浦島地区振興会(以下、振興会)の総会が旧浦島小学校で開催され、役員や委員など約20名が参加しました。当日は、2013年度の活動報告や会計報告が行われたほか、役員の改選等についても協議がなされ、JVCは、昨年度に引き続き、サポーターとして振興会に参画することになりました。また、これまで活動が行われてこなかった施設利用部、地域資源開発部、環境・文化部の三部会のメンバーが選出され、振興会の体制の強化が図られました。今後は話し合いをもとに部会ごとに活動計画を作成し、活動を実施していくことになります。

振興会の新会長によるあいさつ

総会後は、新潟県旧北魚沼郡川口町(現在の長岡市川口地域)において中越地震発生後に集落の再生・復興に携わったNPO法人くらしサポート越後川口理事の星野晃男(みつお)氏を講師に招き、講演会を実施しました。中越地震による大きな被害を受けた川口地域は、浦島地区と同様に過疎化が進んだ地域です。講演会では、現在、浦島地区においても進められている防災集団移転や廃校施設の活用、伝統芸能の継承活動などの事例が紹介され、後半には住民との活発な意見交換も行われました。
「将来的に浦島小学校の活用を考えることは頭にあるが、今は(自分たちの)生活再建が最優先だ」、「四ヶ浜全体として動いていく時には、浦島小学校が拠点になる。私達にとってどうしてもこの学校は必要」といった意見が住民から出されました。一方で、星野氏からは「浦島地区振興会が事業を進めるなかで様々な人が関わる仕組みを作りあげていくことが大切」といったアドバイスや経験談などが語られました。

講師による事例の紹介

震災の発生から3年が経過した現在でも、生活再建という課題を抱える住民が少なくありません。しかしながら、浦島地区の将来を見据えて、今できること、今やらなければならないことを少しずつ進めていく必要があります。JVCは、外からの視点や知見の導入を図ることを通じて、旧浦島小学校の施設利用やまちづくりといった住民の新たな挑戦をサポートしていきたいと考えています。

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